あるパーティーにて
ログハウスの中で、密かにリッチなパーティーが開催された。
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5月16日。成城のログハウスの中で、ごくごく少数のゲストが招かれ、腕によりをかけた料理に、そして音楽という素敵なパーティーが開催された。実は私のようなごくごく庶民的な人間なんておよびではないのだが、ビジネスなので、こんな経験が出来たのである。うひひ。なんせ、お客様の中には、あの○○○社の大社長の○○氏もいたし、その方が私の隣に座られていたのである。
しかも、音楽は、雅楽にオペラときたもんだ。雅楽は琴と鼓のオネエサンの2人組。オネエサンったって二人とも東京藝術大学の生徒さんで、ゆくゆくはプロになる方なのである。鼓の女性は、既に藤舎流という怪しげな流派を極めた、凄い人。(このくらいの表現しか出来ない。)
それから、オペラは2人の歌い手に1人のピアノ。こちらもオール東京藝術大学。たいしたもんだ。恥ずかしながらオペラなんて生で聴いたことなくて、驚いてしまった。あんなにうるさい(失礼)とは思わなかった。うるさい、ってんじゃないな、声がどこから出てくるのか知らないけど、大音量なのだ。未だに驚きが続いている。
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左: この辺りだけを見ていると、とてもこれが都内だということがウソみたいでしょ?? さすが高級住宅地。
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上:成城学園の住宅街。
緑が多くて、いい雰囲気。羨ましい。 |
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それにしても、凄いでしょ。下の写真を見てちょ。ライトアップされたログハウスの中で、こんな素晴らしい音楽会が開催されたのです。改めて言うと、お客さんはごく僅か。その為だけに料理は出るは、オペラは聴かせてくれるわの大サービス。
いったいどうなっちゃってるんだ! |
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せっかくなんで、上の写真の解説をしときます。
まず、一番上の左。この人はお馴染みの栗本さん。そうピアニストです。単にここから家が近いので、私がお呼びした。その下の人は琴の奏者。若くて美人です。上のまんなかの写真は、司会。いや、単に司会じゃなくて、このパーティーを主催した偉い人。実は、超有名人なので、名前を言ってしまうと大問題になりかねないので、ここでは割愛させて頂く。ヒントは八丈島の先にある人口200人の青ヶ島出身。そして、その右隣の立っている女性は鼓の奏者。やはりテレビなどにも出演するほどの器量に、そして腕前だという。その下がオペラ歌手。
料理は美味しかった。わかさぎ、タラの芽のてんぷらや、ベトナム人が作った手作りの春巻き、それに、ドイツのパン。主催者がベジタリアンなので、健康食という感じだった。ハーブとしその実の入った玄米のオニギリが気に入った。 飲み物はワイン、地ビールのほかに、絶品の青ヶ島の焼酎があった。芋焼酎なのだが、まろやか。ロックで最高。なにしろ人口200人の島が作った焼酎なのだから貴重だ。青ヶ島はこのパーティーを主催した会社の会長さんの出身地なのである。
さて、特筆したいのは、オペラではなく上の写真の塩。これも青ヶ島で作ったものだ。「ひんぎゃの塩」という。ひんぎゃというのは地下からの噴気孔という意味。青ヶ島は島全体が火山なのである。この噴気孔に海水をかけて水分を蒸発したものが「ひんぎゃの塩」なのである。くどいようだが、人口200人の島だから、大変貴重なものなのだ。それを帰りにウコッケイの卵と、春の山菜のてんぷらの盛り合わせと一緒に貰ってきた。翌日、ウコッケイの卵を「ユデタマゴ」にしてそしてこの塩を一振りして食べたのは言うまでもない。
2005/5/16
しばざ記 Vol.117 |