古河市の桃まつり
2001年3月31日 雨のち雪
茨城県古河市は私が幼少の頃一時住んでいた街で、知人も住んでいるので、行くだけで懐かしい。
その古河で毎年、有名な桃まつりが開催されるということを、大宮駅のポスターで知って、家族と一緒に行くことになった。家族で古河に行くのは初めて。
なかなか休みが取れないので、空模様があまり芳しくないのに、強硬で出かけることになった。古河に着いたときには雨になっていた。気温もぐっと下がる。
右の図をクリックすると、古河市役所のサイトの拡大地図にリンクいたします。
会場の古河総合公園はまだ行ったことが無かった。子どもの頃行った記憶が無いので、おそらく後になって出来た公園なのかもしれない。雨は時々強くなったりする。観光日和ではない。
まずは、私が通っていた幼稚園(写真右)に行く。息子に見せたかったからだ。写真では分かりにくいが、大きな桜の木が満開だ。息子に「ここがお父さんが通っていた幼稚園だよ。」と説明したのに、あまり興味は無さそうだった。ま、仕方ないか。右の写真は、古河に来ると必ず寄る大ケヤキと稲荷神社。ここに来ると、かなり郷愁を感じ、今は亡き父を思い出すのだ。
(次に行ったときの大ケヤキ)
それにしても天候が悪い。果たして桃祭りはやっているのだろうか。
会場に行ってみると、桃は満開だった。来場者はかなり少ない(ピークを知らないから分からないけれど)ので、却ってゆっくり観ることが出来たかも。いや、でも妻は、寒い寒いと言いながらどうにかこうにか歩いているといった感じだった。しかも足元もぬかるんでいる。折角の桃もこの雨じゃねえ。
雨に煙る公園もなかなかロマンチックでいいものだ。
と、強がりを言ったバチが当たったのか、雨脚が段々強くなってきて、仕舞いにはミゾレになってしまった。猛烈に寒い。
とりあえず、ざざっと一周してから、慌ててクルマに戻る。冷えた体をヒーターで温める。いや〜、寒かった。
ミゾレの降る池はまるで水墨画のようで、いいんだけどね。実際には寒くて、そんなゆっくりと鑑賞できるような状況じゃない。この写真は、売店のある管理棟の中から。
とにかく、クルマに戻ってから、せっかく来たのだから、その他の古河市内の観光でもしようと思い、名所旧跡(結構古い建物などがある)を巡ったのだが、どうも寒くてクルマから出る気力が無い。夕刻になったので、それじゃ暖かいものでも食べよう、ということになった。アテは無いけれど、駅前に行けば、何か美味い店でもあるのではと思った。
候補としてはラーメンだ。さってとうまいラーメン屋は、ときょろきょろと辺りを見渡す。右の写真は古河駅の西口。
すると、妻が、桃祭りの会場で貰ってきた観光ガイドのようなパンフレットを指指しながら、「ここにしましょう!」と言う。丸満という餃子屋さんだ。しかも、駅から近い。そりゃ、いいってんで、早速行く。我が家は一家揃って、餃子が大好き人間なのである。
店はすぐに見つかった。大きな看板に、それに建物が黄色く塗られていて、目立つのだ。隣家は古い瓦葺の屋根の老舗なので、そのコントラストも凄い。左が店の外観。我々は道の反対側の駐車場にクルマを置いた。
右は、店内。民芸調である。この写真は、まっぷるからお借りした。私の写真はデータを紛失してしまった。
この店の餃子は形状も変わっているし、また、味も独特のものだ。店の名の通り、丸いのだ。皮はやや厚みがあり、もちもちっとしている。そして、中はジューシー。いや、めちゃくちゃ美味しい。どんどんお代わりした。それもその筈。この餃子屋さん、結構有名なのだ。後で、古河市出身のきりんさんからもこの店のことを聞いた。あまりにも美味かったので、滅多にお土産など買わない私が、家で食べる分を買ったほどだ。
これ(左)が、丸満の餃子だ。ほんと、丸いでしょ?
たこ焼きを大きくしたような感じ。アツアツで、ハフハフしながら食べるのである。さぞやビールをぐびぐび飲みながら食べたら最高なのになあ。残念。(運転手である。)
丸満のHPは、ここ(以下)。
通販でも買える。
http://www.maruman6868.com/
さて、お腹もいっぱいになったので、帰路に就く。国道4号バイパスを東京方面に向かう。一旦小ぶりになっていたミゾレは、段々激しくなってきた。そして、利根川を渡った辺りで、とうとう雪になった。牡丹雪のように大きめの雪だ。どんどん周囲が白くなってゆく。
高速は使わず、下の道で慎重に走った。千葉県に入ると、また雨に変わった。観光としては散々な小旅行だったが、うまい餃子が食べられただけでも収穫だ。美味いものに出会うと旅そのものが美しい思い出に変わってしまうから不思議だ。それは私だけだろうか。 |