Nackyのコラム Vol.11 俺達のホームページ

広告代理店勤務、ロックミュージシャン(Blue Color Union)、ベイタウン中年バンドのメンバー、2輪ライダー、数々の肩書きを持つNackyのセンスあるコラムを掲載。




“自分の死”とは

自分が死ぬ夢を繰り返し見る。おそらく週に一度ぐらいは見ているのではないか。その夢の中では事故や過労で突然死するケースが多く、病気で苦しんで死に至るようなことはあまり無い(何てご都合主義な)。そして、死後に自分の魂がかすれたように漂い、屋根に腰掛けて自分の葬式をぼんやり眺めたり、仕事や家庭を見守っていたりといったケースが殆どだ。

そこには、不思議と焦燥感や死の恐怖というものが無く、寝汗ビッショリで起きるということはない。おそらく、学生時代に影響を受けた葉隠の思想からくるものだろう。今こうして生きて生活していても、いつ死んでも構わないと思って全力で生きている。だが自分にとって問題なのは、死後に自分が周囲の人からどのような評価を受けるか、いったい誰が悲しんでくれるのかといった、いわゆる人の目線が気になってしまうことである。これは死の夢の中でも毎回気にしているようだ。要するに、自分は人の目線や評価を気にして生きている、ちっさいちっさい人間だということだ。これは性根の問題なので、死んでも治らないだろう。

前述したが、自分は毎日を全力で生きているつもりだ。いや、自分的には全力という生易しいものではなく「ギリギリのところで」生きている。本当に全てがピンと張りつめた毎日なので、精神や身体がもたなくなりそうになることもしばしばである。ストイックと言えば聞こえは良いが、限界ギリギリ生活だ。常にそんな張りつめた精神状態なので、発作的に死を選んでしまう衝動にもかられる。まあ、こう書いているうちは大丈夫だとは思うが。長生きは全くしたくないし、むしろ全力を出し切って早く死にたいぐらいに思っている。

自分が死んだら、いったい誰が悲しんでくれるのだろうか?残された家族や職場の部下は大丈夫だろうか?死とは恐怖なのだろうか?それとも永遠の自由を得られるのか?そして自分の残した物は…?そんな思いを「Invisible」という新曲にして、MySpaceトップにアップした。この曲は、自分の周囲にいる大事な人たちに対しての、いわば「遺書」でありステートメントだ。死を歌ってはいるが曲調は決して暗くはなく、むしろ爽やかなほどだ。歌詞もいたずらに暗くは書いていない。この妙な気味悪い軽やかさこそが“自分の死”に対する想いなのだ。

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【Invisible】歌詞

街を駆け抜けてドアを通り抜けて 君のもとまでやって来たけど
僕の姿は誰にも見えない もちろん君にもわからない
人の噂ばかりを気にしていながら 今まで過ごしてきたけど
僕の姿は誰にも見えない もちろん彼らも気付かない
カギは渡せない 声も届かない 歌も歌えない 夢も見られない

空の彼方へ 雲の上まで
虹を渡って 遠い国へと 飛び立つよ

風に乗る紙ヒコーキみたいに ここまで飛んできたけど
僕の姿は誰にも見えない もちろん影も形もない
海を渡り山を登り荒野を駆け抜け 地の果てまで行ってみたけど
僕の姿は誰にも見えない だけどこれは自由じゃない
ドアは開かない 海も泳げない ペンも握れない 君に触れない

空の彼方へ 雲の上まで
虹を渡って 遠い国へと 飛び立つよ

If I make you sad, I say everything will be alright.
If I haven't done anything, I say everything will be alright.
If I make you cry, I say everything will be alright.
If I could you know I would, I say everything will be alright.

たとえ会えなくとも 心だけはここに
時空と場所を超えて 風にのってここに

ひとり冷たい世界で彷徨い 必死にもがいているけど
僕の姿は誰にも見えない 誰の助けも求めない
君にそっと手を差し出して 髪に触れようとしたけど
僕の姿は君には見えない だけど君を忘れない
空は曇らない 夢は破れない 時は止まらない 愛は壊れない

空の彼方へ 雲の上まで
虹を渡って 遠い国へと 飛び立つよ
La la la la la....

※楽曲の試聴とダウンロードはこちら。
http://monstar.fm/nackys

死んじまえば誰だって平等にひとりぼっち。怖くはないさ。

Nacky
2010年4月24日



自己紹介
【F1スペシャリストから女性下着博士へ(笑)】

趣味は“バンドとバイク”という、昭和の不良高校生のようなパンクなジジィです。休日はバイクor自転車に乗るかイジるか、野外ライブをするしか過ごし方を知りません。よって、雨の休日は廃人です。

とにかく2つの車輪しかない不安定な乗り物が大好き。モーターサイクルやMTBでムチャ走りをしての生キズが絶えません。また、ギターやベース、ピアノなどの楽器を与えると制止されるまで弾き続け、自作のヘンテコな曲をその場で作りながら歌い続けます(本職はベース)。ジジィはジジィでも、“スーパージジィ”を目指して日夜努力中。若い女性からはイマいちモテないが、オバちゃんやガキんちょ、オカマに対してはいつも爆発的なパワーを発揮します。家庭や仲間うちでの呼び名は「人間に最も近いサル」。

自分のバンドのサイト↓です。
http://www.cyworld.jp/bluecolorunion
「サルは一体どんな音楽を創るんだ?」とご興味のある奇特な方、楽曲の試聴やダウンロードもできますので、是非覗いてみてください。アマチュアミュージシャンの方、コラボも大歓迎!アレンジもいたします。

こちら↓は自己紹介がわりです。アホ丸出しですが(笑)。
http://www.e-enesta.com/ore/flash15/fno282.htm

仕事では長年関わっていたHonda F1の仕事を辞し、イタリア車の広告制作を経て、現在は港区にある某広告代理店のクリエイティブディレクターとして、テレビCMやら広告やらを作っています。なんだか偉そうに聞こえるが、要は宣伝を作る上での何でも屋さんです。元来クルマ/バイク/レースのスペシャリストですが、今はなぜか女性下着のスペシャリスト。ご面倒な広告制作の仕事、よろずお引き受けいたしますのでご指名ください。

I'm OK, even if you give me a message in English,
and I'll certainly reply to you!
Thanx for your coming.

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