ある会議の席上、議長を務めていた五十代の白髪混じりのおっさんが、とんでもなく情けないギャグをかました。会議は終わりに近づき、張り詰めていた場の空気を和ませようとしたのだが、誰も突っ込まないどころか、彼のことを割合理解しているだろう直近の部下までもがむしろ緊張で目を白黒させている。そのとき、二十代と思われる女性が「だめだこりゃ!」と言った。瞬間、会場はどっと笑いが沸いた。その「だめだこりゃ!」という言葉というのは色々な場面で使えて便利である。その言葉を有名にしたのはかの”いかりや長助”である。ドリフの「IFシリーズ」。例えば、「もし、陽気過ぎる葬儀屋がいたら・・・。」とか、「もし、臆病過ぎる医者がいたら・・・。」というようなコントをやり、最後のキメに「だめだこりゃ!」とがっかりしたように言う。
もっとも、前出の若い女性はまさか長さんが使っていたギャグだなんて知らないし、まあ、知ったところでたいした感動も無いだろう。そういった過去からそれほど意識しなくてもちゃんと生き残っているギャグもあれば、今の若い人が殆ど使っていないギャグもある。例えば、「がちょーん!」というのは今でも使われている。「なに?およびでない?」はあまり使われていない。「うんこちんちん」それはまあ下品なのもあるけれど、もはや誰もやらなくなっている。「いんぐりもんぐり、ささぐりもんぐり。」こういうのはおそらく、披露したら最後、かなり人格を落としてしまうだろう。「懐かしいー!」と案外ウケがいいのは”ギター侍”とか、「あるある探検隊〜♪」とかその辺りかもしれない。
さて、壮大なテーマ(そうでもない?)の割りにたいした前置きではなくてごめん。これから徐々に話を詰めてゆきたい。いや、ちゃんと展開が出来るか、結論が出るか、それとも、今こうしてタイピングしているだけでかなり疲れてきているので、途中でやめてしまうか。
そういうことで一旦、休憩をば。
ところでその前に。
最近、小松の親分こと、小松政男さんを見かけない。元気なんだろうか。いや、私がテレビをあまり観なくなっているのもあるし。では、また。
2009.11.19
コネタだけど・・・
12月の中旬頃から約2ヶ月、NHKの「みんなのうた」の「ファンキーモンキー・・・・云々」という曲の映像に、17番街の花屋さん「プリンセス・フラワー」と店主の吉岡さんがチラリと登場するらしい。一昨日、その撮影があったとのこと。
ベイタウンラーメンでお馴染みの茂野製麺のそば・うどん類の価格が一律下がっている。これは朗報。ささ、皆さん、買いましょう!(笑)
送料半額キャンペーンもやってることだし。
http://www.shigeno.co.jp/ ←しげのオンラインショップ
ベイタウンラーメンといえば、極秘で(というわけじゃないんだけど)、「ベイタウンそば」なるものを開発中だ。だいたいのデザインは出来た。完成すれば、ベイタウン商店会の麺シリーズ第2弾になる。ただ、昨日、ちょっとした打ち合わせがあって、その席上、「そばはアレルギーの問題があるから『うどん』のほうが好ましいという意見が出た。奇しくも山根商店会長の息子さんもそばアレルギーだそうで、少しでも食べると救急車騒ぎになってしまうらしい。
ずっと以前、あるイベントで、私は「そばかりんとう」の試食をお子さん方に勧めていた。すると、若いママが吹っ飛んできて、「そのかりんとうって、そばが入ってますか?」と、息も絶え絶え質問をしてきた。もちろん、そばと名がつく以上はそばが入っているのだが、そのお子さんも重度のそばアレルギーだったのだ。私はアレルギー体質ではないから、あまり気にしたことがなかった。気をつけよう。卵アレルギーの人もかなり多い。殆どの食品に卵が何だかの形で入っている。もちろん、ケーキにも普通は入っている。そういう人ってなんと可愛そうなんだろう。私の知人にも生まれてこれまで一度もケーキやクレープやアイスクリームを食べたことのない人がいる。
因みにベイタウンラーメンには卵は入っていない。販売しているタルブのTさんには卵を使っているかどうかの質問がよくあるらしい。
それから、12月18日(金)、12月19日(土)は、ベイタウンがキャンドルで彩られるイベントを開催する。ロマンチックでしょ。その企画には私も参加させてもらっている。12月19日(土)には井手麻理子さんのライブをジャイネパールで開催する。彼女、とってもいい人で安いギャラでも喜んでやって頂いているので、今年これで3回目のベイタウンライブなのである。ありがとね、麻理子さん。皆さんも是非来てくださいね。詳細は以下。
http://www.oretachi.jp/event/winterfes09.htm
がーん!
伊藤美咲が入籍・・・。
しかもお相手は・・・。
色々な意味でショックなのだ。(苦笑)
2009.11.18
「地球と食の映画祭」(下高井戸シネマ)
今宵、気温8度の中、下高井戸まで行ってきた。今宵といっても日付は昨日だな。下町情緒の漂う駅前で、ガツぽん(豚の胃のポン酢和え)やもつ煮をつまみにビールを飲んで、そして下高井戸シネマへ。映画は堺雅人主演の「南極料理人」。ひたすら旨そうな料理が次々に出てくる。抑揚の無いストーリーだが、大げさでなく、しかし、センスのあるユーモアが次々に繰り出され、とても楽しい映画だった。
主演の堺雅人の好演もさることながら脇役陣もいい感じ。生瀬勝久、きたろう、高良健吾、そして豊原功補。豊原は、あの時効警察のときの十文字刑事の役をやっている。彼がたまらなくいい味を出していた。
http://nankyoku-ryori.com/ (←南極料理人オフィシャルサイト)
映画が終わった後は、トークショー。コピーライターの竹島さんと、ラジカル鈴木さんが食と映画について喋る。しかし、自ら”にんにく大使”と名乗るラジカルさんがいきなり”にんにくのかぶりもの”で登場し、竹島さんはかなりずっこけていた。また、司会の20歳の女の子が朴訥としていて、これまた面白い。たっぷり笑わせてもらった。
このイベント、竹島さんにお誘い戴いたので、千葉くんだりから下高井戸まで出向いたのだが、そういうことでもなければ、下高井戸まではなかなか行く機会は無い。竹島さんに感謝。それから、久々に見た世田谷線には驚き。今風の車両だった。ま、それでも昔のちんちん電車の風情は多少残っている。下高井戸の手前でぐぐっとカーブする路線も昔のままだ。そりゃそうだね。
おー、今、ラジカル鈴木さんの名刺を見てびっくり。ひょっとして(お住まいは)ケリーちゃんちの近くじゃん!
おっと、もう1時半だ。
早く寝ないと。
2009.11.20
| | | | | 左: | トークショーの様子。
ラジカルさんの頭は、白髪の黒柳徹子のようでもある。
後で触らせてもらった。よく出来ている。おもしろかった。 | | | | | | | 右: | この左側の女の子の天然的なぼけがよかった。二十歳なので、これからが楽しみ。 |
ラジカル鈴木さんのにんにくブログ:http://blog.livedoor.jp/radicalninniku/
この日のことが載ってます。
竹島さんからの情報。
| | | | | 左: | 「EARTH FESTA せたがや」のパンフレット。CDくらいのサイズに折ってある。なかなか洒落たデザイン。 | | | | | | | 右: | 同イベントのモノクロ版。手作り感がいい。オーガニックな雰囲気。 |
| | | | | 左: | 小雨そぼ降る下高井戸の夕暮れ。この道をまっすぐ行くと、日大文理学部へ行く。 | | | | | | | 右: | 車両が近代的になった世田谷線。でも未だに情緒は漂っている。 |
| | | | | 左: | ガツ刺し。これ、抜群に旨かった。しこしこした歯ざわりが最高っ! | | | | | | | 右: | ハツのステーキ。肉厚でなかなか旨い。 |
| | | | | 左: | 煮込み。コクがある。あったまる。 | | | | | | | 右: | 今、話題の単語「炙り」。皮を炙ったタンなのだ。
「昨日、炙りやっちゃってさ・・・。」という会話がかっこいい。 |
| | | | | 左: | 豚玉。要するに豚のお好み焼きみたいなもの。 | | | | | | | 右: | ガツぽん。ガツ(豚の胃)をささっと湯がいて、そしてポン酢であえた珍味。 |
| | | | | 左: | 軟骨のから揚げ。これ、思ったのとイメージが違っていた。でも、旨い。 | | | | | | | 右: | 酒も色々な種類がが置いてあって、眺めても飽きない。 |
後世に伝えたいギャグ(その2)
小松政男で検索したら「ほぼ日刊イトイ新聞」の「おいら。」(天海祐希の了見)というページがトップでヒットした。読んでみると、そう、私が書きたかったことがそのまま書いてある。私もそうその番組「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」(「電線音頭」のあった番組)が好きだった。いや、待てよ、しかし、彼女、ジェリー藤尾夫妻が司会をしていたと言ってるが、それって「笑って笑って60分」のほうじゃなかったか。どっちが先だか分からないけれど、「笑って・・・」のほうでも「電線音頭」をやってたような気がする。
http://www.1101.com/oira/1999-12-23.html
そう小松政男の繰り出すギャグがまた、凄かった。正確じゃないけれど、「・・・ひじりきほっきょきょ」とか、「どうか、ひとつ」とか、「ずんずんずんずんずんずん小松の親分さん!」など。それ以前にも「長万部!」(おしゃ・・・まんべ!)なんてわけの分からないフレーズがやたらに面白かった。
Wikiを見たら、「電線音頭」を考案したのは桂三枝だとか。三枝は「ぐりぐり20分」で私は好きになったね。当時ヤンタンの司会もしていた。「およよ。」とか、「いらっしゃ〜い!」というあまりリキの入らないギャグが好きだった。今でも小さな驚きをするときに「およよ。」と言う人がいる。いや、あんまりいないか。たまたま私の近辺にいるだけだな。
驚きを表現するのに、ハナ肇の「あっと驚くタメゴロー!」というのもなんだし、南伸介の「びっくりしたなあ、もう!」というのもな、無理やり表題にこじつけて、後世に残したいギャグなのかどうか分からない。それよりも、本来はギャグとして考えていなかった「巨人の星」の飛雄馬が驚くときの「がーん!」というのがギャグで使われるようになり、そのうち日常会話でも多様されるようになった。あれって、原作は梶原一騎だけど、ああいう擬態語みたいなものは川崎のぼるが考えてたのかな。目の中に炎が燃え滾るというのは凄いアイディアだった。
「巨人の星」には限りなく多彩なギャグが満載だった。何事もオーバーアクションな飛雄馬の真似をするだけでもクラスの皆にウケた。あるいは、ちゃぶだいひっくり返すところとか、明子が物陰に隠れて泣いているシーンとか、そういうものを大げさに再現するだけでギャグになった。「星君、どげんしたとですか」とか、「あんちゃんば、打たせてくりんしゃい!」とかの脇役陣のモノマネもウケた。その辺りの漫画の中からギャグを掘り起こすというのは当時の中高生の中で盛んだった。その延長線上に「ぎんざNOW」があった。今の中高生などもやっているのだろうか。
「ぎんざNOW」のせんだみつおは、「ナハ!ナハ!ナハ!」とやっていた。彼自体もギャグの宝庫だった。後年、「あの『コマネチ!』は俺が考えた!」とビートたけしに言ってた。たぶん、本当だと思う。あの言い回しはせんだの乗りだった。せんだは不運だった。もっと評価されてもいいギャグマンだと思う。同番組からは多彩なギャグが生まれた。当時ラビット関根を名乗っていた関根勤はジャイアント馬場のモノマネがうまかった。チョップを受けて「あっぱ〜」と肩膝をつくシーンが思い出される。ブルースリーの「アチョー!」なんていうモノマネは清水アキラがやってたし、その後には竹中直人もやっている。授業の合間の休憩時間に教室の後ろでやっていたようなギャグがそのままテレビに流れていたのが良かったのだと思う。
たぶん、つづく
2009.11.20
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2009/11/19
しばざ記 756 |
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