肉を食う
忙しい日々が続き、アウトドアライフから遠ざかると、無性に外で肉を焼いて食いたくなる。人間が本来持っている野生の本能なのだろうか。バーベキューとは実はそんな理由でみんな好きなのだろう。
ということで、先日、実家に用事があったので、家族でバーベキューも兼ねて行ってきた。実家で君津市の山奥の山林を少しだけ所有していて、掘っ立て小屋がある。そこで、やるのだ。時々、私が草刈りに出掛けるのもその山。
(右の写真)
午後1時過ぎ、腹はもうぺこぺこで、息子も騒ぎ出した。私は少し広い草の上にBBQセットを広げ、そしてチャッカマンで炭に点火した。単に炭に火をつけるのは難しいので、点火剤を使う。おお、炭の香りだ!
約30分かけて、火起こしに成功した。いつの間にか息子はバッタやトンボを追いかけるのに夢中で、視界から消えていた。妻はせっせと肉や野菜の用意をしている。おーし、食うぞ〜っ!もうわくわくどきどき、ナマでも食いたくなってくる。
普段食卓では滅多にお目にかかれない、いい肉をアミの上に置く。ほどなく、じゅうじゅうと油が出てくる。うしし。香りもいい。ほら、焼けてきた。私はまず最初に一番美味そうな肉を息子に譲る。親というのはなかなか大変なのだ。
その間、プシっとビールの栓を開け、一気に喉の奥へ流し込む。冷たいビールが、五臓六腑に染み渡る。さて、いよいよ私の番である。まずはカルビ。うめ〜〜っ!息子も相当腹へっていたので、食べるのが早いこと、早いこと。争うように食べた。
次に豚ロースと豚トロ。これがまた美味い。炭火の上に脂がしたたり落ち、またいい香り。シイタケとピーマン、それに玉ねぎも焼く。うまい、うまい。私達の家族以外誰もいない山の中なので、思い切り吠えてしまった。やはり焼肉には自然回帰の作用があるのだ。
ところで、タン塩が無いことに途中で気づいた。そう、私はタンに目が無い。毎回必ずタンを食べるのに、今回は買うのを忘れてしまったのである。うーん、残念。ま、他の肉でも美味しいので、我慢した。
一通り、肉を焼いたところで、ここで今度は秘密兵器、ハマグリの登場である。おおぶりのハマグリをアミの上で焼く。いわゆる焼きハマである。これまたいい香り。奴はたまらず、ぱくっと口を開く。そして、私はすかさず奴の身をめがけて醤油を垂らす。醤油のこげた香りがまた素敵。
BBQの最後はといえば、通常ヤキソバが登場するのであるが、今回は妻のアイディアで焼きおにぎり。焼きたてのおにぎりは、ほのかに炭の移り香、そして醤油のこげたのが、また香ばしくって、うまいこと、うまいこと。
と、なんだか食っているだけの文になってしまった。失礼しました。
ところで当日、例のイチロー選手が年間安打の257本の世界記録を塗り替え、259本にした歴史的な記念日。夜、ベイタウンに戻ってからコンビニで貰った号外の写真を掲載して、終わりにする。ではまた。
|
2004/10/2の号外
でも、嬉しいねえ、こういう号外は。
きちんと折り畳んでしまっておこうっと。
2004/10/5 |