またまた病気か!?(笑)
アコースティックギターが好きっ!
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男ってのは、いつになっても物欲に支配されているのか、「あれが欲しい。これが欲しい」ってんで、常にこどもみたいなことを考えている。いや、いや、不思議なもんである。私の「アコースティック・ギター欲しい病」は鳴りを潜めていたのだが、このところまた急激に心身ともに蝕んでいっているのが顕著になってきた。
発端は、1月の終わり、御茶ノ水で人と会うことになっていたのだが、その前の用事が早く済んでもんだから、早めめに行って、ギターでも見て時間を潰すか、ってことだった。運悪く(?)、御茶ノ水には楽器店が多く、また、よりによって平日だったから比較的店が空いているというのも良くなかった。
なにが良くないのって、ただ、呆然と見ているだけなのに、店員が、試奏してもいいですよ、みたいなことを言ってくれる。「い、い、いや、単に見てるだけだから・・・。」とは言ったものの、「ちょ、ちょっと、ちょっとだけ弾かせて・・・。」と言ってしまう。そう、これが大きな間違い。
だいたいヘタなくせにギターが好きっていうのは困ったもんで、店員さんがいる前だと、実は何にも弾けない。いなくなると、簡単なコードを2、3弾いてみる。そのギターは、ギターのロールスロイス、って言うわけじゃないけど、私からみりゃそんな感じか、M社のアコースティックギター。お値段は十数万円。本当は、もっとお高い40万円以上のものもあるのだが、たまたまそれを見ていたので、そのギターの試弾きということになったのだ。もっとも、それ以上高いのだったら触らせてくれたかどうか。
ギターに興味の無い方は分からないと思うけど、っていうか、私も詳しいわけじゃないが、ギターって結構値段がまちまちで、なんでこんなに高いのだろう、って仰天するものも平気であるし、子どものお年玉で2〜3本買えてしまう超廉価版もある。そのM社のギターはM社のラインナップの中ではどちらかといえば、低価格なのだ。
あと、G社も人気。2月19日(日)にベイタウン・コアで恒例の「ロックコア」が開催されるが、出演者の中にもG社のギターが大好きな人もいるし、オーナーさんもいる。G社のスタンダードなギターだって20万円とか30万円する。もちろん、M社のギターのオーナーさんもいる。
なんでアマチュアのミュージシャンなのに、こんなに高いギターを持ってるんだろう。しかも、1本だけならまだしも、ギターやってる人って、大概3〜4本は所有している。へたっぴ〜な私ですら複数持っているから不思議だ。ま、私の場合、安物が多く、安い割りにいい音している、ってなものを中心にコレクションしている。(だが最近、オーバー10万円のギターも増えてきてしまった。困ったもんだ。)
で、御茶ノ水の話に戻ると、とにかく店員が「どうですか?」って言いに来るまで、オープンでのコード弾きと、ハイフレットでのピッキングをやってみた。ジャらーんとやるだけでも、めちゃくちゃいい音する。高いから当たり前かもしれないけど、でも、特に一番太い弦(低音弦)を1本鳴らすと、腹にまでズシーンと響いてくるほどの重量感があって、かつ、低音なんだけど、非常に抜けの良い音なのである。
あ〜、いい!ってそんな感じ。ハイポジションでのピッキングもまあ弦も新しいからなんだけど、物凄い明瞭な音で、嬉しくなってしまうのである。んなわけで、お金も無いのに、よっしゃ、絶対にM社のギターを買うぞ、という決意をするのである。 |
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今回の話の流れとは異なるけど、右は、国道357号とプリントされたピック(これでギターをじゃかじゃか弾く)。プレナのロックインで(105円で)購入。まあ別にたいしたことじゃないけど、国道14号線のもあるので、ギター弾かない人でもコレクションにいかがだろう。
可愛いロックインの袋(ビニル製)に入れてくれる。
上はある意味、一番気に入ってる3/4スケールの小さいギター。可愛いけど、しっかりしたつくりと音色。 |
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その日は、家に帰ってからもネットで、いろいろアコギ(アコースティックギター)のことを検索したり、考えていた。いや、夢にまで出てくるんで弱ってしまった。しかし、欲しいけど買えない。プロのミュージシャンと違って、アマチュアが数十万円のギターを持つなんて、とんでもないことだ。稼ぎのいい人だったらいいけど、私のような甲斐性無しがそんなの買っても仕方ない。まして、腕も無い。泣く泣く、翌日にはすっかり忘れた。かなり無理やり忘れる努力をした。
その後、何事もなかったような日々が2〜3日続いた。しかし、問題勃発。ご近所の方が、ギター売りたいんだけど、買いませんか?なんて言ってきた。うひゃ〜。これまたなんちゅうタイミングなんだ。やっと忘れようとしていたのに。勘弁してくれよな〜、なんて思いつつ(あ、すみません、見ていたらごめんなさい)、それでも興味あるから実際にギターを触らせてもらった。1979年製だし、それほど大事に使ってなかったみたいで、結構キズもあるけど、単板特有の物凄くいい響きがだった。
またまたギターに詳しくない方に解説すると、単板(つまり合板じゃないもの)のギターは一概に値段は高いし、音も良い。しかも、最近は乱伐も祟って、なかなか単板の材料を用意するのが難しくなっている。1970年代は、3万円くらいのギターでも単板を使っていたりする。まあ、70年代の3万円っていったら、今の2倍以上の価値はあったと思うからたかだかギターで贅沢なもんだ。それにその頃のギターって、20〜30年くらい経って、いい感じの経年変化と、一生懸命弾いてやることによって、買った当初では想像できないくらい良く鳴るのだ。
ピアノやヴァイオリンでもそうだけど、ギターは弾きこめば弾きこむほどいい音になってゆくのだ。これは不思議。木が音を吸ってゆき成長しているかの如くだ。だから、昔のそこそこいいギター(3万円以上)をうまく使っていたり、保管の状態がよければ、最高のコンディションで、へたすると、今の10万円のギターよりいい音を出すのである。
で、そんなのも手伝って、あれほど、病気にはもうならないと誓っていたのに、急に「ギター欲しい病」が勃発した。気が付いてみたら、ヤフオクでアコギを1本落札していた。酔っ払っていたので、残りあと3分というところで、慌てて入札、気づいたときには遅かった。私にはまったく不似合いな高級な(25万円以上・あえてメーカー等は伏せます。)のギターを買ってしまったのである。あちゃ〜、これはまいった。
当然のことながら、これは妻には内緒である。慌てて、知人関係に助けを求めた。詳しい経緯は割愛。どうなったか、といえば、かなり運良く転売できた。幸い、損はしたけど、それほど大きな怪我も負わなかった。なによりも、早く転売できたことが嬉しい。25万円なんて金額のものを買うなんて我が家の家計がひっ迫し、破産もしかねない。あぶないあぶない。転売できない場合はどうしようなんて頭の中がぐるぐる回って、気持ち悪い日々だった。
ただ、いいこともあった。たった3日〜4日のオーナーだったけど、憧れの高級ギターは、へたすると二度とオーナーになることがない、という前提で、徹底的にいじりまくった。もちろん、いじった後には、価値を落とさないように手入れした。更に、憧れの高級ギターを手にしたことで、今まで知らなかったことも分かったりして、それはそれでいい収穫だった。(写真は色々問題があるから割愛します。)
まず分かったことその1、確かに高いギターは音がいい。その2は、しかし、そうはいっても10万円のギターとそれほどっていうか、劇的に違わないような気がする。しっかりしたつくりも確かだが、10万円のギターでも十分だ。もっと、乱暴な言い方とすると、3〜4万円のギターでも(((((私にとって十分なのである)))))。そういうこと言っちゃうのは良くないかもしれないけど、安くてもいい音が出るギターで、値段に関係なくいいプレーが出来るようになれば、別に高級ギターを持つ必要なんて、無いんじゃないか、という結論に達した。
ということで、ヤフオクの衝動買いは、もう絶対しないと心に誓い、かつ、安物だったら平気で買ってしまう、という、まさに以前このコーナーで書いた「安物ギター」集めが始まってしまった。もとい、始まるというのは嘘。もう既にその興味も少々薄れた。何故なら、最近買った約3万円で買った中古のギターに非常に満足しているからだ。あとは、以前よりは減ったものの、しかし、5本以上は部屋にあるアコギをどうしたらよいものか検討しなくてはならない。 |
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2006/2/16 |
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えーっと、本来ならば、続きを書くのだけれど、ずいぶん経ってしまって、どうでもよくなってしまった。いったいどういう展開で何を書くのか分からなくなってしまった。おー、そうだ。えーと、その後、お陰さまで1本売れた。よかった〜。ほんと。でも、これまた4分の3サイズのヤマハのFG-ジュニアというギターを買ってしまった。困ったもんだ。でも、これで十分。暫くはギター熱が高くならないよう、できるだけオークションのページを見たり、楽器屋を覗かないようにしよう。(苦笑) |
2006/3/10 |
2月16日(ロックコアの3日前)に書いたページだったが、うっかりアップするのを忘れた。それにしても、ロックコアのページにも掲載させて頂いたように、皆さん、凄いギター持ってらっしゃる。私のように安物のコレクションをしている人はいない。(苦笑)
あ、でもね、全然悔しくないよ。(笑)
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2006/3/10 |
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