「俺たち2」管理人による戯言
日記でもない、コラムでもない、単なる戯言。そんな感じ。
筆者は幕張ベイタウン在住のおやじ。結構、歳いってます。はい。
しばざ記
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「ファイターズスタジアムに行く」
幕張がマリーンズの場下町(じょうかまち)であるように
鎌ヶ谷はファイターズタウンなのだ

4月22日、私は鎌ヶ谷に行った。船橋の大衆食堂に居て、例の事件のニュースを観た後で、つくづく気が滅入っていた。でも、東武東上線の車窓に広がるのどかな田園風景を見ているうちに幾分か心が落着いてきた。梨畑に咲く白い花が可憐だ。鎌ヶ谷駅に到着したのは、次の仕事での打ち合わせの1時間も前だった。ちょっと時間配分を間違えると、こういうことになる。折角だし、天気もいいので、喫茶店で過ごさず、散歩することで時間調整しようと思った。

ふいに頭の隅に、鎌ヶ谷は、幕張がマリーンズの場下町(じょうかまち)であるように、二軍球場ではあるけれど、北海道日本ハムファイターズの町であることを思い浮かべた。そうだ、それに確か今日は中田翔がバースデイホームランを予告していた。時間はふんだんにあるわけじゃないけど、ファイターズ球場に行こう、ということにした。たまたま駅前を歩いている人を捕まえて、球場の方向をお聞きし、あっちのほうと指を差してくれたほうへ、歩き出した。

駅前の風景はすぐに猛烈な田舎の風景に切り替わった。郊外の住宅があって、そして住宅がまばらになって、山林があって、梨畑があって、たまにお寺があったりした。いや〜、なんて気持ちの良い散歩道なんだろう。しかし、そう思ったのは束の間。全く球場のような建築物が見えてこないのだ。でも、せっかくここまで来たのだし、ってんで、えっちらおっちら歩き続けた。

道を間違えたかもしれない。不安になってくる。でも、途中一箇所曲がるところに「ファイターズスタジアム」の矢印の看板があってからさほど大きな交差点も無い一本道なのだ。時刻を見ると、そろそろ30分経過している。うわ。ここで引き返さないと、打ち合わせに遅れる。お客さんに怒られる。ま、まてよ。帰りにはバスを使えばいいか。そうだ、そうしよう。せっかく来たのだし。

それから歩くこと10分。ふくらはぎが極度の疲労を訴えた頃、ついに、ついに、ファイターズ球場に到着した。最初の10〜15分はのんびり歩いていたのだが、それにしても40分も歩いてしまった。球場では確かに試合をやっていた。後でニュースで知ったのだが、この日の対戦は巨人だった。そして中田は予告通り本塁打を打った。うわ、くそ。そんなことよりも、一刻も早く戻らなければ。だが、時間は迫っている。

私は球場に到着し、写真を撮ったその1分後には鎌ヶ谷駅に向かうバスに乗っていた。来たとき苦労して通った梨畑とか、お寺とかをあっと言う間に通過した。打ち合わせには5分遅刻したけど、なんとかセーフ。ファイターズ球場が駅からあんなに遠いなんて知らなかった。だから、駅前にしてはファイターズ色が濃くないのか。つうか、事前にチェックしないとね。って、どっかのCMみたいだ。思いつきで歩くのもいいけど、ときにはこういう失敗もあるのだった。くわばらくわばら。




京成津田沼駅で、帰宅の為の電車を待っているとき、夕日が沈んでいった。
沁みるなあ。

2008/4/23
しばざ記 450

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