俺達のコラム |
毎日新聞ウェブ版10月9日付けの記事です。
発信箱:悪い悪い病=福本容子
世界一、評判のいい国は、スイスだそうだ。米コンサルタント会社「レピュテーション・インスティテュート」の調査。政治的にも経済的にも、景色の美しさとか、暮らしたら楽しそうかといった印象まで含め、立派さを調べた。34カ国についてG8の国の人たちに答えてもらったものだから、厳密には「世界一」じゃない。しかも最近落ち目のG8(米、日、独、英、仏、伊、カナダ、露)である。でもそれはちょっと置いといて。日本は17位で、ちょうど真ん中だった。がっかりは無用。上位はカナダや北欧諸国などいい国の常連さんだし、フランス(18位)にもアメリカ(26位)にも勝っている。
問題はここから。調査では、ウクライナを除く33カ国の人に、自分の国の評判はいいと思うか、と自己採点してもらった。すると困った日本。最下位である。ロシアも中国も南アもみんな上だ。日本の新聞が悪い事ばっかり書いてるせいか。ならば自己採点トップのオーストラリアでは?とネットで向こうの新聞を眺めていると−−。ヒント発見。先進国の先頭切って利上げ、とある。失業率がこの先7%まで悪化しそうだというのに、「緊急事態でなくなったから平常金利に戻すのは当たり前」だって。記事の見出しも「利上げ、当然のこと」。さすが。悪い悪い病に益なし。復元の自信も勇気もまひさせる。もういいとこ目覚めましょ。(経済部)
自己採点で最下位のネクラの日本人と自己採点トップのオーストラリアの両方に住んでいる自分としては、この格差を実感するかって?
答えは「大いに実感します!」ですね〜。
今年の1月にオーストラリアで友人たちに随分「リーマンショック後のオーストラリア経済」について聞きました。
日本では年末の「派遣村」の大騒動のころです。
オーストラリアの人たちは殆ど動じてませんでした。
小さな商店をやっている人達にも聞きましたが日本の様な「大ショック、大影響」と騒ぎ立てる人たちは皆無。
勿論、経済の成り立ち方や(アメリカ依存の程度)、社会のセイフティーネットの在り方が違うので、動じないからネクラでないとは言えませんが。
日本は経済動向には、良く言えば敏感(でも情報源はアメリカ一辺倒)。悪く言えば毎日毎日根掘り葉掘り同じことを騒ぎすぎとも言えるのでは。
天気予報を聞いていても、悪いほう悪いほうを強調しがち。
オーストラリアの楽天的な天気予報とは随分違いますよ〜。一度オーストラリアのウェブサイトで天気予報をお聞きになることをお勧めします。
今日のニュースでアメリカからの輸入牛肉に許可されていない部位が”また再び懲りずに”混じりこんでいた、とのこと。「2006年7月の輸入再開以降、アメリカの輸入条件違反は13件目...」とありました。
私は全くの素人ですので、禁止部位をアメリカの生産者が見分けるがどれほど難しいかは知りません。でも13件目という件数はシステム上、安全管理が出来ていない、万全でない、と言えるのでは。
一般論で大雑把な言い方をさせて頂くと、失礼ながらこんなレベルであるのは海外との取引ではしょうがないと思うのが海外の生活をすると感じることです。(そうじゃないと言う方も大勢いるでしょうが)
日本は几帳面、真面目、四角四面。自分を追いつめても完璧な仕事をする。
電車の出発時間が1分と違わないのは、世界の方々の驚異です。勿論すっばらしいことです。電車が時間通りいつも来る。街にゴミがない綺麗。日本人は親切。これも全て初めて日本を訪れたオーストラリアの友人たちが感心することですし、大変誇りに思うことです。
そういう中で日ごろ生活をして「この日本の状況が普通だ」と思い始めると危険ですよ〜。だって、日本はネクラな国民性。
自己評価が一番低い、自分に厳しい国ですから。
私も日本とオーストラリアの両方に住んでちょうどバランスが取れています。
2009/10/10 著者: Sunny's English Square 佐藤明雄 >>> Sunny's English Square Web Site |