SHOGUNのボーカル、ギタリストとして名を馳せた芳野藤丸さん主催の「藤丸ミュージックパーティー」ライブにお邪魔した。会場は六本木の交差点近く、奥まっていて分かり難い場所にある「Splash」というライブハウスだ。
1階と地階のフロアがあり、ステージは地階で、1階に吹き抜けになっているので、広い空間になっている。もちろん、観客席は地階と、また1階からも見下ろせる。新しい香りのする店だ。
開場の5時半前に、ヒナさん、ケリーちゃんと六本木の交差点で待ち合わせる。ヒナさんはともかくも、ケリーちゃんと都内で待ち合わせしたことは初めて。何故かケリーちゃんが懐かしく見えた。ケリーちゃんも私を見つけるなり笑顔をつくって走り寄ってきたので、感動した。
待ち合わせしたとき、そして、待ち合わせの相手を見つけたときに、にこりともせず、もったりもったり近寄ってくる女性よりも、少なくとも私は前者のほうが好きなのだ。羨ましいぞ、ケリーちゃんのダンナ。
ひさしぶりに女性と待ち合わせたかもしれない。いいよね。男と待ち合せるよりも圧倒的にウキウキするのは確かだ。おっと、そうレアでもなかった。仕事で、女性のWEBデザイナーさんとはよく落ち合っている。彼女達は大抵の場合、スタバを待ち合わせ場所に指定し、待ち合わせの時刻よりも1時間くらい前に来て、ノートパソコンで仕事の続きををやっている。ちらりとこちらに目をくれるが、ぎりぎり近づくまではノートに目を落としたまま、しかも、眉間に皺を寄せている。
もうちょっと笑顔がつくれないもんかと思ってしまう。あ、しかし、このページを見られているので、これ以上は書けない。
話を元に戻す。イベントが始まった。トップは阿里耶さん。大胆なスパンコールのミニスカートだ。そして、長かった髪をばっさり切ったヘアスタイル。かなり大人っぽくなっていた。相変わらず元気いっぱい。バックバンド付きで、更に飛び跳ねている感じだった。「あったまりたいの」の振り付けに、さすがのヒナさんはマイってしまったようだ。
その次はCross。幕張のプレナ・ミュージックサロンのときはアコースティックだけだったので、バックバンド付きの今回のステージは全然雰囲気が違っていた。2人とも歌唱力バツグンで、コーラスもいい。爽やか。ケリーちゃんは、彼らのことを結構気に入ったようだ。母親の気持ちで、という意味だ。おばちゃんたちに氷川きよしがウケるのもそういうことなのだろう。つうことは、ケリーちゃんもいよいよその世代に突入したわけだ。
そして、sonoさんが登場。今回は栗本とデュオだ。初共演。メロウなピアノの旋律に透き通ったsonoさんボーカルが絡む。楽器の構成が薄いだけに、sonoさんの微妙な声の揺らぎや息遣いも聞こえてくる。とても表現力のある人だ。栗本のピアノも、sonoさんの呼吸や鼓動までも聴きとってシンクロしている。素晴らしい。とても初共演とは思えない。今後もこの組合せでどんどんライブをやってほしいものだ。
さて、ラストは藤丸&フレンズの登場。最初から、バーンと勢いのあるサウンドでスタート。懐かしい70年代、80年代のテイストだ。SHOGUNのオリジナル曲も演奏してくれた。藤丸さんは、ギターもかっこいいけど、ボーカルがめちゃくちゃいい。控えめで、ソフトな感じがいいのだ。だけど、なんというか骨太の男の色気がぷんぷん漂うサウンドになるから不思議。どうしてあんなにかっこいいのか解説ができないのがもどかしい。藤丸さんの演奏している音楽をロックだとすると、私がギターをじゃかじゃか弾いて唸っているものは何なのだろうか。ま、比べることがそもそも間違いだが。
とにかくロックの魅力を改めて知った夜だった。なんか嬉しくなってしまった。ケリーちゃんもヒナさんも、そして私も藤丸さんに握手をしてもらい、電車の中で三人で藤丸さんのギターのこととか、SHOGUNなどについて、幕張に到着するまでずっと語らってしまった。当分の間、ステージ上のかっこいい藤丸さんの姿が、それぞれ三人の目に焼きついているのだと思う。
右上は、栗本と共演したsonoさん。目のきらきらした娘さんだ。
そうそう、sonoさんもこの「しばざ記」を時々見てくださっている。有難うございます。今後ともよろしくです。
2008/3/30
しばざ記 439 |
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