37年ぶりに千葉をSLが走る
37年前を知っているというのは少なくとも私が37年以上生きていることをバラしてしまうのだが、確かににかつての房総西線(現・内房線)をSLが走っていたのをしっかりと覚えている。しかも、鉄ちゃんまではゆかなくても、SLが好きだった。都内へ行き、帰りに両国からSLに乗るのが好きだった。いや、SLなんてかっこよく言ってなかった。汽車と言っていたのだ。
2007年2月4日(日)。帰省を兼ねて午前9時20分の木更津発、館山行きのD51の特別運行を見に行った。最初、駅に行ったのだけれど、凄い人。ホームに降りられそうにないので、別のポジションで見ることにした。駅から約500m南に行った矢那川の橋のたもとに行く。ここにもたくさんのギャラリー。
一日前の2月3日(土)は、加熱する鉄ちゃんが線路内に立ち入って、さすがのSLも立ち往生したという。私たちが見に行った2月4日はそのこともあったのか、線路際にはたくさんの監視の目が光っていた。とはいえ、上の写真のように、警備の方々は一斉にカメラを出してさながら鉄ちゃんに返信していた。まあ、無理もないだろう。
写真は木更津駅をまさに出発するD51。ホームには落っこちそうなギャラリー。手前は転車場。
9時20分。ほぼ定刻どおりに勇ましい汽笛とともにD51が出発した。ゆっくりスタート。サービスなのか僅か500mの間に汽笛を2回も鳴らしてくれた。懐かしい石炭の燃える臭い。そういえば、私の小学校時代は学校の暖房は石炭(コークス)だった。(笑)
D51が走る約10分くらい前にジーゼル機関車が館山に向かう。帰りにこの機関車が客車とD51を引っ張ってくるのだ。背後の白い建物はかつての「そごうデパート」。今は「マルエイ」などが入る雑居ビルになっている。
かっこいいでしょ?
しかし、こんな凄いイベントなんだけれど、私が知ったのはつい最近。情報を扱う仕事の端くれとしては極めてマズイことである。インターネットで調べると半年前くらいから加熱していたようだ。
夕刻、再び木更津に戻る
午後2時に館山を出発したD51が木更津に戻るのは午後4時17分。やはりたくさんの人々が線路沿いに見守ったのであろう。私も見に行きたかったが、その頃は実家にいた。妻は私の実家の2階に居て到着する前の汽笛を聞いたと言っていた。再び見に行ったのは少し遅れて、4時半過ぎ、幕張へ戻るとき。朝撮影した場所に行った。川を挟んだ向こうで石炭を積み込むD51の姿を見た。次の運行は2月10日(土)。
昔もほぼこの場所に石炭やら水を入れる為の設備があったと記憶している。当然今は無いので、トラックとクレーンで石炭を積み込んでいる。(積み込みはこの撮影の後)
しばざ記200 (2007年2月7日 記) |