「俺たち2」管理人による戯言
日記でもない、コラムでもない、単なる戯言。そんな感じ。
筆者は幕張ベイタウン在住のおやじ。結構、歳いってます。はい。
しばざ記


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西新橋「港屋」(そば)
日本蕎麦だけど...ラー油が入ったぴり辛いつゆにつけて食べるつけ蕎麦


I愛宕山(旧NHK愛宕山放送局)への登り口のはす向かいにその建物はある。まっ黒で、窓も無く(実は、細長い窓があるのだが)、「あれはいったい何?」というくらい不気味で、ある意味お洒落な外観(上の写真の中央)。近づくと、「そば処」と書いた小さめの看板があって、狭い入り口がある。ようやく食べ物屋さんだということが分かる。そこは、立ち食いそばの店なのだ。
右の写真は外壁にある店名の入った表札(?)。黒い外壁に黒の地だから非常に目立たない。

内装も黒で統一されている。どう見てもショットバーのような雰囲気。中央にどんとでかい正方形のテーブルがあり、客はそのテーブルを囲み、向かいあってそばを食べるのだ。一度に15人くらいずつしか食べられないとは思う。先ず、カウンターで注文する。そのカウンターもまるでバーのようである。私が行ったときには厨房に若い男女3人で手際よく調理していた。

私が店に入ったのは午後3時過ぎ。ランチタイムは思い切り並ぶと教えられていたので、空腹を我慢しつつ、予定をあわせた。しかしそれでも、店の中は熱心なその店の支持者が次々にやってくる。私の注文は「温かい鶏そば」。値段は850円。最初からどんなものだというのを聞いているので、ぶっ倒れはしなかったものの、普通のそばからは想像を絶する代物なのだ。



まずそばには白胡麻がこれでもかという具合にたっぷり降られている。そして細い刻み海苔が山のように乗せられている。つけ汁は別の容器に、これまたたっぷり入っている。アツアツで、物凄い濃い色のスープ。表面にはやはり胡麻と、なんとラー油が浮いている。一口すする。強烈な個性。味は濃厚、しかもぴりっと辛い。中に大降りの鶏が入っている。

味はラー油が入っているからどうしても中華風なのだ。果たして、日本そばとの相性はいかに。ということなのだが、これが不思議にマッチしているのだ。そばは太く物凄く硬い。茂野社長が、まるで冷麺のようだよ、と語っていたが、その通り。そういえば、スープもそんな感じだ。生卵も付いている。最初は卵を入れずに食べ、後半に卵を割って入れる。卵を入れるとまた違う味になる。

食べ終わってから、ずっと口の中がひりひりしていた。猛烈に辛いわけではないけれど、あとを引く。立ち食いそばなのに850円という値段は高いけれど、その分ボリュームもあるので、大食漢の私でも腹いっぱい。日本そばの常識を覆した不思議なテイストにかなり満足。硬い麺をすすり、そして噛む感触が今でも残っている。

ネットには様々なリポートがアップされていて、そのどれもが「また食べたい。」とか、「クセになりそう。」とかの感想。私もまったく同感。既にクセになっている。近々また食べに行こうと考えている。今までに味わったことのない強烈な体験だった。同店はあの界隈だけでなく、どうやら全国的にも有名になり出しているとのこと。そのうち真似する店も出てくるだろう。でもあの店構えや、内装、味、接客の方式とか全ての個性を越えるのは難しいだろう。

今まで誰もが考えつかなかった、日本そばに新しい旨さを開発した港屋に心から敬意を表したい。

http://www.shigeno.co.jp/contents/menkiko/mens30.htm
(↑)茂野麺紀行にも投稿しました。

2008.9.22

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愛宕山に登る

港屋を出て、満腹になり、このまま帰るのもなんだから、というよりは次の予定まで時間があったので、愛宕山に登ることにした。愛宕山は港屋のすぐ前に入り口がある。道は急な登りで、左にカーブをしながら頂上まで続く。歩きで上るのは初めて。実は二十代の営業マン時代にこの山にクルマでよく来ていた。なぜ来たかというと、頂上にあるNHKの放送博物館に立ち寄るため。というのが一割。その他は休憩だ。(笑)

歩きで愛宕山に登るのは初めてだけれど、愛宕神社の境内に入ったのも初めて。なかなかいい感じの神社じゃないか。濃い緑の中に渋いお社。池には鯉もたくさんいる。使い古された言葉だけど、東京都心とは思えないほどの静寂さが漂っている。というか、それ以上ぴったりの言葉も見つからない。ここにぱっと来て、ぱっと目を開けたら絶対に地方の観光地に居ると思ってしまうだろう。そのくらいの感じである。

今回は寄らなかったけれど、NHK放送博物館もとてもいいので、まだ行ったことのない方は是非是非。

今回登った南に約100m行ったところに愛宕神社の急な階段がある(写真右上)。こちらを登ってももちろん行けるが、上まで一気に行くのはたいへんそうだ。

この鳥居は愛宕通り(港屋のある通り)からやや奥まっていてここも観光地っぽくなっている。森ビルなどオフィスが並ぶ西新橋とは思えない風景に心癒される。


2008.9.22

左: 登り始めてすぐの辺りから下を見ると、もう世間から隔絶されていることを感じる。現実逃避するのに非常にいいかも。。
右: 山といっても高々50mくらいの山なので、まあ、あっと言う間に頂上に到着してしまうが、途中でこういう趣のある料理屋さんがあったりして、旅情を満喫できる。

左: NHK放送博物館。かつてここがNHKの送信所(放送局?)だったのだ。
館内には貴重な資料や放送機材などが展示されている。
右: 愛宕神社への入り口。雨上がりでしっとりしている。

左: うじゃうじゃいる池の鯉。錦鯉を見て未だに思い浮かべるのは田中角栄さん。
右: 愛宕神社から見下ろす。森閑とした雰囲気がお分かりになると思う。

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別れの朝



ペドロ&カプリシャスの名曲。大好きな一曲。先日tomtomさんのクルマに乗ったときに流れていた。いや、そのことを書こうと思ったんじゃない。今朝、Idetsukaさんご夫妻が九州に向けて出発された。愛車を運転して、途中大阪辺りで一泊するらしい。

残念ながら私はお見送りできなかった。上の写真は昨日の朝、引越し屋さんのトラックがマンションに横付けされ、雨の中、荷物がどんどん運ばれている。今頃、その荷物も九州に向かって移動中である。

さびしいよ〜〜〜!!!

Idetsukaさん、お元気で!

左: IDETSUKAさんの引越しの日に初めて部屋の前までお邪魔した。すばらしい眺望。
何度も遊びにいらっしゃいって言われてたんだけど、なかなか行けなくて、とうとう最後の日になってしまったのだ。
右: 隣の建物の肩越しにベイタウンも見える。左済みの上部に見えるのはおなじみの放送大学の鉄塔だ。

2008.9.22



2008/9/22
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