「俺たち2」管理人による戯言
日記でもない、コラムでもない、単なる戯言。そんな感じ。
筆者は幕張ベイタウン在住のおやじ。結構、歳いってます。はい。
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三つ峠山と富士吉田のうどん
以前から現地で食べたかった富士吉田のうどん。
ついでに富士山の絶好の展望地、三つ峠山の登山を兼ねた。


富士吉田にうどんを食べに行ってきた。
ただ単にうどんを食うだけじゃ芸が無いので、三ッ峠山への登山もした。
午前5時20分、ベイタウン発、首都高、中央道を経て、そして2時間後には河口湖畔のコンビニにいた。
ここで簡単な食料と飲料を買い、御坂トンネル手前から旧道に入る。
本当は富士急の三ッ峠駅で下車して山ろくからきちんと登るのが正しく、一番楽しいルート。時間短縮、エネルギー温存の為(苦笑)、今日のルートと相成った。毎度のことながら歳とともに段々歩く時間を短縮している。というと、ふもとから一所懸命歩いていて、しかも私よりも年上の方々に叱られそうだ。すんませんです。

このルートの一番の欠点は尾根に上がるまで富士が一切見えない。
河口湖の近辺は濃厚な霧が出ていたので、果たして富士が見えるか非常に心配だった。
それと、このルートは西側から東の方へ登る為、朝方はずっと日陰。だから寒い。所々に霜柱が残っている。手袋を車内に置いてきたのが悔やまれる。それでも、登っているときは猛烈に汗が吹き出る。息切れもする。歩くのが嫌になってしまう。素晴らしい展望が待っていると思うと何事も我慢なのだ。途中で一回だけ小休止をした。付近を眺めると、紅葉が綺麗だ。山頂に近づくにつれ、道が滑りやすくなっていった。

午前8時頃から登り始め、午前9時半、つまり約1時間半で尾根に出る。富士が眼前に広がる。あまりのでかさに圧倒される。素晴らしい。感無量だった。後から来た人々も次々に歓声を上げる。ああ、こんなに富士と真面目に対峙したのは何年ぶりだろう。暫く富士を眺め続けた。コンビニで買ってきたおにぎりを食べつつ、とても幸せな気分になった。もちろん、写真もたくさん撮った。西のほうを見ると、南アルプスの嶺々も見えた。やや北西の方角には八ヶ岳も見えた。北アルプスは霞んで見えなかった。欲を言えば、曇り勝ちな今日の天候ではなく、空気が澄んでもうちょいパキッとした景色の拝める日だったらよかった。ま、富士山が見えただけでも御の字だろう。そういうことにしておこう。

それにしても、それほど長く歩いていないのに、太ももの辺りが筋肉痛だった。昨日の自転車が効いているかも。下山は登りと同じようにゆっくりしたペースで歩く。途中で写真を撮っていたら、登ってきた外人さんに話しかけられた。ロシア人っぽい長身の若者だった。銀髪で物凄く長身の男だ。「頂上から富士山が見えましたか?」というようなことを聞かれたので、「見えますよ!」と言ったら嬉しそうな顔をした。彼の故郷は山が多いけれど、富士山のような整った山は無いと言っていた。彼と別れて暫く立ってから「そういえば故郷ってどこなんだ!?」という疑問がやっと浮かんできたが、時既に遅し。

駐車場に着いたのは12時前。余裕のよっちゃんだ。再び河口湖へクルマで降りる。朝方霧でまったく見えなかった景色もよく見えた。富士は逆光の中に霞んでいた。河口湖大橋の手前で左折し、富士吉田へ向かう。さ、いよいよ、うどんだ。(笑)


左: 午前8時少し前。国道137号線から富士山を撮影するカメラマンがたくさん。河口湖は霧の中。。
右: ところどころにこんな鮮やかな紅葉が見られる。標高1000mよりもやや低い辺りが紅葉のピークのようだ。

左: 登山開始。このように日陰の道をゆっくりと登ってゆく。登山道は山小屋の物資を運ぶための道路も兼ねている。。
右: 約1時間半かけて尾根に出る。ここからの景色も素晴らしい。おばちゃんが指差す方向には南アルプスが見える。

左: 尾根に建つ山小屋(というよりは山荘)の物資輸送のためのジープ。質実剛健といった感じ。。
右: 頂上近辺には岩場があり、ロッククライミングのゲレンデになっている。若い娘さんが講習を受けているところ。すぐ後ろは断崖絶壁。私が写真を撮っているところも結構スリルのあるところだ。転んだら一発であの世行きだ。

左: 三つ峠の山頂直下の岩場。豆粒のような人が岩にへばりついている。
右: 左の写真の拡大トリミング。右下のほうに登っているんだか下っているんだかの人が写っている。あの人、恐怖を感じてないんだろうか。
まさか、登ってきていきなり「ファイトーっ!いっぱーつ!」なんて叫ぶなよな。

左: 山頂付近になっていた何かの実。
こういうのって、なかなか名前を覚えられないんだよね。で、いったい何という植物なんでしょうか。
右: 三つ峠山の山頂。1786mと書いてある。
ところで、三ッ峠、三つ峠、どっちが正解なのだろう。


やや霞んでいるものの、南アルプスがこういう感じで見える。
左から農鳥岳、間ノ岳、北岳の白峰三山。北岳はご存知の通り、富士に次いで日本第2の高峰。3,192m。バットレスの北側に若干冠雪しているように見える。

左: 頂上からの富士はあまり倍率の高くない望遠でもこのように撮影することが出来る。。
右: もみの木の松ぼっくり。ん?なんかへんだな。もみぼっくりとでも言うのか。

左: 25年くらい前に水道橋で買ったICI(石井スポーツ)のオリジナルザック。数々の登山で使用したが、未だにへたれてない。頑丈だ。
右: 下山時にジープとすれ違った。一般車はとても走れない道である。凄い。

左: かなり下るとご覧のように紅葉している木々が多くなってくる。
右: 鮮やかなモミジだ。なにかの素材として使わせてもらおう。
おっと、仕事モードになっている。やば。。

2009.11.8

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富士吉田のうどん

富士吉田には約60店舗のうどん店があるらしい。人口5万人の小さな街に60店舗というのは相当凄い数字だ。もっとも、富士山の玄関口に当るので、元々観光客はたくさんやってくるだろうし、今や全国区でうどんが有名になったのであれば、納得できる。

三つ峠から下山して12時半頃に富士吉田市街に入った。下調べしてゆかなかったので、適当にクルマを走らせて探したのだが、これだという店が見つからなかった。気がつくともう下吉田の駅を過ぎて、家並みも途切れてしまう。コンビニに寄って、どのあたりに店があるのか聞いてみた。応対してくれた若い店員さんは、「あ、バイパス沿いにも色々ありますけれど・・・、ただ、日曜日はお休みが多いんですよ。」と言った。なぬ。日曜こそ普通は書き入れどきじゃないか。すると、バイト(だと思われる)の女の子が「しかも、2時でだいたい終わっちゃいますよ。」と追い討ちをかけた。え、まじ?時計を見ると1時じゃないか。

結局、コンビニではどこに営業している店があるのかという肝心なことは分からないままだったので、下吉田の駅まで戻った。駅前は閑散としていて、めぼしい店は無かった。人通りもまったく無い。ここにはない。そう判断して更に一駅戻った。月江寺(げっこうじ)という駅だ。温泉町のような雰囲気のある駅で、下吉田よりは圧倒的に賑やかっぽい。しかし、人があまり歩いていない。うどん店はもちろん、洋品店や食料品店も開いていない。やはり日曜は休みが多いのか。そうこうしているうちに1時20分。まずい。2時が迫ってきている。本格的に探すために有料駐車場にクルマを入れ、周辺を歩く。しかし、うどん店は見つからない。

月江寺の駅員さんに聞いてみた。「すみません、この近辺にうどん屋さんってありませんか?」と尋ねると、私よりも5、6歳くらいは年上の駅員さんは怪訝そうな顔をして「あのね、日曜はたいてい休みだよ。それに2時で終わっちゃうよ。」と、先ほどコンビニで聞いたせりふとほぼ同じ回答だった。その代わり、地図をくれた。うどんマップだ。「この地図で営業してるところを探してゆけばいいよ。」と言った。なるほど、最初っからこういうものをどこかで入手していたら探せたかもしれない。

ということで、その地図に従って行ったのが「べんけい」という店だった。小さな店で、創業50年ということが書いてあった。和菓子なども売ってたり、メニューにはカレーライスやヤキソバなどもあった。大衆食堂である。メニューを見ると、通常のうどんのほかに「吉田のうどん」(700円)というのがある。紛れもなくそれをあたしゃ目指していたのだから、「それください。」と注文した。何はともわれ、やっと富士吉田の名物のうどんにありつけたのだ。めでたし、めでたし。

左: 下吉田の駅。お洒落だけど、閑散としている。駅前には殆ど店が無く、あっても閉まっていた。電車オタクのような雰囲気の人と私だけがその近辺で動いている物体である。
右: 月江寺の駅前の通り。完全にゴーストタウン。いったい人間はどこに行ってしまったんだ。まるでSF映画みたいだ。
関係ないけど、「2010年 宇宙への旅」という映画があったけれど、もうすぐ2010年だね。

左: ここが富士吉田のメインストリートになるのかな。やはり人通りは少ない。さっきよりマシだけど。
正面に逆光の富士が大きくそびえる。。
右: ここが地図を調べて行った「べんけい」。月江寺から比較的近くだった。あるところにはあるもんで、なんと隣もうどん屋さんだった。

左: これが吉田のうどん。特徴としては麺が太い。具だくさん。キャベツを使っている。つゆはあっさりしている。オリジナルの薬味がある。ま、そういうこと。
かき揚げとキャベツの組み合わせって従来のうどんではあまり無いよね。
右: 麺は太め。不思議なことにねじれている。それもまた独自の手法なのか。もちもちっとした食感。但し、コシはあまり感じられなかった。いや、それが駄目っつうわけじゃなくて、観光案内のパンフなどに「強いコシがあります。」と書いてあったので、過剰に期待していたのだ。

左: その「べんけい」のもうひとつの名物がこのいなりずし。うどんマップによると、あまり甘すぎず、というように書いてあったが、実際に食べると、う、甘い、という感じか。ま、でもとてもジューシーなお味だった。
右: うどんを食べ終わったところで、せっかくだから富士吉田の駅まで行ってみた。すると、人がそこそこいた。しかも、うどん屋さんも2店舗みつけた。最初からそちらに行ってればよかった。で、ちょうど駅に着いたときに、新宿行きの特急がまさに出発せんとしていた。

左: 甘味。富士吉田駅の近く。今川焼きみたいなもの。富士山をかたどっている。店の名前は「麺’ズ」という。うどんの製造販売をやっている。なんと昨日オープンしたらしい。ラッキー。
右: 帰りに三つ峠駅に寄ってみた。ここが本来の登山口なのだ。三つ峠山は見えないかと少し北東方向に歩いたら、見えた。ほぼ中央に見えるのが三つ峠山である。

無事にうどんも食べられたし、いなり寿司も食べた。さらに今川焼きみたいなものも食べて、お腹いっぱい。後でその今川焼きみたいなものを別の写真で確認したら、「吉田のどんぶりちゃん焼き」という名前だった。あのねー、と突っ込みを入れたくなる。ま、いいか。そして本来なら帰路に就くのだが、まだ3時前。もっと旅情を味わいたいのだ。で、今や休日の高速道路がどこまで乗っても1000円というのにも関わらず、下道で大月まで行くことにした。太っ腹だろ。考えてみりゃ、富士吉田、都留、大月のそのルートの一般道(国道)を走ったことがなかった。別に急ぐ旅でもないので、のんびりと景色を眺めながら走った。

2009.11.8

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地形マニアとしては非常に興味のある場所なのだ

富士に行った帰り、時間もあったので、のんびりと富士急沿いの一般道を帰路にした。とは言いつつも、写真を撮りながら進んだり、止まったりしているうちに夕刻になってしまった。大月橋のところでクルマを駐車し、大月橋の上から桂川の大月側を眺めると、な、なんと、凄い絶壁であることに気づく。問題の場所はここ(以下)。

http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=35.60922613368229&lon=
138.9369209970915&z=8&mode=map&pointer=on&datum=wgs&fa=ks
&home=on&hlat=35.655808792075&hlon=138.91710483689&layout=
&ei=utf-8&p=


なにが凄いかというと、コンクリートで固められているとはいえ、高さ30mくらいの垂直の壁伝いに家が並んでいるのだ。本来は河川敷である。その遥か頭上にはやはり家が並んでいる。上の家は、一軒分の余地しかなくて、酔っ払って、うっかり転落しないかと心配になってしまう。もちろん、転落防止用の柵などあるのだろうが、しかし、どうしてこんなスリリングなところに家があるのか不思議でならない。

以下に断面図を描いてみた。



今回は暗いときに行ったから、次回は是非、明るいときにちゃんと見たいものだ。

地図で見たら、大月大橋ではなく大月橋だった。
(上の図では勢いで大月大橋と書いてしまった。)


左: ご覧のようにとっぷりと日の暮れた大月橋。あちら側が笹子方面。国道20号線は笹子トンネルを経て勝沼、更には甲府方面へと続く。
右: せっかくなんで大月駅前の創業100年と言われる濱野屋という料理屋さんで、ほうとう御膳を食べる。ご覧の通り、大きな鉄鍋にたっぷり具が入っている。お値段は1,575円。うーむ、私にしては大贅沢だ。

大月は、回数的に割合多く行っている。夜になってからの帰り道、どうせ高速は渋滞しているだろうからと、敢えて高速道路に乗らずに、国道20号線を走り大月市街で晩飯を食べることが過去に多々あった。あるいはその逆で物凄く早朝に走ったことが何度かある。だから日中まともに景色を見たことが無い。岩殿山だったら高速道路からよく見ている。いつか岩殿山には登ってみたいものだ。岩殿山も富士山の展望地として有名である。今度は目的地を大月にして、例えば中央線に乗って、ゆっくり街の中を歩くプランにしてみようか。うん、それがいい。

2009.11.8



2009/11/8
しばざ記 753
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