「俺たち2」管理人による遠距離通勤電車マガジン

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 このページは、私と同じ屋根の下に暮らす、Pretty Ladyさん(と、いっても同じマンションの住民という意味)が執筆した「ときめき」というタイトルのメールを集めたものです。

ときめき(その8)

「世界には米国を嫌う人が沢山いるようですが、そしてそのような人の一部が今回のようなテロ事件を犯したというのですが、米国人はなぜ私どもがそれほど嫌われるのか、考えなければならないと思いますか」
「考えなければならないでしょう。しかし、我々はテロ行為を受けて当たり前のような事はしていない。あれは、イスラム過激主義の原理がなしたものです」

アメリカニュース番組、PBSが行ったディック・チェイニー副大統領との対談。・・
・・・・重いものが残った。

多くの犠牲者を出し、世界を震動させた昨年9月11日の惨事。犠牲者の中に愛するものがいる人達の気持ちを考えると、苦しくてたまらない。しかし、私はただ単純にテロの主犯、実行犯を憎むことができなかった。むしろ、私の非難の矛先は米国だった。

米国は本当に大きな国だ。考え方がまるで日本の私たちとは違う。戦術は考えられても戦略など考えられない日本人(中には稀有な人もいるのだろうけれど)は、あの広大な構想と論理の前では、感心してシャッポを脱ぐだけだ。そして、人にどう思われているかを気にするばかりの日本は、「長いものには巻かれろ」と、この国と同調してやってきた。それはそれでいいのだと思う。自分のキャラクターを十分に知って、サバイバルの仕方を獲得しているのだ。それで「門戸を開けろ!」と経済圧力がかかると、モドモドしながら、おっかないから、少しづつ開けていく。その結果、"グローバライゼーション"という名の下に、”経済植民地政策”が展開してゆく。そのおかげで多くの人間が会社から解雇されたが、同時に物価は下がった。うれしや、外資の小売が入ってきて、卸を通さずメーカと直接取引きをするため、これまでよりかなり低価格でものが買えるようになった(コストコに行くと、その安さにびっくりしますよね)。そこであたふたと切迫感を感じているのが、日本の流通業者。流通業者だけではない。開けられた水門から流れ入る外資の金融会社。保険がこんなに安く手に入るとは。これも平和にやってくれるならそれもいいじゃないかと、思う、がこんな図式が出来上がった。競争の激化ー>社員への圧力(競争に関係ない部署は安泰だけれど)ー>個人のストレスー>家庭の崩壊(ちょっと簡単すぎる図式かな)

競争に取り残された人、取り残された国、古きよき時代を思う人達・・・
冷戦終了前までは、イデオロギーの戦いだったか。そのために米国は日本に原子爆弾を投下、朝鮮戦争に参入、ベトナム戦争で枯葉剤を散布し、人々の生命を絶たせ、それら国々に破壊という戦争の足跡を残した。今は経済戦争。イラクが核兵器査察を受け入れないから、などと言っているけれど、そのもっと奥にあるのは、石油ではないか。

自分の思うように動かそうとする、この超経済大国の米国に対し、物質的には全て劣る人間たちや国が、勝利できる攻撃の手段として選んだのが、あの1年前の9月11日の出来事だったのではないだろうか。汚いやり方・・・確かにそうだ。おそらく彼らはこの方法意外に米国には勝てないのだ。誰も勝てないのだ。米国は、全て思いのままなのだ。思いのままにならなければ、経済制裁だ、閉鎖主義だと、徹底的に非を追及するのだ。

人間は他の多くの動物同様、群れの中で生きていくのだけれど、その群れの中の様々なサイズの力の内、大きな力に乗せられて生きるようだ・・・・サバイバルのため。
最近ふと気が付いた。この世界は、結局は、米国を中心に回っているようだ。しかしこの米国は、少数の大富豪のユダヤ人によって支配されているのではないか、と。

米国のイラクへの攻撃は絶対正当化できない。私達の周りは、米国からの情報が圧倒的に多い。その情報で判断してしまう。あたかも悪はイラクのみであるかのように伝えられる。心を癒される瞬間は、時々米国のニュースで放映される、詩人や宗教家の意見だ。米国のイラク攻撃は「悪行」なのだ。

競争に勝つために、捨てかけている、弱者への同情心、人間愛。米国の古きよき時代にあったそれを、米国が取り戻してくれたら、と、願う。「犠牲者の魂を無駄にしない」とブッシュ大統領は言ったが、それは「しっぺ返し」をする事ではなく、米国が米国自身を見つめ直し、向き合って話し合う真の平和と自由を考え実行することで、彼らの死は報われるのではないだろうか。そのためにはかなりの自制心と忍耐を要するが。前阪神タイガーズの野村監督が、彼の奥さんとある舞台女優が互いに非難合戦をしている事に触れて、「同じ土俵に乗るな」と奥さんに諭したらしい。米国が本当に偉大な国なら、武力行使ではなく、その大きいはずの懐を開いて、対話をして欲しい。同じ土俵に乗ってはいけませんよ、ブッシュさん!!!!。

これは私の勝手な推測だが、米国はイラクや北朝鮮が脅威だというが、それらの国は、米国が脅威だから、その内政干渉を恐れるため、核兵器を作っているのではないだろうか。リビヤのように、独自路線で行きたくとも、米国が一撃加えれば、跡形も無く、泣き寝入りするしかないような政権になる事を恐れるからではないだろうか。

9月11日以降、米国人が変わったらしい。家族の大切さを思うようになり、人間を大切にするようになったらしい。初めて自分の国の一部が破壊したことで、自分の国の中で犠牲者が出たことで、眠っていたやさしさが目覚めたのだ。その国も、9月11日のテロ行為の背後にある人間の心を聞いて欲しい。決してあなたに関係なくはないはずだ。


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あとがき:
そうは言っても、人間が人間である以上、この世の中から戦いは無くならないのだろう。人間の中に、戦う本能があるのだから。しかしそれも、貧困をなくし、教育を与え、面と面を突合せ、相手を理解する能力を培うことで、少なくとも大きな犠牲を伴う戦いの無い世の中を手にする事ができるのかも知れない。いつか、この世界が一つの大きな地球という国になり、各国はその地方政権みたいな形になって・・・いや、
これはきっと決して達成し得ない事なのかも知れない。そんな"ときめけるような"世界はないのかも知れない。

2002/9/15 Pretty Lady

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「ときめき#8・私の友人からのメール」

ときめき#8「米国という国」を配信した後、私の大学時代の友人から次のような返信が来た。考えている人間がいるんだな、同じように腹が立っている人間がいるんだな、と、嬉しかった(泣いてしもうた)。紹介します。

 貴方に同感です。フロリダ州のバタフライ型投票用紙のせいで、米国は不幸にも史上最悪の大統領を選んでしまったのではないか。大統領は少々お粗末でも、優秀なブレーンやシンクタンクが中身を練り上げ、バランスを取りながら世界に対するのが米政治の懐の深さではなかったのか。それが今度の政権は大統領は言うに及ばずラムズウェルド長官、チェイニー副大統領、ライサ大統領補佐官と名うてのタカ派ぞろいで、おまけに石油企業との結びつきが強いせいか諸々の企業不祥事の処理でも歯切れが悪い。
 エンロンやワールドコムなんてとんでもない話だよ。だいたいエネルギ−や通信は国家戦略にかかわる分野じゃないの。それをあえて市場に乗せて売り買いするのなら、国家政府の厳しい監視が必要なはず。
 空気や水を株式市場に乗せられたらたまらない。米国型の資本主義は行き着くところまで行き着いてしまって、資本主義の悪い面ばかりが噴き出してきている。弱肉強食、市場原理主義の弊害、カネのある者だけがさらにカネを増やしていくからくりのヘッジファンド、その結果としての富の一極集中。日本は絶対に見習うべきではない。
 ブッシュの頭の中ってほんとにこれほど単純なのかしら? 戦争に正義も何もあったものじゃない。
 だいたい米国は20世紀以来、すべての戦争にかかわってきている。これだけのハイテク軍事大国に太刀打ち できる国があるわけないでしょ。確かに9月11日の同時多発テロの衝撃は大きかっただろうと思う。でも、それですぐに報復か? 貧しく無実な何万人というアフガン国民を指一本のコンピューター操作で爆撃して、ニューヨークでは全世界のメディアの耳目を集めて追悼集会をやり、殉死した消防士を英雄とたたえ、犠牲者の遺族には莫大な補償金を出す。富める国と貧しい国の国民の生命の値段の差をこれほど思い知らされたことはなかったよ。米国は貧しく野蛮な国から、文明を経ず、豊かな国になった、と言ったのはフランスの首相だっけ。テロの犠牲者の遺族のなかにはアフガンを訪れ、これほど貧しい国を我が米国の最新型爆撃機が襲ったのかと、米国のインテリジェンスの無さを恥じる声もあるし、対イラク攻撃反対の声だってある。
そうした声を、なぜ米国のメディアは伝えようとしないのか。米国のメディア界はユダヤ系が牛耳っているらしいから、中東問題もあって一面的な報道になるのかな? 
辺見庸ならずとも、これほど他国の現状を見ようとせず、他国の声に耳を傾けず、真の国益の何たるかを知らず、傲慢不遜な「ブッシュの私は敵である」と、言いたい。国際協調を得ないままイラクを攻撃して、仮にフセイン政権を打倒したとしても、問題はその後の国造りでしょ? アフガン同様、壊すのは俺達の役目、造るのは君達に任すというのでは、世界の超大国の名にもとるというものだ!!!

2002/9/16


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後藤輝夫の廃盤CD



ヤフーのオークションで入手した。
これが廃盤なんて・・・。

もったいないな。




栗本修も参加している。
(一番左)

2002/9/18

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運動会





リレーの選手に、応援団に、息子が大活躍。
じーじ、ばーばも大喜び。
ビールがうまいっ。(笑)

2002/9/29

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谷津干潟まで自転車で


運動も兼ねて、夕飯前のサイクリングに。

2002/10/1

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しばざ記 Vol.28


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