「俺たち2」管理人による遠距離通勤マガジン

今回の話題は、ちょっと前、いや、だいぶ前の話なのです。大先輩である越後屋さん(千葉ギターアンサンブル広報)からチケットを頂き、千葉中央の「懐かしのGSサウンド」のコンサートに行ったときのことです。(2006/3/17)
  >> index-4   >> HOME


やっぱGSっていいなあ・・・
俺たちよりちょっと年上世代のGSはまじで懐かしくってかっこいいのだ!



GS(グループサウンズ)って、リアルタイムで知ってる人のほうが全人口の中では少なくなった?あ、少子化だからそうでもないのか。流行ってたのは私が小学生の頃だったから、少なくともGSをちゃんと認識していた世代ってのは、私らよりもちょっと年上のお兄さん(今はお爺さん?失礼!)なんでしょうけどね。

逆に、我々より下の世代ってのは、幼稚園とか、生まれたてのバブバブやってるくらいの年齢だから、まったく知らないってなことになる。まあだけど、テレビを持っている家が、おそらく日本の全人口の半数にも満たない我々の幼稚園時代と違って、東京オリンピックの後の世代は、家庭に普通にテレビのある時代に生まれてるわけだから、物凄く小さい頃でも潜在的にGSを聴いていたかもしれないね。

で、右上の小さいボックスのようなところにも書いたんだけど、千葉市の中央区が主催するイベントに行ってきた。正直、GSが好きだ、なんて言っちゃうと、「あーっ!じじ臭い奴っ!えんがちょ!」なんて言われそうで、恐いんだけど、でも、はっきり言って、結構好きなんですよ。(笑)

特に、スパイダースは好きだったなあ。堺正章と井上順(井上順二?)のかけあいも良かったし、高い音楽性(その頃、子ども心に、そーとーすげぇと思ってた)も好きだった。映画の「ビートルズがやってくるヤア!ヤア!ヤア!」だったか「四人はアイドル」とか忘れてしまったけど、ああいうタッチのスパイダース主演の映画も親にねだって連れていってもらったような気がする。

あの頃は、日本の高度経済成長時代の真っ盛りの頃で、GSはその象徴みたいなもの。「思い出の渚」なんて聴くと、子どもの頃憧れていた大人(といっても大人になる手前)のイメージが広がるんですわ。歌はモーレツにヘタ(ファンには失礼!)な加山雄三の「君といつまでも」なんて、最高じゃないですか!!いいだろ?(笑)

ところで、話はまったく関係ないんだけど、滝廉太郎の「荒城の月」って、おそらく小学校5年生くらいまでずっと「工場の月」だと思っていた。そんな思い違いのひとつが、「かまやつひろし」だった。なんと読み違えていたのか忘れた。たぶん「かまつや」とか、そんな感じだろう。子ども心に「かまやつ」という苗字は酷く不可解だった。

で、話は元に戻る。2月25日の夕刻、猛烈に寒い日の夕刻、千葉県文化センター(だったけな)に行ったのだ。千葉パルコの近くである。人通りが少ねえなあ。同行者は、ベイタウン商店会の会長の山根さん。独りで行くのは寂しいし、かといって若い奴と行くには恥ずかしい。ってなわけだけど、山根さんはかつてはベースを弾いていたこともあるので音楽が好きなのである。

それにしても、豪華なホールだし、音響もしっかりしているし、司会もちゃんといる、という我々がやっているイベントとはずいぶん規模が違うなあ。千葉市中央区はお金持ちなのかな。美浜区でもこのくらいのイベントを是非開いてほしいものだ。右の写真は中央区の区長さんの開会の挨拶。そうだ、ベイタウン中年バンドの主催するイベントにも美浜区長くらい来てほしい。だめ?

さて、まず最初に登場したのは、チケットをくださった越後屋さんの千葉ギターアンサンブル。かつて何度かイベントで絡ませて頂いたこともあり、おなじみの顔ぶれだ。が、驚いたことに、女性メンバーが2人。どういうわけだか、いつの間にか、勧誘していたようだ。さすが越後屋さん。シニアといえども侮れない。



上はその千葉ギターアンサンブルさんのステージ。MCが駄洒落(おやじギャグ)たっぷりなのだが、演奏は正反対で、清く美しいという感じ。そのギャップのことを司会者も触れていた。しかし、のっけから腹を抱えて笑わせてもらった。トップバッターにするのが勿体無い。「荒川、荒川って、静香にしろ!」というギャグというか時事ネタも織り交ぜていたのには驚いた。さすがに亀の甲より年の功、って、この言葉を使い過ぎの私(すみません)。

ところで、荒川静香といえば、今や日本中に響き渡った名前であるが、当「しばざ記」に登場するのはこれが初めて。オリンピックのことについては、是非、いじりたかったけど、2月〜3月と割合ドタバタしていて、執筆(えらそうに?)する時間が皆無だった。実際に何をやってたかも覚えちゃいない。どうでもいいことだが。



次に登場したのは、フォルクローレ・クラブ。リーダーは60歳になって初めて楽器を持ったという。凄い。「コンドルは飛んでゆく」を吹きたくて、皆集まってきたというアマチュア音楽集団。楽しそうに演奏してくれた。そうそう、言うのを忘れていた。このコンサートには全部で5つのグループが出るが、4つはアマチュア。1つはプロのGSバンドである。



というわけで、とうとうGSバンドの登場。とうとう、って言うと、先の2つのバンドが前座っぽくなってしまうけど、2つのバンドとも素晴しい演奏だったし、面白かった(?)ので、前座なんてとんでもないのである。でもまあ、サブタイトルに「今よみがえるグループサウンズ」という文言があるので、GSファンとしては、このあたりから盛り上がる。

登場してきたのは「T-GENERATION」というバンド。なんともかっこいいのだ。演奏曲は、「ダイヤモンド・ヘッド」(ザ・ベンチャーズ)、「パイプ・ライン」(ザ・ベンチャーズ)、「亜麻色の髪の乙女」(ヴィレッジ・シンガーズ)、「想い出の渚」(ザ・ワイルド・ワンズ)、「夕日は赤く」(加山雄三)、ブラック・サンド・ビーチ(加山雄三)という感じで、あの当時のスタンダードである。いや、スタンダードなんていうと、ブルコメとかタイガース、スパイダース、なんてキリが無いので、まあ、でも、このバンドとしてのスタンダードを揃えたのに違いない。レパートリーは広そうだ。そしてなによりいいのは、普段は何の変哲も無い近所のおっさんという雰囲気が漂っていることである。

ちょいと脱線。加山雄三の「夕日は赤く」という例えば、C(ハ長調)だったら歌の出だしの「Dm」→「C」というコード進行がたまらない。この頭が「Dm」→「C」という進行のことを音楽用語で栗本修が〇×△□って言ってたけど、なんだっけ?とにかく、この頃って、そんな曲がたくさんあったなあ。その頃かどうかは分からないけど、加山雄三の曲で、タイトル忘れたけど「どこにでも、いそうで、どうしても、いなくて、世界中探した、恋人〜♪」という曲が、まさに、このコード進行だ。それから、ちょっと違うけど、スパイダースの「あの頃君は若かった」というのもCの場合「Dm」→「G7」→「C」というように、歌の出だしが「Dm」なのである。「Dm7」かもしれないけど、その辺りは、ご容赦。

「Dm」→「G7」→「C」という進行はビートルズの「All My Loving」もそうだし、結構いっぱいあるから君も探してみてくれたまえ、って偉そうに言うわけじゃないけど、いわゆるロックやポップス(GSなども含めて)は、この頃、つまり1960年代くらいの時点で、結構色々なメロディライン(コード進行も含めて)、ありとあらゆるパターンが使い尽くされた。GSのメロディラインは、その後のジャパニーズロックだか歌謡曲の基本になったくらい割りと凝っているのだ。70年代に入ると、海外のロックシーンは当然ながら更に進化してゆくのに、日本では逆に「C」→「Am」→「F」→「G7」という循環系が主流になってゆく。GSがカレッジフォークへと変化する過程だ。

おっと、思い出した、「Dm」→「G7」→「C」という進行は「なんとなく幸せ」にも使われていた。スパイダースだったかな。あ、しかし、私、くれぐれも申しておきますが、音楽的な専門知識はまったくありません。ちゅうか、ど素人なので、ちょっと詳しい方は、この辺りを是非読み飛ばしてほしいのだ。で、話を元に戻すと、この「T-GENERATION」さんたち、とても良かった。ギターももろGSタイプだし、演奏もうまかった。



お次は、「石田重男とJトップス」。演奏曲は、「白いさんご礁」(ズーニー・ヴー)、「青い瞳」(ブルーコメッツ)、「夕陽が泣いている」(ザ・スパイダース)、「バラ色の雲」(ヴィレッジ・シンガース)、「北国の二人」(ブルーコメッツ)、「君に会いたい」(ザ・ジャガース)と、やはりスタンダードなところ、っていうか、我々が知っているのは全てスタンダードなんだけどね。

ボーカルさんはその昔の「キングトーンズ」のボーカルにルックスが似ているのが特長。歌は抜群にうまい。それから、一番右のリードギターに注目。ストラトであるが、ドラム氏の年齢からも推察して、メンバーの半分はGS志向で、残りは、70年代ロックのような気がしてならない。プロフィールによると、千葉市美浜区を中心に活躍と書いてあるので、そのうちご近所のイベントでも会えるかもしれないっすね。

というところで、アマチュアの出演が全て終了。どのバンドも見事なパフォーマンスである。ベイタウン中年バンドも負けちゃいられない。よっしゃ、GSを目指すか!(うそ)

約10分くらいの休憩の後、本日のメインイベントの「GINA Z(ジーナゼット)」の登場。プロのバンドだ。いや〜、さすがにプロのバンドらしく、独特のライティングに、また、コスチュームもちゃんとしていて、凄かった。残念ながら撮影禁止だった(さすがプロ!)ので、ここに写真を掲載できないのが残念。その代わりに、パンフの写真を掲載する。下の写真がそれ。隣の写真はHPに出ていた、当日ゲストの女性ボーカルさん。



「GINA Z」は、プログラム記載のプロフィールによると50年代から80年代のロック、ポップス、R&B、ジャパニーズロック、GSなど幅広いジャンル云々と書いてある。今度はまた別のジャンルの演奏を聴いてみたい。いずれにしても、さすがにプロだけあってかっこよかった。音のバランスも最高。ホームページは、http://www.h6.dion.ne.jp/~ginaz/top.html (← こちら)。千葉のライブハウスなどにも出演しているので、チェックしておこう。ドラム氏(まだ若い)のWEBサイトもある。http://www2.odn.ne.jp/yuu-drums/index.html

最後に、越後屋さん、素晴しいイベントでした。有難うございました!

2006/3/17

▲このページの先頭へ


<<< 前の記事 次の記事 >>>