23日午前10時5分ごろ、群馬県草津町の草津国際スキー場で、「噴火で雪崩が起きた」と119番があった。警察庁によると、噴石が当たったりして12人が負傷し、うち2人が重体。2人は軽傷という。負傷者はスキー客や訓練中の自衛隊員ら。雪崩も起きたが、行方不明者の情報は入っていない。
気象庁は草津白根山の本白根山で噴火が発生したと発表。噴火警戒レベルを3(入山規制)に引き上げた。
噴火による噴石がゴンドラに当たり、窓ガラスが割れて複数人がけがをした。草津町役場によると、噴火の影響で停電し、ゴンドラにスキー客らが閉じ込められた。予備電源で動かし、乗客ら約80人は山頂付近に退避。雪上車で順次救助している。
陸上自衛隊によると、草津国際スキー場で雪原を想定したスキー訓練中だった陸自隊員6人が、雪崩に巻き込まれた。その後、6人は救出されたが、けがの程度は不明。他に訓練に参加していた隊員は無事という。
気象庁は23日、草津白根山で午前9時59分に火山性微動を観測し、草津白根山のうち本白根山の鏡池付近で噴火が発生したもようと発表した。東京工業大が鏡池付近から1キロ以上飛散する噴石を観測しており、噴火が確認された。
同庁は午前11時5分に噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げた後、同11時50分には2から3に引き上げた。
鏡池付近から約2キロ以内では、噴火に伴う大きな噴石に警戒が必要という。 |