今は亡き赤尾敏のポスターの残骸も残っていて、ますます哀愁が漂っている。 |
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ガード下には負のイメージが強いにも関わらず、何故か私にはとても強い吸引力があるような気がする。魔力というのか、とてつもないエネルギーが私を引き寄せる。神田駅周辺を歩いていると、ついガード下の大衆食堂やら居酒屋に引きずり込まれてしまうのだ。そして、気づいたらサンマ定食を食べていたり、ホッピーを飲んでいたりする。サンマ定食なんて、おそらく神田のガード下じゃなければ、積極的に注文するようなメニューではない。今でこそマイナーなイメージから脱却した感の強い秋葉原のパーツ屋も昭和の時代には相当な哀愁エネルギーを発していて、知らぬ間に、絶対に使うことは無いだろう、真空管とか電解コンデンサーなどを買ってしまうのである。 |