私はバカかと思うくらいに鈍感なときがある。少なくとも敏感な奴と言われたことがない。妻からもしょっちゅう「あんたは鈍感なんだから!」と叱咤されることが多い。だからといって、鈍感が嫌かといえば、そのほうが結構楽でいいかも、なんて思っている。それが鈍感たる所以なのだ。
さて、いきなりメダカの話になる。我が家でメダカを飼い出してからもう3年になっただろうか。当時は、こどもの情操教育のために、なんて飼い始めたのだが、息子は一向にメダカに興味を持たないまま今日に至る。即ち、私が飼っているのだ。現在は恐ろしいほどの数のメダカがいる。困ったもんだ。
そのメダカだが、つい先日2世代目の最後の一匹が死んだ。老衰ではなく病気で死んだ。最初の世代も病気で全滅した。目がデメキンみたいに飛び出してくる病気だ。何か病原菌がいるんだろうが、特別な措置はしなかった。とにかく、ヤバイと感じたら、病気のメダカを隔離するために別の水槽に入れる。これだけのことをした。
この2世目の最後の1匹のメダカは、体が一番大きくて、一番最初に病気にかかったのに、40匹ほどいた仲間よりも最後まで頑張った。同世代は4ヶ月くらい前に全滅しているというのに。で、なにが生き残った原因か、私が思うには、それは一番鈍感だったから、だと思う。
このメダカはいつも水面に浮いていた。他のメダカは底のほうにいて、いつも人間、即ち私がいるときは警戒して水面に出てこない。餌を撒くと、一斉に水面近くまで来るのだが、私の気配を感じると、さっと潜ってしまう。でも、そいつだけは、私の気配を知ってだか知らないでか、まったく気にしないで水面にぷか〜っと泳いでいて、撒いたばかりの餌をばくばく食べている。
餌は水質保全のために一度には撒かない。何度かに分けて与えている。だから水面、あるいは水面に近いところにいるメダカが圧倒的に有利である。同じ頃に卵からかえっても、1ヶ月ほどすると体のサイズに個体差が出る。その最後まで生き残ったメダカは、早死にした仲間よりも実に2倍のサイズはあっただろう。
現在のメダカは、3世代目である。大きな水槽でも手狭なほどウヨウヨいる。全部で60匹はいるのだろう。生まれてから約半年。こいつらももう大人である。だが、やはり大小様々な大きなのメダカがいる。一番でかいのは真っ黒い奴で、こいつはまったく鈍い奴である。餌を撒くときにも水面に泳いでいるし、水を取り替えるときにも平気で泳ぎまわっている。他のメダカたちは、慌てふためいて、右往左往しているというのに。
以上。
続きはまた時間があるときに書く。一応、おしまい。
2005/4/15
シータワー S氏宅からの景観
いやあ、実に素晴らしい。
低層階に住んでいる私にとっては別世界だね。
生憎今日は曇り空で、遠くまで観えなかった。
晴れた日にはさぞ凄いんだろうな。
羨ましい。
2005/4/15
しばざ記 Vol.111 |