「俺たち2」管理人による戯言
日記でもない、コラムでもない、単なる戯言。そんな感じ。
筆者は幕張ベイタウン在住のおやじ。結構、歳いってます。はい。
しばざ記
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はしご車に乗る
絶景かな、絶景かな!!

仕事で津田沼まで来た。土曜の昼下がり。いい天気だ。習志野市役所の通りを歩いていた。何気なく消防署のほうをちらりと見たら、はしご車(消防車)が長いはしごを最大限に伸ばしていた。すげえ。ひょっとして、はしご車のそういう姿を肉眼で見たのは初めてかもしれない。

以前、ベイタウンの中でもはしご車がはしごを伸ばして、その先端の籠(ゴンドラ?)の中に乗れるという体験イベント(防災訓練の一環)というのをやっていたらしい。そのとき、私は仕事かなにかで立ち会っていなかったし、自分の住むマンションの防災訓練でははしご車は来たものの、乗せてはもらえなかった。地震体験車だったら乗ったけれど。

その習志野消防署の入り口で、消防隊員のお兄さんが、「よろしかったら、はしご車に乗ってみませんか?」と話しかけてきた。乗りたかったけれど、ちょっと恥ずかしかった。いいおやじが、乗りたいって言うのはどうかと思う。どうも、ある年齢になってしまってから、世間から見たガキっぽさが許されないような気がしてきた。つい1年前くらいだったら、お茶目なおやじとして許してもらえるような気もしていたのだ。なんとも図々しい。

敷地の中にははしご車のはしごに乗るための列が出来ていた。といっても、子どもを含めた一家族だけだった。防災キャンペーンのようだった。その家族が乗った。最初は角度ほぼゼロ。そして、ぐーんと角度を45度くらい?いや、それ以上になり、そして、するするっとはしごが伸びて、あっと言う間にビルの10階くらいの高さになる。すげえ!!

次の順番待ちも無いことだし、もう居ても立っても居られなくなり、そのお兄さんに「すみません、やっぱり乗せてもらっていいですか?」と尋ねたら、にっこり笑って、「どうぞ、どうぞ。」と言ってくれた。すると、煙体験をしていた若いカップルが、私の少し前に消防車の前に行き、ヘルメットを被って、準備している。ずるい。俺も乗せろ!

別に焦らなくともいいのに、一刻も早く乗りたいがために、「すみません!私も一緒に乗せてください!」と言った。まったく大人気ない。カップルの男の人が、にやりと笑い、どうぞ、と言ってくれた。有難い。そして、消防署のスタッフの人が安全ベルトとヘルメットを私に装着してくれた。人に何か服を着させてもらったりするようなそういう経験もこのところ無いので、照れてしまった。床屋とか歯医者で白い布を首に巻いてくれる、あの感覚に似ているかもしれないが、ちょっと違うな。

前の家族の籠が下に到着し、さて、いよいよ我々の番だ。どきどきしながら籠に乗り込む。相方はそのカップルの男性。あれ?彼女は乗らないのではないか。あれれ?あれれ?と、思ったら、どうやら彼女は下からビデオだかカメラだかで彼氏を撮影するらしい。すると、ますます私が割り込んで一緒に乗るということが、彼らにとって邪魔物以外の何者でもないのだ。うへえ。わりぃ、わりぃ。ま、しょうがない。

さて、そんなわけで、しゅるしゅるっと地面からどんどん離れ、我々が乗ったはしごの先端の籠は空中に突き出たのである。我々は傍にある習志野消防署の建物よりも遥かに高い位置にいる。感動の瞬間。遠く逆光にきらきらと輝く東京湾も見える。慌てて、写真を撮る。私の隣の男性はケイタイで撮影している。幕張新都心のビル群も意外に近くに見えた。興奮するおやじ。子どものようにはしゃぐおやじ。思わず、「わーい!」と叫んでいた。できれば息子も連れてきてやりたかった。










2007/12/15
しばざ記 366

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