「俺たち2」管理人による戯言
日記でもない、コラムでもない、単なる戯言。そんな感じ。
筆者は幕張ベイタウン在住のおやじ。結構、歳いってます。はい。
しばざ記
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小湊鉄道
またここに来てしまった。
なにかにかこつけて、ついついその愛らしいボディーを眺めに行くのだ。

最近私のごくごく近い人達も小湊鉄道のことを意識するようになった。鉄道ブームもあるし、私が再三に渡ってこの小紙(HPの場合はなんつうのかしらん)に書いたり、写真を載せているから、というのも多少、いや、ちょびっと、影響があったようだ。

#現に、撮影ポイントを教えてほしいというようなお問い合わせを二度三度頂戴している。(有難うございます。その後、如何だったでしょうか。メールください。Y岡さん、K野さん。)



小湊鉄道は1時間に上下合わせて2本しか通らないので、タイミングが悪いと、なかなか来ない。本当は時刻表を見て、だいたいの通過時間を事前にチェックしておくべきなのだ。

いつもは偶然に遭遇することを喜びとしていたが、今回はこの無人踏み切りで絶対に撮るぞという決意のもと、ずっと待っていた。でも、30分以上は待ってしまった。そして、つ、遂にツートンの車体が遠くに見えた。感無量の瞬間。

この後、冒頭の写真へと続く。2輌編成だった。


今度は場所を変えてみた。上総三又駅(無人駅)に隣接する踏み切りだ。しかし、待てど暮らせど(オーバーだな)、列車の姿は見えない。

晴れたり、曇ったりの天候だった。でも、ここに来てから急速に秋空に変わった。空気も澄んでいておいしい。カメラをぶら下げてぼーっと突っ立っていた。

こんなシチュエーション、今読んでいる小説に出てきたな、確か。別に小説の真似をしているわけじゃないけど。


木造の小さな駅舎がぽつんとあるだけの上総三又駅。情緒たっぷり。

無人駅だけど、綺麗に清掃もされているし、鉢植えの花もある。なかなかいい駅だ。北海道の網走辺りの無人駅を連想してしまう。
ああ、また北海道に行ってみたいなあ。


ホームの上から。橙色の花はキバナコスモス。たぶん。

この時点では既に駅の時刻表を見ているから、安心。でもまだ15分も列車は来ない。早く来い来い小湊鉄道。


さて、どこから撮影しようか、というのが次の問題。このアングルは先ほどの踏み切りから見た上総三又駅。よし、ここをベストショットにしよう。そう決めたのは良いけれど、こっちに向かってくるのは撮れない。すると、向こう側へ行く列車を撮るのだ。そう決意。

この駅、別に列車が写ってなくても絵になるなあ。実にいい駅だ。


と言っているときに来た〜っ!
1輌だけの編成である。

駅から撮影ポイントに向かってくる上りだったので、一旦アングルを変更。


少し待って、今度は下りの列車(2輌編成)を撮る。意外に多くの人が乗り込んだ。いったいどこに行くのだろう。

ここで限界だな。正味約2時間。次の目的地(それは仕事)に向かわなくてはならない。

ここにお目にかけた写真は計8枚だが、実はその4倍以上はシャッターを押している。小湊鉄道って、ほんと、飽きないや。

昨年の秋からこの1年だけでも小湊鉄道の写真を撮りに何回出かけたのだろう。ついでも含めると10回以上じゃないかと思う。ただ、牛久から先にはここ数年行ってない。やっぱり牛久よりも先の、変化に富んだ自然の風景のある特に養老渓谷辺りに出かけてみたい。

2009.9.10

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思い立ってサイクリング

晴れているものの、時々太陽が雲に隠れてしまう涼しい午後。都内から早めに戻ってきた。打ち合わせが早く終わったからだ。夜、ベイタウン商店会の夏祭りの打ち上げがあるからというのもある。やや時間があったので、これは絶対に自転車に乗って印旛沼に行かねばならないと決意した。なぜそういう決意をしたのか分からなかったが、とにかく佐倉の風車のあるところまで行って引き返した。ほぼノンストップだったので、八千代ふるさとステーションに寄って、水分補給と、牛乳のジェラートを食べた。物販コーナーには梨の特別販売をやっていた。かご付きの自転車だったら買って帰りたかった。京成線のガードのところでフライフィッシングをしている人がいたので、暫くじっと見ていた。当たり無しだった。大和田のポンプ場から住宅地を抜け、弁天橋から花見川サイクリングロードに戻る。ここから花島橋までは気持ちの良いダート(といってもそんなに荒れてはいない)。両側が緑で覆われて、谷底にいるような雰囲気。日が暮れかかりひんやりとした空気を楽しむ。ベイタウンに戻った頃には既に暗くなっていた。

左: 八千代ふるさとステーションの一角は全て梨が占拠していた。
買って帰りたいけれど、その気持ちをぐっとこらえて帰途に就く。
右: 八千代ふるさとステーションを出て新川サイクリングロードを南下しようと思ったら、ご覧のように高校生のカップルがいい雰囲気で歩いていた。ちょっと失礼してパチリ。んでもって、ゆっくり脇をすり抜けてから幕張に向け自転車を走らせた。

左: 夕闇迫る花見川。向かって幕張方向。この写真の左側の岸に花見川サイクリングロードがあり、海に向かっている。本文にも書いたとおり、この辺りは森の中を抜ける気持ちの良いダートなのだ。
右: サイクリングの後、シャワーを浴び、そして着替えて飲み会に出発。(笑)
これはチンタンタンのエビマヨ&チリ。大降りの海老がうまいのだ。

これからの季節、サイクリングにとてもいい。また暇を見つけて利根川辺りへ繰り出したい。きっとMさんとかOさんなんかもそんなこと考えてんじゃないのかなあ。

2009.9.11

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[追記]
上総三又駅にて

ここに書くべきか、それとも、書かないことにしようか、ちょっと悩んだけれど、書いてしまおう。なんかすっきりしなくて。

上総三又の駅にふうふう汗を流しながら老婦人がやってきた。おそらく七十歳前後だと思う。小奇麗な格好をしていた。駅の時刻表を見上げて、「やれやれあと20分も待つのか。」とつぶやいた。私はすぐそばにいたので、「ご旅行ですか?」なんて話かけた。そこには私とそのご婦人だけだった。「いいえ。ちょっと事情があって。」と彼女は私を見ながら苦笑した。彼女は私が何かしらの話しかけをすると思ってわざとつぶいたのだと思った。要するに誰でもいいから話がしたかったのだ。

彼女によると、一人息子が市原刑務所に服役しているらしい。初めて面会に来たというのだ。行くときは上総山田駅からタクシーに乗った。ずいぶん辺鄙なところだったと言う。面会を終え、そして帰りのタクシーは上総三又駅まで乗った。何故、行きと帰りが違う駅なのかというと、上総三又のほうが五井(小湊鉄道の上り終着駅)に幾分近いからだという運転手さんの計らいのようだ。そのほかは詳しいことを聞かなかった。私も突っ込んだことは聞きたくなかったし、彼女のほうも口を閉ざしていた。会話はわずか2、3分だった。私は写真を撮るために駅を出て、隣接する踏み切りのところへ移動した。

その後、彼女は到着したディーゼル車に乗った。上り列車を踏み切りのところで見送った私はもう何十年来も親しくしていた人と別れるような寂しい気分になっていた。

2009.9.15

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2009/9/11
しばざ記 723
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