俺達のコラム

 このページは、ベイタウン在住の翻訳家でもあり、シャンソン歌手でもあるPretty Ladyさんが執筆した「ときめき」というタイトルのメールを集めたものです。


ときめき(その17)

起きたんだ〜。本当に起きたんだ〜。

アメリカ大統領選挙直前の数日前にオサマ・ビン・ラディンがインターネット経由でビデオに現れ、9/11テロ事件に自分が関わっていると示唆した。9/11事件が起きた時には、彼は関係を否定していたのに。オサマ・ビン・ラディンが現れたことで、ブッシュの再選がほぼ確定となったようなものらしい。彼がビデオに現れて直後、米国の主要ニュース番組がすぐに民主党の大統領候補者ジョン・ケリーにインタビューした。「大変憤激している!」と数度繰り返していた(もっともだろう)。

オサマ・ビン・ラディンがビデオ出演したことを米国のニュース番組で見ていたとき、息が止まる驚きがあった。「本当だ、彼が言っていた通りになったんだ!」と、顔面すべて目になったような気がした。

今年7月に、シカゴ大学教授でクリントン政権時に北朝鮮問題タスク・フォースのメンバーであった人が、早稲田大学で北朝鮮問題に関する講演を行った。私はその通訳する光栄な仕事を頂いた。その講演の内容ではないが、彼とプライベートにお茶を飲んでいた時に今年の米国大統領選の話になった。その時にもう一人同席していた通訳の人が「大統領選の前にテロは起きますか」と尋ねた。「起こるかもしれません。テロリスト達はブッシュがもっと失敗して欲しいからです。ブッシュの再選が難しいと思われたら彼らはテロを起こすでしょうね。ブッシュはたくさんの失策を行ってきました。それは彼らにとって好都合なのです。だからまた再選されて欲しいのです。」

米国人の視点からは、テロが再び起こったら、何よりもまずテロリストと戦える人を大統領に選び、その場合、やはり、ケリー氏ではなく、ブッシュらしい。さすがにこの厳戒態勢の中で、また多くのテロリストがイラクに結集している中で、米国にわざわざ行ってテロを起こすことはできないでしょうが、その後に次ぐ効力のある方法として、オサマ・ビン・ラディンの突然の登場だ。は〜。

この先どうなるのだろう。週一回放送される「ABC This Week」という米国の主要ニュース番組が衛星放送で流れる。そこでは番組の終わりにいつも、今週イラク戦争とアフガニスタン復興作業で無くなった兵士達の名前と年齢、そしてタイトルがBGMと一緒に流される。この人たちが誰の名前を呼びながら死んで行ったのか、死ぬことを自覚できていながら死んでいくならどんな気持ちでいたのか、死んだことを知らされた家族はどのように受け取ったのか・・・そんなことを想像しながら、滔滔と涙がながれる。これが自分の愛する人たちなら・・・  いつまで続くのだろう。もう既に10万人以上のイラクの民間人が米国の空爆で死んでいるらしい。

たとえケリー氏が当選しても、イラク問題の解決には長い長い時間がかかるのだろう。もたもたしているかもしれない。当の張本人に解決させるのが一番良いのだろう。ブッシュの今後の4年間に世界がまたどう変わるのでしょうか。自分がまいた種をブッシュはどのように刈っていくのだろう。

そしてこれから4年後の選挙。ヒラリー・クリントンさんの出番ですね、きっと。ある米国の雑誌がこんなことを言っていました。「クリントン氏はケリー氏に当選して欲しくないだろう。当選すればヒラリーの出番が後に後にと伸ばされますからね。ケリー氏が当選したら4年後も再選を目指すでしょうし、民主党も当然、現大統領の2期を推薦しますしね。そして2期が終わったら、今度は当然現職の副大統領が党から支持されて大統領候補ですから、そうなるとヒラリーが出て来れるのは彼女が80歳頃になってからですからねぇ」

ヒラリーが出てくるのは、なんだか私もそわそわします。夫婦二人で超大国の大統領をやるなんて、なんだか応援したくなりません?彼女、魅力ありますね〜。最近発声練習をしているのか、声にも貫禄を感じさせます。

ああ、もう一つ。上のシカゴ大学の先生と話をしている時、私が「日韓関係がだいぶ変わってきています。それに大変貢献しているのが、最近日本で人気になっているテレビ・ドラマで、特にそこに出ている男優なんです」と言ったら、彼、「ぺ、ですね」って!きゃ〜ぁ。

Pretty Lady (2004/11/4)



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