天と地 これらも格差社会の象徴なのか
官僚のトップというポジションで定年退職し、何不自由無く第2の人生を迎えるべく、まさにそういうときに収賄容疑で逮捕される。過去から現在に至るまでどれだけ政官の汚職があったのか分からないが、これだけ情報の行き届いた世の中になってもまだそういうことが出来る温床があるというのは信じられない。
それに、頭のいい人なんだから、悪いことと自覚していた時点ですぐにゴルフ接待をやめりゃいいのに。そんなことも分からなくなってしまうくらいゴルフが楽しかったのか。神経が麻痺してしまったのか。何故、晩節を汚すようなことをしてしまったのか。
私は営業畑をずっと歩んできたから、接待のことも多少わかってはいる。ま、でも、奢ってもらう側が、まったく利益供与を意識しない接待はあり得ない。プライベートでは友人の関係でも、それぞれが属している会社なり組織なりが仕事が絡んでいるときの接待にしても、金品の授受にしても、必ず利害がついてまわっているのだ。
一方、香川の幼い姉妹が巻き添えになった殺人事件。あの事件の被害者のお婆ちゃんは一日に2つもの仕事をやっていたそうだ。どれくらいの借金があったのか分からないが、政官のトップクラスであれば、鼻で笑うような金額で命を失っているのだ。犯人のほうも、生活苦に加えて妻が癌で他界しているという、まったくなんとも言えない悲惨な環境なのだ。前述の収賄とか贈賄とかのニュースと、同時にテレビから流れているのもなんと言っていいのか。この二つの事件が全く無縁ではあるまい。
PS:
今日は父の命日だ。
2007/11/29
しばざ記 349 |
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