しばざ記 174　会いたくても会えない

「俺たち２」管理人による遠距離通勤マガジン

	昨日は素晴らしい晴天。しかし、また天気が下り坂になろうかとしている。今日は、稲毛高校と拓大紅陵高校の試合（準決勝）を観戦しにゆく予定。であるからして、仕事をがむしゃらにやって早いところ準備しなきゃなんないのに、なぜか急にジミーさんのことが書きたくなって、つい・・・。
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会いたくても会えない
恋心ってのは、そういうもんかもしれない。い、いや、今回のお話は、そういうんじゃなくて、あの天才ドラマーのジミー竹内の近況を語ってみる。

昨年の６月にはドラマー人生６０周年記念パーティーを開催。たどたどしいながらもドラムを叩いたジミーだったけれど、どうもあれが最後の勇士かもしれないと私は思った。いや、誰もがきっとそう思ったはずだ。けれども、奇跡をまだ信じている、いや、信じたいから、「最後の」という言葉を口にしない。してはいけないのだ。

その後、一度だけジミーに会った。会ったというより、こちらから押しかけていった。そうでもしない限りは会えない。あれから、ジミーは、脳梗塞の後遺症と、再発を抑えるための強い薬のせいで、脳に障害が起きている。夢を見ているようになったり、突然饒舌になったり、目線が空中を漂っていることが段々多くなっている。

私宛の電話もぱったり無くなった。最後に電話を貰ったのは、今年の１月頃だったか。その押しかけていってから数日後だった。あのときは、家族に私の電話番号を紙に書いてもらって電話していたようだ。そうでもしなければ、電話すらできない。

今から２ヶ月くらい前（たぶん５月頃）だったか。日本橋に住むジミーの弟子だったという女性からメールを頂戴した。今年の誕生日にはパーティーをやらないのですか？というような内容だった。また、ジミーにどうしても会いたいということだった。私は、なんとかジミーのご家族（長女一家）と連絡が取りたかった。だが、電話するをはためらった。

前回、ジミーに会ったときに、ご家族の方から、「本人は元気そうなんですけど、実は脳梗塞の再発の可能性が非常に高く、それを抑制するために強い薬を投与しているのです。その薬は、血液を固まらせないような作用があって、例えば、転んで怪我をしても、大変なことになるのです。」という話をお聞きしている。どういうことかというと、むやみに興奮させないでくれ、ということなのだ。また、暫くお会いすることを遠慮してほしい、という意味合いも含んでいる。

いや、決して大げさではない。確かに前回お会いしたときも、ジミーは興奮気味だった。まずい状態だということはなんとなく分かる。

ということだったので、「また、貴方ですか？」と言われるような気がして怖かったので、ジミーの近所の友人兼マネージャーのゴリ（錦織）さんにお願いした。彼とて、近所なのだけれど、ジミーのことはご家族からの伝聞でしか知りえないらしい。私の「ジミーさんの元お弟子さんが、ジミーさんにお会いしたいとおっしゃってるんですが、どうしましょう。」という電話に対して、「じゃあ、ご家族に聞いてみますね。」とは言ったものの歯切れが悪かった。

数日後、やはりゴリさんもお断りされたらしい。その理由は強い薬を使っているというのもあるが、恍惚の人（かつて、そういうタイトルの遠藤周作作の小説があった）になっていることが多く、せっかく会って頂いても意味が無いし、逆にご迷惑をお掛けするかもしれないので、ということだった。分かりやすく言えば、意識が飛んじゃって、あっちの世界に行ってしまっているのだ。で、急に我に帰ったかと思うと、興奮して激しく怒り出す。で、少しすると、今度は音楽論を語る。そういう具合に、意識があっち行ったり、こっちに来たりと不安定なのである。

ジミーの体力もここに来てめっきりと衰えている。手足もずいぶんと細くなってしまった。スティックさえも持つのがやっとというレベルだ。今、会えない、会わせて頂けないとなると、この先、お会いできるのは、正直言って永遠に無いのでは、と最悪の場合も考えてしまう。

あの天才ドラマーのジミー竹内が。あの豪快なドラムのジミー竹内が･･･。

でも、今はただ遠くで想うことしかできない。

2006/7/27

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高校野球を観に行く
マリンスタジアムにて　拓大広陵 × 市立稲毛

今日は、仕事さぼってマリンスタジアムに行く。準決勝の第一試合、地元、市立稲毛高校と、木更津（わ～、オレの実家だぁ）の拓大紅陵の対戦。残念ながら稲毛は負け。残念ながらというのは、地元だから、実家の木更津より最近は親近感を持っているということだ。でも、木更津が勝ったのも嬉しいのだよ。微妙なところ。関西出身で、阪神のファンが、ベイタウンに１０年住んでいて、すっかりロッテファンになったのと同様。

第二試合は、習志野高校と千葉経済大学付属。なんと習志野が１２安打を放ちながら、５安打の千葉経大にサヨナラで負けてしまった。うーむ。下馬評では、千葉経大の打撃と言われていたが、でも、それを９回まで４安打に押さえていたというのは、習志野の投手が良かったからなんだね。

拓大紅陵の試合は、昨年も観た。明日は、決勝戦。仕事を２日も放り投げては球場に行けないけど、でも、観てみたい。

2006/7/27