ここ数日の間に、ちょっと前(2009年公開)の話題作、アバター(Avatar)と、2006年に封切のロッキー・ザ・ファイナル(原題:Rocky
Balboa)をDVDで観た。深夜、PCに向かって黙々とデータの作成などをしていると眠くなってしまうのと、いいかげんに飽きてしまうので、気分転換にということで借りてきたのだ。ま、でも、映画を観ているときには殆どキーボードを打つ手が止まっているのだけどね。(苦笑)
アバターは、3Dということでかなり注目を集めた作品。封切前にテレビやポスターなどで散々青い不気味な生物のビジュアルを見ていたので、あまり観る気がしなかった。K子さんが「おもしろかったよ〜。」と慢心の笑みで感想を言わなかったらおそらく観なかったかもしれない。
確かに面白かった。3時間近い長いストーリーだけど、飽きずに観ることが出来た。人間対先住民、文明対自然みたいな構図は、ネットなどのプレビューを見ていると「もののけ姫」の実写版に似ていないでもない。空中に浮かぶ島(?)は「ラピュタ」だし。まあそれはジェームズ・キャメロン監督の、宮崎駿氏への敬意の表れなんだろうね。
しかし、いくら先住民の為、自然の為、主人公は同僚達を殺してゆくわけだから、そりゃちょっとないぜよ、と思ってしまう。いったい何が正義なのか分からなくなってしまう。
ロッキー・ファイナルはシリーズ化に遂に終止符が打たれた記念すべき作品。前作まで、5作っだか6作だか作っているが、正直、3作目以降はどうでもよくなった。惰性でつくっているとは言わないけれど、お代わりはもういらないよ、という感じだった。
でも、ファイナルは、なんというか1作目の辺りの思いで話がちらほらと出てきて、1作目をリアルタイムで劇場で観た私はまるで現実性を帯びた、例えば同窓会のような懐かしい気分にさせてもらった。なんと1作目から30年経っている。まさに私の青春時代から今日のぶよぶよおやじになるまでの半生を一緒に歩んできたようだ。
しょっぱなに、エイドリアンの墓が映る。ロッキーがそこで彼女を思い出しているシーン。うう、悲しい。エイドリアンはガンで亡くなっていたのだ。エイドリアンを忘れられえない日々。そんなときにまるで一作目と同じように、いきなり世界チャンピョンとボクシングをすることになる。
現役のボクサー、それもチャンピョンと、60歳近い(実際にスタローンはそのときアラ還だった)元ボクサーが対戦するなんて、なんと無茶なストーリーなんだけれど、第1作のような感動がちゃんとあった。出来栄えはともかくロッキーファン(1、2作まで)の私としてはジーンと来る映画だ。
2010.7.29
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2010/7/29
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