予算の関係でボリュームやチューニングのつまみは割愛されている。コンデンサや、抵抗もテレビのジャンクからの部品摂りだったような気がする。 |
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今や、パソコンが当たり前になった時代には考えられないことですが、今から30年も前の工作好き少年は、こんなものを作って喜んでました。1つ1つのパーツを部品屋さんで買い求めて、こつこつと半田ゴテで組み立ててゆくのです。予算は、約2000円。2SC372というトランジスタを2つ使います。今のように100円ショップも無かった時代ですから、石鹸箱だけでも300円程度したのではないかと思います。
出来あがってスイッチを入れると、イヤホンからばっちりと音が聞こえます。ブラボーってな具合です。私の実家木更津では、ニッポン放送のアンテナがあり、どうしても他局が潰され気味なので、本来はチューニングの精度の高い6石スーパーヘテロダイン方式は欲しいところなんですが、まあ、これでもなんとか選局は出来ました。
この下のランクには1石ラジオがあり、検波と増幅をひとつのトランジスタで兼ねております。その更に下のランクは、ご存知の通り、ゲルマニウム・ラジオがあり、増幅無しでクリスタル・イヤホンを使う方式のものです。いずれにしても、プラモデルの次の段階がラジオ製作ってえのは一種の定番でした。NECのTK(マイコン)が登場するのは、それから約5年くらい後だったでしょうか。
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