俺達のコラム |
オバマ大統領は11月16日上海の大学生らとの対話集会で、中国側に表現や心境の自由の改善を求めた。
米ドルの対外債務は増え続け、中国と日本が米国債券を購入し続けないと国家としてすでに成り立たないアメリカ。借金で回しているが、まだそのドルを買い続ける国があるうちは良い。仮に経済力が落ちても、アメリカには軍事力がある。どんな理由でもアメリカのドル債券を買ってくれれば国は続く。
自由と民主主義を旗印に各地で戦争に参加しており、フランスは明らかに同調を拒否している。
そんな中でのオバマ氏だけは明確にはっきり中国で自由と民主主義の基本的価値についてアメリカは妥協しない(毎日新聞11月17日付け)と明言している。上海での発言の一部を引用すると『我々の政治制度を押しつけるつもりはないが、我々の原則が米国だけに当てはまるものとは思っていない。』『表現の自由、信教の自由は普遍的権利』と言っている。
リーマンショック後、中国に世界の景気回復を牽引して貰いたい、中国との貿易を増やしたい、中国元も切り上げて欲しい、温室効果ガスの排出量を減らして欲しい、などなどアメリカばかりでなく多くの国が中国に頼りたい→中国には正論・強いことが言えない、のが本音。
アメリカだけは、ではなく、オバマ氏だけは他の政治家が言えないことを明言するのを見るとアメリカは本当に「変化」を実現できる政治家を選んだんだ、と実感する。
私は日本の皇室については持論といった自分の見解を持たないが、先般オバマ大統領が陛下に会った際、深々と礼をしたことについて、アメリカのどこかの局が「大統領はそういう礼をすべきでない」と論じているのを垣間見た。
アメリカの能天気な報道でバカバカしいと思う。いかにもアメリカらしい実態のない虚栄心の表れだ。
各国各様の文化があり、礼を重んじる国もあれば、親愛の情を重んじる国もある。会談で女性首相が足を組んで話をする国もあれば、日本の様に相手と
二人の会談ではまず足を組まない国もある。オバマ氏の陛下への礼の仕方は事前に練習したもので、通常アメリカではあの様な礼をすることはない。つまり明らかにオバマ氏は日本の文化背景を学んで理解し練習して来た。
日本の首相は首班指名の最初の仕事は飛行機に乗ってワシントンDCに飛び大統領に会ってもらう事だ。そして異口同音に「ファーストネームで呼び合う仲になった」と。バカバカシイ。
アメリカはまともな政治家をリーダーとして選択した様に思う。
2009/11/18 著者: Sunny's English Square 佐藤明雄 >>> Sunny's English Square Web Site |