ケリーちゃんのコラム 俺達のコラム
救急病院


先日、ものすごく久方ぶりに夜中に救急病院に行きました。本当に何年ぶりだろう。子供も高校生ぐらいになると、めったに熱も出さないし、体力があるのでわりとすぐ回復します。ですから夜間救急にお世話になるのは、7、8年ぶりぐらいです。というのも、夕方学校から帰って来た時はちょっと調子が悪いぐらいだったのですが、次第におう吐がひどくなり、夜10時頃には顔色が真っ白になり、唇も紫色、38度を超える高熱なのに、体をさわるとひんやりと冷たいし、ぐったりして意識ももうろうとしているのです。もう私以上に体力もあるし、普通の病気なら夜中は様子を見て、朝病院に連れていくのですが、さすがに状態がひどかったので心配になり連れて行きました。血液検査はしましたが、細菌の種類まで検査はしていないので、結局何が原因でそうなったのかはわかりませんが、白血球数が上がっていることから、何か細菌が入ったことだけはわかりました。

夜中、点滴をしてもらい、だいぶ状態が落ち着いた時には午前1時半でした。明日は5時起きだなぁ、と思いながら、会計をして薬をもらって、タクシーで家にたどり着いた時には午前2時を回っていました。安心したのもあるけどものすごく眠い。眠くて眠くて死にそうだったけど、お風呂を温めなおして入らなきゃ・・・。お米も研いでタイマーセットしなきゃ・・・。

救急病院に居る間、いろいろな人が訪れました。ある外国人の親子が来ました。ブロンドの髪で青い瞳がくりっとしてる女の子。6歳か7歳ぐらいでしょうか。処置室で治療を受けてる間、女の子はずっとマミーマミーと泣き叫んでいました。その女の子のこれまた美しいママが、見ず知らずの私のことを見て、心配のあまり涙ぐみながら、「かわいそう、かわいそう」とたどたどしい日本語でつぶやきました。私もすごく気持ちがわかったので、同じ気持ちですよ、という思いをこめて、ママにうなずきました。おろおろしているママを見て、子供を愛して愛してやまないというのが伝わってきました。そして自分の子供がそのぐらいの歳の時を思い出しました。

しばらくすると、陣痛が急にはじまった妊婦さんが、ご主人に付き添われてやってきました。もう妊婦さんは痛くて相当辛そうです。ご主人は受付で、診察券や書類を提出していますが、とても動揺している様子。奥さんを優しく気遣ってるのはわかりますが、何をしていいかわからない感じです。奥さんはもう旦那さんどころじゃどころじゃないって感じ。そう、そうやってあの痛みに耐えながら、女性は子供を生むと、旦那さんより一気に立場が強くなるのです(笑)でもそのぐらいじゃなくちゃ、とてもあんな大変な子育ては出来ません。なんだか幸せそうでちょっとうらやましく思いながら、これからがんばってくださ〜い。とその妊婦さんにつぶやきました。

そういえばわたしって、電車の中とかでもすぐに人間ウォッチングをしてしまいます・・・。この人はどんな性格の人かなあ、とかこのカップルはどんな二人なのかなあ、とか(笑)あ、娘の病状はすぐ回復してすっかり元気です。さてと、人間ウォッチも兼ねて買い物に行くとしましょう。今日はとても暖かそうです。

20010/2/25  著者: ケリー


著者プロフィール ケリー:

主婦。高校生と中学生の2児の母親。幕張ベイタウンには初期からの住人。現在は事情により都内に在住。(いずれまたベイタウンに戻る予定)
特技はピアノ。クラシックを主に弾く。また、絵画、写真などを得意として、「ベイタウンはっぴーもーる」のスタッフとして参加。2000年の秋頃よりベイタウン中年バンドでキーボード奏者として活躍する。同バンドの10周年の2010年、ロックコアでイメージキャラを勤める。また、くいしんぼトリオというユニットで「食」のリポーターとしても活動を始める。
(2010年3月現在)


著者近影(2010年2月)


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