2001年1月31日、午前10時過ぎ、新しい職場(大宮)の後輩K君の運転するクルマに乗り込み群馬方面に出発する。K君は、27歳。群馬県の顧客を担当している。この日、なぜかK君が担当する沼田にほど近いお客さんのところに同行することになった。
群馬県は、私の仕事で来ることはない。でも、小旅行という雰囲気も加わり、群馬方面に行くのが非常に楽しい。しかも平日なので、空いている関越道を疾走するのもまことに楽しい。
我々は、仕事というよりも、もうひとつ目的があった。渋川の先、「もつ煮込み」のうまい店に行くことだった。庶民的なイメージでありながら、結構奥深い味わいの「もつ煮」が大好きである。
K君は、私に気を使って赤城インターからのコースを選んだ。通常は、渋川インターからのアプローチのほうが高速料金も安いので、お奨め。
景色重視なら断然赤城インターだ。ここは、インターを降りると下り坂の山道で、まことに景観がよろしい。小さな盆地を挟んで榛名山が大きく見える。下りきったところで国道に出るので、そこを沼田方面に右に曲がると、5、6分で「永井食堂」と書いてある目的の店に到着する。看板には「日本一おいしい」という筆文字風のキャッチもあり、わくわくする。
永井食堂は、山の中にぽつんとある一軒家という風情だ。当然、周辺に民家などの建物は見当たらない。近辺の山々には、ところどころ残雪があり、いかにも寒々しい。店の前の駐車場は、長距離トラックなどの大型車で満杯だった。もちろん、店内も満席。幸い、我々が店に入る直前に二人出たので、運良く座れる。カウンターだけの古い建物で、「もつ」という食べ物にマッチしている。私も、どちらかといえば、こういう店が嫌いではない。K君が慣れたように「もつ、大、ふたつ!」と、注文する。
予備知識で、大盛りだとは聞いていたが、想像以上に凄かった。特大の器に「もつ」がはみ出んばかりに入っていた。そして、ご飯も大きめのどんぶりに山盛りだ。後で分かったことだが、これでご飯は、普通盛りだそうで、大盛りを頼んだら、絶対に食べきれないらしい。
味は、にんにくがたっぷり入っているのと、最初から辛味が効いているので、カウンターに置いてある一味唐辛子なんかいい気になってかければ、食べられなくなってしまう。どうも、豆蛮醤が入っている気がする。
一般に焼き鳥屋でお目にかかる「もつ煮込み」よりも圧倒的に具がでかい。しかも、肉が溶けるように柔らかい。寒いこの季節には有難い。ともかく頭皮から汗を吹き出しつつ、なんとか平らげた。満足、満足。本当にうまかった。嬉しいことにご飯もアツアツで、味も良い。量が多いので、夕方までゲップが続いた。
因みに、お土産用に3人前1,170円でパック詰めが売っている。申し遅れたが、「もつ煮込み定食」は、590円。もつ煮を大盛りにすると、おそらく750円。
2001/1/31 Zaki
旅行倶楽部へのアップロードは2003年10月です。 |
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赤城インターを降りて17号線を沼田方向に走るをすぐのところにある。地元に限らず、ここを抜けて新潟方面に行くトラックの運転手や、スキーヤーにも有名な店だ。 |
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こんな山奥にあります。右の道路は国道17号線。手前が渋川、向こうは沼田方面。つまり、新潟への幹線道路です。さすがに関越道が出来て交通量は落ちたものの、地元にとっては大切な生活道路でもあります。写真には写ってませんが、道路の右手は谷になっております。利根川の上流です。 |
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ほら、全てが大盛りの「もつ煮込み定食」です。ねぎはお好みによって量を調節してください。 |
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(左)素晴らしい店に案内してくれたK君。手にした白いビニル袋には、事務所から頼まれたお土産用のパック入り「もつ煮込み」が入っている。
(右)ここも、気になる店。藤岡インターを降りてすぐの「道の駅」というところに、こんな気になる看板が。700円で「うどん食べ放題」。しかも、てんぷら付きだ。佐野ラーメンの450円というのも魅力的だ。次回は、是非、ここで食べ、リポートを発表したい。
ところで、この「もつ煮込み」ツアーは、これだけでも価値があるものの、出来れば近辺の伊香保温泉などの観光と絡ませるのも良い。
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