|
富士宮へ行く
全国に千以上もある浅間神社の本社である浅間本宮大社へ行った。それから、事前に調べておいた芹そばを食べた。そして、世界遺産の富士山は・・・。 |
|
|
|
|
今日(日付が変わってしまったので、昨日になるか・・・)は、富士宮に半日いた。本当はお隣の富士市に用事(某企業見学会に参加)があったのだが、ついでということで、富士宮にも立ち寄ったのだ。全国の浅間神社の総本社、浅間本宮大社をお参りして、そして、食べログでチェックした芹そばを食べて、そして、ささっと帰途に就く予定だった。ところがだ、せっかく来たのに、富士山が雲に隠れて見えない。なんとか富士山を見たいということで、粘って、粘って、とうとう日没まで現地にいた。(笑)
上の大鳥居の右側に富士山が見える筈。
然しながら、雲に覆われてまったく見えず・・・。
裾野の広がりだけはさすがって感じだな。
本当だったら、右のWikipediaのように富士山が凄い迫力で見えたわけだな。ずるい。
こりゃ、絶対にリベンジだ。
2014.1.10
大鳥居を更に進むと、もうひとつ大きな鳥居。
片方の柱に、でっかく「富士山世界文化遺産」という文字が・・・。
青地に白の文字はなんとなくなあ。。。
その先には更に鳥居。
いいね、いいね。
大きな神社はこういうように鳥居をたくさんくぐるというのが楽しい。
そして、この立派な門に出会う。
左手に、御手洗処がある。
本殿。
やってきたました、稲毛の浅間様よ、木更津の浅間様よ。
ここが浅間本宮大社なのですよ、ご一同。
やっぱ、さすがに本社は大きいっすね。
手打ちそば「喜八」にて芹そば
浅間本宮大社のすぐ近くにある手打ちそばの店。
ご覧のように落ち着いた佇まい。
中は、更に落ち着いた民芸調の雰囲気。
映画「時代屋の女房」に登場してきそうだ。
これが芹そば 800円。
量は意外にたっぷり。
緑が綺麗。
芹は、この地方では一年中手に入り、そして一年中食べられるそうだ。
想像していたより圧倒的に旨い芹そば。
芹のしゃきしゃきした食感、そして香。
そば(麺)そのものも芹に負けてはいない。
香といいしゃきっとした食感。
いやぁ〜、感動しました
http://tabelog.com/shizuoka/A2204/A220401/22000218/
スタッフの皆さんも明るくていい感じだったし、来られていた地元のお客さんとも楽しくお話しが出来た。
私が千葉から来たことを告げると、一瞬驚いてくれたものの、カウンターに座っていた年輩のご夫婦は、「この店はね、それだけ遠いところから来られてもそのくらいの価値がありますよ。」と自信満々におっしゃる。奥にいた娘さんを連れた三十代くらいのお母さんも、その会話を聞いて、「本当ですよ。」と念を押す。なるほど、地元の方々から絶大な支持をされている店なのだ。
「富士宮と言えば、富士宮やきそば・・・、だと普通思うじゃないですか? でも私は、この芹そばに惹かれて、そして、この店を訪れたんです。」と私が言うと、店にいたお客さんが一様に「それは正しいですよ。」と言ってくれた。
いや、ほんと。
実は、富士宮やきそばには、正直言うとあんまり興味が無いのだ。
というのは、本場では食べたことないのだが、イベント等で、何度か富士宮やきそばを食べたものの、あんまり美味しいと思わなかったのだ。
ま、そういうわけで、浅間神社にお参り出来たし、目的の芹そばも食べたし、早々に帰途に就こうと考えた。でも、でも、再び浅間神社の鳥居のところまで行き富士の方向を眺めたら、頂上付近の一部が見えた。
いやいや、この風景を見てしまった以上、この街から早々に立ち去ることが出来なくなった。ひょっとしたら、もう少し経てば、富士がちゃんと顔を出すんじゃないかと思ったのだ。
そうだよ、そうだよ、せっかく富士山が大きく見えるところまで来たのに、ちゃんと見ないまま帰ってしまうのは勿体ない。もう少し待ってみるか。
だが、頂上はすぐにまた見えなくなった。
しかし、その数分後、近辺を富士山の方角を気にしながら歩いていたら、左側の斜面の一部が見えた。おお、さっきよりも見える範囲が拡大した。
上の写真の一部を拡大したのが、右の写真。
ほら、いい感じになってきたでしょ??
ほらね。ここまで見えると、可能性がかなり出てきたと思わない?
私は、もう少し待ってみることを決意する。
そう思うと、やはり富士宮やきそばを食べてみようかな、なんて思ってくるのだった。
2014.1.10
時間潰しに富士宮を色々歩いてみる
前述のように、待ってみれば、そのうち富士山も見えるだろうと、まずは、浅間神社の道路を渡ったところにある「お宮横丁」に行ってみた。ここは「富士宮やきそば学会」のアンテナショップをはじめとする屋台村のようになっている。楽しい雰囲気だ。ただ、お客さんはまばら。
私は少し考えた。ここで時間をつぶそうか、それとも別のところに移動しようか。どうしようかなあ。でも、安易にこういうところで、食べなくてもいいかな、と思い始めていた。札幌のラーメン横丁のように、観光客目当ての店って、たいしたことがないように、ここもそんな感じじゃないかと感じたのだ。それに、まだ芹そばを食べたばかりでそれほど空腹ではない。
少し喉が渇いていた。せっかくなので、中央のベンチでビールを飲んだ。気温はおそらく摂氏4、5度で寒い。そんなときにビールなんて飲むなよな。私は寒くても、着ぶくれしているので、大丈夫。皮下脂肪があるからじゃん、って余計なこと言わなくてもよろし。
もつ煮も美味しそうだった。もつ煮、きゅーっとといきたいところ。
とにかく空腹じゃないので、パス。
のぼりの「う宮」(ウミャー)は、なかなかうまいことを考えたもんだな。
かつて(2年半くらい前)、幕張新都心賑わいづくり研究会関連のイベントで、富士宮やきそば学会の渡邊会長が講師を務める研修会のようなものに出席したことがある。その時の記憶が色々と蘇ってくる。
おやじギャグをうまく活用したネーミングとか、勉強になった。
http://www.oretachi.jp/shiba/zaki19/shibazaki_902.htm
ところで、再び富士山の方向を眺めると、またまた厚い雲に覆われて全然見えなくなってしまった。うーむ、残念だ。とにかく、散歩でもして時間潰しをしよう。
浅間神社の境内の脇を流れる清流。
街中にこんなに滔々と流れる川があるのが羨ましい。
富士山の伏流水なのだろう。
それにしても、改まって市内の風景に感じることは、どこを見ても山が見えるということで、山好きな私からして素晴らしいことである。富士山以外は全てくっきりと山の稜線が見えるのが実に悩ましいところではある。
こんなに素晴らしい商店街もある。
但し、誰も歩いていない。
平日の午後2時半だからか。
休日だとたくさん観光客が歩いているのだろうか。
一旦駅まで歩いてみる。
その間、いくつか富士宮やきそばののぼりの立った店を見つけた。
しかし、どうも中に入ってみようという気にはなれなかった。
なんというか動物的な勘というのか、そういうのが働いて、ここはあまり旨くないな、ってなことを考えてしまうのであった。
さて、これからどうしようか。
とりあえず、駅の近くのセブンイレブンで100円のドリップコーヒーを飲みながら考えてみる。
富士山の方向には相変わらず雲がかかっている。
コーヒーを飲みながら、駅前の歩道橋の上から身延方向を眺める。
決して途方に暮れているわけではない。
むしろ、これからどうするのか、色々選択肢がたくさんあって、実は楽しんでいるのだ。
今後の行動としては、大雑把に2つの選択肢がある。
ひとつは、富士山を諦めて帰途に就く。その場合、身延線を使って甲府に出て、山梨周りで東京方面に向かう。もうひとつは、もう少し待ってみて、とにかく富士山を眺めることである。但し、後者は富士山を見ることが出来る保証が無いということだ。(泣)
いやいや、無くても、富士宮やきそばを食べることで、みやげ話がひとつ増えるってもんだ。あ、それと、富士宮やきそばを食べなくとも、予め食べログで調べた駅の近くの「ラーメンキヨシ」という店で味噌ラーメン(600円)を食べるプランもある。この辺りのラーメン店ではダントツの1位の人気なのだ。しかも、フランチャイズじゃなくて、私好みの独立店だし。
そう考えると、これからどうするかということの選択肢がたくさんあり過ぎて、とても楽しいのである。贅沢な悩みと言えなくもない。(笑)
そして、そして出した結論は、富士山が見えるまで待とうということだ。
富士宮やきそばも食べてゆこう。
余力があったら味噌ラーメンも食べるのだ。
方針が固まり、腹ごなしに散歩することにした。
相変わらず富士山は裾野しか見えない。
2014.110
いい焼きそば店を見つけた!!
駅から再び、ぶらぶら歩き出す。
適当に歩いていたら、こんな外観の店を見つける。
一見、やってるんだかやってないんだか分からない。じみーな店構え。
しかし、中からご婦人の笑い声がした。
ひょっとしたら、ここはいい店なんじゃないか。
意を決して中に入った。
すると、年輩のお二人のご婦人(お一人はこの店の店主)が私のほうを見て、呆気にとられている。まるで、私の訪問の間が悪かったような感じでだ。私は全然気にも留めないようなふりをしながら、「いいですか?」と訊いてみた。
「どうぞ、どうぞ。」と店主さん。
店内はそれほど広くなく、店の中央にマージャン卓を一回り大きくしたくらいの正方形のテーブルがあって、テーブルそのものが鉄板になっている。そして、そこで調理してくれるのだ。お客さんはそのテーブルに面したところに座って食べる。皿ではなく、鉄板に乗った状態でそのまま食べるのだ。いやいや、面白い。大阪の西成区で食べたホルモン焼きみたいだ。
いや〜、このビジュアルだけで、私のテンションは最高潮。物凄く感動する。
前述のように、この鉄板でお母さん(店主)に焼きそばをつくってもらうのだ。つまりお客さんの目の前で焼きそばが出来るのだ。客は焼きそばが出来上がってゆく過程を全て見ることが出来る。臨場感たっぷりとしか言い様が無い。(笑)
期待が高まる。
上の写真の右側に写っている女性は、お母さんのお友達で、お子さん(50歳)が同級生同士らしい。へえ、それにしてはお若い。お綺麗だし。
この女性、実は現在は神奈川に住んでいるという。つまり富士宮は実家ということだ。
色々話しているうちに、出身は千葉市穴川町だということも分かった。幼いころ、父親の仕事関係で富士宮に移り住んだらしい。ほほう。
お母さんはまず麺を焼き始める。
その間もひたすら楽しくお話しをしてくれる。
どちらかと言えば、お母さんはそれほど口数は多くはない。殆どがお客さんであるお母さんのお友達のほうが色々とお話ししてくれた。彼女は、「この店で食べたら、富士宮の他の店での焼きそばは食べられなくなっちゃいますよ。それだけ美味しいですよ、ここは。」と、先ほどの芹そばの喜八で聴いた話と同様なことをおっしゃる。ま、こちらはお友達同士ってのもあるけれど、やはり店を愛しているのだ。素晴らしい。
それにしても、鉄板を囲むこの店の雰囲気って、とてもいいですね。
いい店に巡り会えて嬉しいっす。
「昔はねえ、こんな店はどこにでもあったのよ。でもね、今はうちだけ。」と、お母さん。
富士宮やきそばのブームに関係無しで、ずっとこのスタイルでやっていたようだ。
ここで、キャベツ、もやしが登場する。ひき肉のように見えるのは、豚肉のラードの絞りカスだという。これがまた味の秘訣だと、前述の神奈川の女性が色々教えてくれる。
お母さんが、「なにか入れますか?」と言った。
つまりオプションメニューである。
私はイカをお願いする。
後で分かったのだが、これだけボリュームがあるのに、380円、そして、イカ入りで430円という。安い。良心的だ。
帰り際に撮った価格表。
平成9年と書いてある。
突然、店の電話が鳴る。
お母さんは電話を取るために奥に行ったが、すぐに戻ってきた。
「また、結婚相談所からだった。うちにはお婆さんしかいません、と言ってやったわよ。」と豪快に笑うお母さん。「うちにもかかってきますよ。」と、お友達。
ふーん。
いよいよ完成間近。
焼きそばの隣にある玉子(目玉焼き)は、神奈川在住の彼女の追加オーダー。
はい。完成です。
おお、いい感じ。
さきほどの具材にイカ、長ネギが新たに加わっています。
茶筒くらいの大きさのふりかけ容器。(笑)
カツオ節、青のり。
もちろん、たっぷりかけて食べる。
いや〜、実に美味しい。
この雰囲気もあるし、楽しいおしゃべり付き。
とてもいい時間を過ごすことが出来た。
「ご馳走様。また来ます!!」
2014.1.10
果たして富士山は見えるのか!?
焼きそばを食べた後、富士山の方向を見たら、先ほどよりも厚い雲に覆われている。夕刻になればきっと見える、私の予想に反して、ますます状況は悪くなっている。
諦めるか。
芹そばも食べたし、焼きそばも食べた。もう富士宮を十分満喫したので、諦めて帰ろうと思った。見えないなら、逆に雲が流れている方向に遡って山梨側に行けば案外見ることが出来るんじゃないだろうか。そう思って、三度、駅へ行く。そして改札の上に表示されている時刻表を見る。
あらら、山梨方面に行く特急電車は1時間くらい後だ。
ショック!!!
うわぁ、どうしよう。
選択肢は2つ。
富士市方面へ行き、おとなしく帰る。それがひとつ。もうひとつは、更に富士宮に留まって、意地でも富士山を見てゆく。
さあ、どっちだ。
太陽は徐々に西へ傾いている。
よし、ラーメンキヨシに行ってみよう。
だ、だめだ。
胃袋はパンパンだ。
よし、歩こう。
そうだ、腹ごなしに歩きゃいいんだ。
少しでも富士山の北側に移動できれば、状況も変わってくるだろう。
そして私は、意を決して歩き始めた。
もちろんアテがあるわけじゃない。
なんとなく、北上することにした。
白糸の滝の方角だ。
歩きながら、富士山方向をちらちら見る。
お、またテッペンが見えた。(写真の中央)
ん〜、でもやっぱりダメかなあ。
えーと、でも、歩くのは楽しいのだ。
何キロでも歩いちゃうよ。
確かに知らず知らずのうちに、もう4キロメートルくらい歩いたんじゃないか。
帰りもあるので、そのくらいにしておかないと・・・。
立ち止まるとわかるが、実は気温は相当低い。
手袋を持ってきて良かった。
サークルKでドリップコーヒーを飲んで温まる。
時刻は16時29分。
どうも今日は富士山に見放されちゃったようだ。
本当に諦めて帰るしかない。
サークルKのおねえさんに、「今日はもう富士山は見えないっすよねえ。」と、まるでダメ押しを要求するように訊ねてみた。おねえさんは、私の質問の意図を察したかどうかは分からないけれど、「そうですね。この季節は殆ど毎日見えるんですけれどねえ。」と申し訳なさそうに微笑む。
やっぱ、そうかあ。
しょうがない。帰るとしよう。
と、その時、頂上付近の雲がみるみる無くなっていった。
まるで天のおぼしめしのようである。
チャンス到来だ。
なんというのかな、釣りをしていて、ぱたっと当たりが無くなり、どうにもこうにもウキがピクリともしない時間が続いたかと思ったら、また急に釣れだすって時があるよね。あるいは、パチンコでもいいや。いきなりゾーンに入る瞬間。そんな感じかな。心臓がばくばくする状態っす。イマ風に言うと、「きたーーーっ!!」ってところかな。(笑)
ただ、その近辺には障害物があり過ぎる。
慌てて、富士山の中腹までが見えるような場所に小走りで移動した。
そして、16時47分頃、ついに、ついに、富士山のほぼ半分くらいが見えた。
半分ほどではなかったですな。
3割くらいかな。
でも、嬉しい。
奇跡だ。
ここまで粘った甲斐があったのだ。
でも、これをピークに、再び雲に隠れてしまった。
おおよそ3分くらいだっただろうか。
その間、シャッターを押しまくり。
この辺りからの富士は尖っているんですな。
初めてかも。
富士山はご承知のように、観る角度で違ったイメージ。(右は2009年11月に山梨県三つ峠山頂付近からの富士。)
我々関東の人間は、東側からの富士が一番見慣れている。都内在住の人は丹沢の山々に半分隠されている富士が当たり前だ。私の実家の木更津辺りからは、丹沢が右にずれる為にほぼ全景を観ることが出来る。
そういえば、先ほどの焼きそばの店で、二人のおばさまがこんなことを言ってた。
「富士山は山梨側からも綺麗に見えるかもしれないけれど、あたしら富士宮に住んでる者は、ここから見た富士山が一番綺麗だと思ってますよ。御殿場からの富士山は一番みっともないね。」
確かに、御殿場からの富士は、中腹に宝永の火口がばくってなってるしね。
雲に消えた富士を惜しみつつ更に眺めていたが、再び見える機会も無さそうだし、ということで、駅に向かって歩き始めた。
4km歩いているので、往復だと8kmだ。
よく歩いたなあ。
歩きながら、富士の方角を振り返る。
やはり見えない。
また少し歩く。
立ち止まって振り返る。
はやり見えない。
辺りは段々暗くなってくる。
また少し歩いて振り返る。
おっと、また登場。
いいね。
頂上付近だけの残照。
いや、実に神々しい。そして、なんとロマンチックなんだろう。
久々に会った昔の恋人のようだ。
そして、再び雲に覆われた。
また歩きだす。
なんか”いないいないばあ”をやっているような気分になってきた。
愉快だ。
また振り返る。
おっと、また見えた。
でもそろそろ限界かも。
もう間もなく暗闇が訪れる。
最後のお姿かな。
暫く眺めていた。
今度は、雲に隠れることなく、ずっとこの状態で観えていた。
飽きずに、ずっと眺めていたい。
しかし、私の帰りがどんどん遅くなってしまうので、振り返らず、駅に向かってひたすら歩いた。
途中、バス停がいくつかあったものの、時刻表を見ると、30分くらい待たなくてはならないので、とにかく歩いた。
いやぁ、結構疲れる。
手に持ったカメラがキンキンに冷たくなっている。
ドライアイスみたいに、手にペタンと貼りついてしまいそうだ。
でも、一所懸命歩いているので、身体はぽっかぽか。
また暫く歩いた。
いつの間にか富士の見える方角が変わっていて、ほぼ真横に見えた。
細い川の上に架かる橋の上から。
いや、カメラが自動で増感しているからまだ明るく見えるけれど、肉眼では薄らと見える程度。かなり暗くなっているのだ。
今度こそ最後だな。
少し歩いたところから再び眺めるが、富士はもう闇の中に消えていた。
さよなら。また会う日まで。
2014.1.10
胃袋がもうひとつあったら食べたかった
旅に出る度に思うことは、とにかく現地の色々なものを財布の中身が空になるまで、時間の許す限り食いまくりたいということである。然しながら、それはなかなか叶わない。満腹になったらおしまいなのだ。
今回の場合、お宮横丁のもつ煮も食べたかったし、駅近くのラーメンキヨシにも寄りたかった。あるいは、富士駅のホームの立ち食いそばも魅力的だった。
胃袋がもう少し大きかったら、あるいは胃袋がもうひとつあったら食べられたのに。(笑)
以下は時系列が前後してしまったが、富士宮へ行く前の写真。
JR富士駅にて。
左は島田行き。右は沼津行き。
富士駅で降りる(実際には乗り換えだけど)のは、初めてのこと。
そういう経験が出来て、嬉しい。
身延線、甲府行き。
これに乗って富士宮へ行ったのだ。
富士駅身延線ホームの上にある立ち食いそばの店。
いいね、いいね、このシンプルさ。
かけそばは280円。
食べておきたかったな。
http://tabelog.com/shizuoka/A2204/A220401/22024425/
2014.1.10
とは言うものの、
20時過ぎには腹へっちゃって・・・
世間では明日は土曜日。3連休。私も、急がなくてはならない仕事も特に無いから、帰りはゆっくりでいい。横浜辺りで飲んでゆこうかとちらりと考えた。いやいや、よく考えてみたら、明日の午前中はマンションの自治会、午後からもそれに関わるような集会があるし、夕刻は稲毛スカイタウンに仕事で行かねばならない。忙しいのだ。それにお金も無いしね。
仕方が無い、我慢しよう。
普通列車に乗り、特急料金を節約し、その分、富士駅でビールを買う。
まだ早い時刻だしね。
急ぐ旅ではない。
熱海行きの東海道線の車内でビールを飲む。
熱海で、東京行きに乗り換え。19時30分頃だったかな。
富士宮で散々食べたのに、その時点で少々空腹感が・・・。
そうかあ、焼きそば食べたのが3時頃だったからな。
よし、小田原で降りて、何か食べてゆこう。
栄養の摂り過ぎなのはわかっていても食欲には勝てない。(笑)
ということで、20時20分、小田原の駅頭に立った。
小田原は3年ぶりくらいかな。
改札の上のほうに巨大な小田原提灯が・・・。
西の空にライトアップされた小田原城が浮かぶ。
小田原の繁華街。
街の規模の割には意外とこじんまりとしている。
よし、ここで食べてゆくことに決めた。
チェーン店かもしれないが、まだ入ったことがないし、値段が安いのが決め手。
ラーメンの500円もさることながら、餃子の150円は泣ける。(笑)
カウンタだけの店。
入ったときには、私を含めて5人だけだった。
でも、オーダーを入れた後、あれよあれよという間にほぼ8割ほど席が埋まってしまった。
人気店である。
オーダーは500円のラーメンに餃子。
この時点で、安かろう悪かろうという予想をしていた。
いや、そこまで悪く見積もってはいないけれど、そう期待もしていなかったのは確か。
ところがだ・・・。
わおぉ。なに、この充実した内容は・・・。
玉子も入ってるは、チャーシューも本格的だし、炙ってあるし、ネギも大盛りだし・・・。
そして、スープがこりゃまた旨い。
麺もぷるぷるで、美味しい。
いやぁ〜、驚きの500円だね。
この価格でよくやれる。
感動だ。
(今日一日で何回感動しているんだ、俺。w)
それと、カウンタの中、即ち厨房がまる見えだったので、一連のオペレーションを拝見したのだが、これがまた凄い。卒が無い。ありとあらゆることを短時間に的確にこなしている。そうじゃなければ、低価格では運営できない。しかも、私が店に入ったときには私のオーダーしたものも含めて、スタッフはたった一人。一人で全てをこなしていた。いやいや、実に素晴らしい。今後、ラーメン屋さんをやろうと思っている人はじっくりと研究してみるといい。いかに大変なのかが分かる。もちろん、こちらで見えていない部分の大変さもあるだろうしね。
ぎょぎょ、餃子がまた150円とは思えないクオリティ。
いったいこれは・・・。
やはり感動ものだ。
http://tabelog.com/kanagawa/A1409/A140901/14029898/
いや〜、こんな店ってあるんだね。ちょっと凝ったやつだと、800円とか、900円とかが主流になりつつある昨今、世の中にまだこんなにお安く、そして充実したことやってくれているラーメン店があるんだと思うと、嬉しくなってしまうのである。そして、食いに関して、特に、ラーメンとかそばとかは、まだまだ勉強不足、食いつくせない、語りつくせないほど奥が深いんだなあ、としみじみ思ってしまいました。前述のように、オペレーションもそうだし、もちろん、今日食べた芹そば、富士宮やきそばも含めてでだ。
おっと、実は、遅い朝食に熱海で”五島うどん”なるものも食べている。
それはまた別途掲載する予定。
乞うご期待。
小田原駅からの東海道線は、これを飲みながら。
ブラックニッカのハイボール。
いやぁ、旨いのだ。
一応、文庫本などを鞄の中に忍ばせてきたのだが、旅情を味わっていれば、全然退屈しない。本など無用なのだ。事実は小説よりも奇なり、ってやつかな。(笑)
うとうとっとしていたら、あっと言う間に東京駅。
早いなあ。
まだ飲みたらないぞ。
いや、早いところ家に帰って安いウィスキーでも飲もう。
こうして、富士宮への旅は終わったのだった。
富士宮でたくさん歩いたので、適度な筋肉痛。
旅っていいね。ほんと。
また暫くしたら、富士山を近くで見たくてうずうずしそうだ。
いや、その前に、色々とリポートをつくらないと。
「しばざ記」用だけじゃなくて、実は諸々とやらなければならないのだ。それと、主目的の研修のまとめもしなきゃ。明日、明後日は缶詰になってバリバリと仕上げてゆく所存。ああ、大変だ。
それと、食に関して言えば、五島うどん、芹そば、富士宮やきそば、小林屋の味噌ラーメンと、今回は麺類だけのテキトー食べ歩きだったけれど、発見というか、いや実に考えなきゃいけないテーマが見えてきたような気がする。うまくまとめられるかなあ。
2014.1.10
早坂先生の写真展のお知らせ
2014年1月22日(水)〜28日(火) 12:00〜18:00 Taku フォトギャラリー / 入場無料 早坂の事務所に開設したミニギャラリーです。お気軽にお越しください。各種個展・教室にもレンタル可能です。 JR総武線幕張駅北口(山側)より徒歩5分。
千葉市花見川区幕張町6-28
地図は以下
|
|
|
2014/1/10
しばざ記 1437-HP版 |
|
|
|
|
|
■ 最新の「しばざ記」はブログ版をご覧ください。 |
|
■ ご意見などは、メールにて。 |
|
■ HOME ← しばざ記 トップページ |
|
|