正月もなんとなく終わろうとしている。仕事が山積しているけど、ま、いいか、ってんで、人並みに正月気分を味わった。腹いっぱい喰って、飲んで、例年とあまり変わらない怠惰な生活を楽しんだ。昨年末、ぎりぎりまで締め切りに追われて仕事していたので、ここ数年、もう通例になっているが、年明けになってから慌てて年賀状を書いたりしている。正月からこれだから、結局一年がそんな感じで過ぎてゆくのかもしれない。
さて、前回の「しばざ記」は、日蓮さんがお生まれになった誕生寺、そして、12歳で出家した清澄寺に行ったことを書いた。まったくの偶然か、1月4日に日蓮さんが死去された池上本門寺の近くの大坊に行った。間は飛ぶが、この正月だけで、日蓮さんの誕生から死の2つの地点に行ったことになる。更に言えば、日蓮さんが常陸の国に行く途中、松に袈裟を掛けて足を洗ったという洗足池にも行ったので、日蓮ずくめなのである。ま、偶然というよりも、毎年恒例で妻の実家に泊りに行き、洗足池が近所なので、食後の散歩にちょうど良いのである。
池上本門寺は過去3〜4回行ったものの、隣接する大坊本行寺には初めて行った。というか、その存在すら知らなかった。日蓮聖人が亡くなった10月13日、何故か季節外れなのに、桜の花が咲いていたということで、お会式に桜の造花を飾るのは、そこから来ているのだという。今回、大坊の境内にあるその桜がやはり咲いているので、ちょっと驚いた。 (右上の写真が本坊)
左:ご臨終の堂。 中:お会式桜。まさに咲いていて驚いた。 右:ご臨終の間の裏側の日本庭園。
本門寺、大坊本行寺を参拝した後、門前の池上池田屋で昼食。左の茶飯とおでんのセット(850円)。おでんは見た目よりも美味しかった。海藻のお吸い物は物凄く薄味でヘルシー。右は久寿餅。この辺りには、くず餅の老舗が3軒あり、どの店も「元祖」を名乗っている。
2008/1/5 しばざ記 382 |
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