Sunny from オーストラリア /俺達のコラム |
日本語で日本人と話す際は、相手の名前を度忘れしても特に支障なく会話は進みます。
近所の方と道で通りすがりに逢えば敢えて相手の名前を会話の中に入れず二言三言話をして済ます事が多々あります。会社でも会話を開始する際、相手の肩書や名前を呼んだ後は、打ち合わせの間、相手の名前を使う事は殆どないでしょう。
さて英語で会話をする際は状況が一変します。
子供が知り合いのオジサンにHelloと言っただけだと子供の親御さんはHello,
“Who”? と言います。「誰、名前は?Helloの後に相手の人の名前を言うんでしょう」という意味です。
昨日は友人の御両親宅へお邪魔した際も事前に友人の子供達の名前とご両親の名前を思い出してから車で出発しました。久しぶりに会う際は必ずその場に誰がいるか、名前と友人との関係(兄弟とか従兄とか)を念の為に覚えている事を確認してから出発します。
さて、昨日先方に到着したら、居る予定のなかった友人の親戚が二人とその子供がいました。勿論お互いに何度か逢っていて当然名前も知っているんですが、私の口からとっさに相手の名前が出てきませんでした。
結局、名前無しの
Hi, how’re you? Great to see you! の挨拶になりました。やはりHi, how’re you, Victoria? Great
to see you!
でなければならなかったですよね。
友人の親戚達が帰った後で上記の話になりました。勿論オーストラリア人でも知り合いの名前を全部覚えておく事が出来ず、同じような状況に陥いることがあります。大体は相手が察知して、自分の名前を言ってくれますが…
そんな幸運がなく名前が思い出せないままの場合は、何人かの会話の中で聞いて居れば必ず誰かが相手の名前を使うのでそれまで黙って聞いているというマル秘テクニックもあります。
いずれにせよ、名前を使うことは英語の会話では極めて重要です!
この名前に対する”執着”の強さは日本語をつかう我々にとっては「相手の大体の年齢を知る、自分と相手の年齢がどうなのかで言葉の使い方が変わる」という事程、大変重要なことです。
日本人の学生さん達は1年先輩後輩でも明らかに言葉使いを変えるでしょう!それほど自分と相手の年齢を考慮して言葉や表現を選ぶのは日本語の顕著な特徴です。
英語にはそういう年齢から来る文化背景で使う言葉や表現が変わるという事はありません。
文化の違いとは大きいですね!
2010/3/20 著者: Sunny's English Square 佐藤明雄 >>> Sunny's English Square Web Site |