俺達のコラム

 このページは、ベイタウン在住の翻訳家でもあり、シャンソン歌手でもあるPretty Ladyさんが執筆した「ときめき」というタイトルのメールを集めたものです。


ときめき(その20) 「Heaven Artist

何度もシステム・クラッシュを起こした我がPCには過去ログさえ残らず、久しぶりにときめき通信を送りますが、はて、何回目でしたかしら?取り合えず、20回目からにしました。

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有楽町駅から東京フォーラムを抜けて京葉線のホームまで歩く。これがよくある私の家路への順路。2月の初旬だったか、ある時有楽町駅を降りいつものようにビックカメラの前の道路を渡り、フォーラムのスクェアの入り口に差し掛かった時、目も前に背の高い痩身の西洋人らしい女性が白い、あれはなんと言う名前のコートだっけ、ダウンと言うのかな、軽く暖かい表面には中の綿(?)が固定するよう糸の縫い付けが見えるもの。その白色のコートを着て私が渡る道路に面して立っていた。

その姿がとても清楚でふと気になった。ギターを手にしている。彼女の前には2人の日本人の女の子が道路に背を向けて立っている。白いコートの彼女はどうもストリート・ミュジシャンらしい。スクウェアを通り抜けようと彼女の陣地近くまで行くと、路面においてある看板に書かれた文字が私の眼に飛び込んできた。「Heaven Artist」

Heaven Artist?」この人はいったい何をするのだろう。どんな音楽を聞かせるのだろう。何か特別なものがあるのだろうか。丁度その数日前、セラ・ブライトマンの”ハーレム・ナイト"のDVDを見た後でいやに感動し、天使の声だねと言っていたばかりだった。それだけに、Heaven Artistと呼ばれても不思議でないような容姿に、天使の色の白いコートを着たこの女性から眼が離せず、私は近寄って行った。

じっと見つめている私の目線が気になったのだろう、彼女もこちらが気になっているようだった。「あの・・・」私の出を待っていたかのように彼女がさっと側に寄って来る。。。。あれ、この人、女?男?。。。。あらら、男だわ。"Do you speak...." あれ、この人、日本人?「日本語を話せます?」「はい、父が(あれ、どっちだったっけ)日本人で、母がアメリカ人です」

側で話しているうち、何だか周りの魔法が一瞬にして消えたような気がした。なんだかHeavenのイメージがすっと空に消えていく感じ。「あなたのそのポスターにHeaven Artistと書かれているけれど、なぜそう呼んでいるの?」「これは千代田区がくれた名前なのです」・・・・・・

ぎゃぁ!!!!!!!青空駐車ならず、青空アーチストか・・・・助けて〜

Pretty Lady (2006/3/6)



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