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人形の町、そして、時の鐘、酒蔵、岩槻城・・・ 名所・旧跡も多い町
埼玉県岩槻市を歩く
2月の比較的暖かな日に岩槻を訪れた。訪れるといっても、仕事で行ったので、旅行ってわけじゃないのだが、少し時間が余ったので、いや、せっかく行ったからにはぜひとも時間をつくり、散歩することにした。確信犯だな、こりゃ。
岩槻は通過したことは数知れず。なんと言っても東北自動車道の表玄関というイメージがある。本当は浦和から東北自動車道なのだが、なぜか岩槻が入り口のような気がする。きっと、国道16号線と交差しているからなのかもしれない。千葉方向からは、もちろん首都高経由がポピュラーだが、16号線をだらだら走って行くという手もある。
若い頃、スキーなどで東北方面に行く時は、コスト削減の為に早朝起きて、16号をかっ飛ばしたものだ。と、言えばかっこよく聞こえるかもしれない。単に金が無かっただけか。今じゃ、余計に疲労することで、考え難い。が、逆に東北方面から夕刻あたりに都内に突っ込むよりも、岩槻で降りて16号をだらだら走ったほうが早い場合もある。
そんなわけで、若い頃から岩槻は多少の縁はあるのだ。だが、岩槻がどんな町なのか、さっぱり知らなかった。人形の町ということはあまりにも有名だから知っていても、16号線や122号線から岩槻市街に入るということは今まで無かった。インターチェンジとして重要な場所は、街道沿いに例外無くラブホテル街あり、岩槻もそんなイメージで捉えている人も少なくない。
実は、岩槻市街の入ったのは今日で2度目になる。昨年の夏頃にやはり用事で、岩槻の駅前は訪れた。その時は、廃れた町だなあ、という印象しかなかった。なんせ、大きな建物が駅前のサティくらいで、あとはこれといった目だった建造物も無く、人もそれほど歩いていない。人形店も時期ではないから半分以上は閉店している。
ところが、今回、さすがにひな祭りを間近に控えてか、カラフルなノボリがはためき、それなりの活気を感じた。また、駅から「時の鐘」や、酒造などを歩いてみたことで、情緒たっぷりの町であることが分かってきた。川越のような感じでもあるが、川越のようにごちゃごちゃしていないのが、私好み。土蔵を改造した店や、古めかしい感じの民家も所々にあった。時間の関係で、じっくり写真を撮っていない。しかし、ざっと名所と言われる場所には行ってみたので、僭越ながら岩槻の町をご紹介してみたい。
2004年2月 Zaki
駅前にあるお勧めお散歩コースの地図
東武野田線の岩槻駅
屋根瓦があることから、かなり古い感じの駅。左手に和服のおばさんが何か配っている。人形店のチラシか。
スカーンとしている岩槻の駅前ストリート。
駅を降りるとすぐにサティのでかい建物があるのだが、それより南側には大きな建物が見当たらない。
だから空がとても高く感じる。
開放感があっていいのだが、冬の寒い日などはちょっと寒そうな気もする。
こちらは、物凄い看板(の量)でお店まで誘導する東玉の本店。
駅を降りて2分くらいの好立地にある。
ショーウィンドウの中の雛人形。
あんまり興味無いけど、よく見ると、かなり精巧にできていて、(値段が)高いワケが分かるような気もする。
ああ、うちは女の子じゃなくてよかった!!
岩槻の繁華街??
一見したところ、あんまり飲み屋さんや食べ物屋さんが少ない。人形店も、それほど密集しているというわけではない。
空を横切る電線が無いのが嬉しい。
岩槻城址の前の道。
この写真では分かりにくいが、両側がずっと桜並木になっていて、シーズンになればさぞや凄いだろうと思ってしまう。
機会があれば、是非訪れてみたい。
岩槻城址公園。
駅から徒歩15分くらいのところにある。
かなり広い。
向こう側に元荒川がのったりと流れている。
岩槻城・大手門
意外に質素な感じだ。
因みに岩槻城を造ったのは、大田道灌とも大田道真とも言われているが、定かではない。(ということだ。)
うっかりすると通り過ぎてしまうほど、地味な感じ。あ、いいえ、決して馬鹿にしているわけじゃありません。ただ、期待が大きかっただけに。
人形塚.。岩槻城址の森の中にひっそりと鎮座している、2匹のオットセイのような像。え。これが・・・。
岩槻城の勝手口
こちらも質素な感じですな。
岩槻城のお庭
今回は、ゆっくり出来なかったが、岩槻城跡までゆっくり散歩するのには、やはり観光目的で来ないと本来の雰囲気というか、良さは味わえないかもしれない。それに、季節を選ぶこと。桜の季節は絶対にお薦めです。(地元の人も、桜は太鼓判を押しているくらい見事だそうです。)
酒蔵
岩槻城から再び駅のほうへ戻る小径にある。
住宅街の中でひっそりとしている。
「万両」という酒を造っている酒造メーカーだが、ご存知の方はいらしゃるだろうか。なんとなく聞いたことがあるような気もする。
時の鐘
「時の鐘」は川越のそれがあまりにも有名で、私もまったく知らなかったけれど、こちらの形もなかなか趣きがあって気に入った。
そして、何より凄いなと思ったのは、まったく目立たないところにあること。周囲を住宅に囲まれているし、みやげ物屋もまったく無い。謙虚でいい。
かつては、この鐘の音が江戸まで聞こえたそうだ。
大イチョウ
大イチョウといっても力士の髷のことではない。
時の鐘の脇に堂々とそびえている。
が、しかし、こんな立派なランドマークがあるのに、周囲を住宅で覆われていて、目立たない。
ざざっと岩槻を歩いて、そして感じた印象はというと、情緒があって、とてもいい町だということ。あの国道122号線沿いのラブホテルのイメージとはまったく別ものだった。当たり前か。岩槻に行くには別のルートを選んだほうがいいかな。そうすると雰囲気を壊さずに済む。電車で行けば間違いない。
埼玉県岩槻市のホームページ :
http://www.city.iwatsuki.saitama.jp/
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