長浦の「よろずや」へ行く その2 つげ義春の世界(あの名作の舞台へ) |
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>>>しばざ記 250の続き
昨日の「よろずや」訪問から一夜明けた。今日もいい天気。夏らしく日差しが強い。二日酔いなのか、寝冷えなのか、少々頭痛がする。で、仕事をしながら、時折、ぼーっとしていると、「よろずや」のこととか、つげ氏の漫画のこととかの景色が頭の中でぐるぐる回っている。
最後に訪れた長浦の港で見た海、そして、海の向こうにぼんやり霞んでいる幕張新都心。浮かんでは消え、浮かんでは消え。ああ、仕事にならない。いっそ、こんな日は旅に出たくなる。
いけね、いけね。仕事しなきゃ。おまんまの食い上げになってしまう。
あ、でも、ひとつだけ忘れないうちに書いておきたい。「よろずや」さんのことだけど、こうやってネットに写真まで掲載するのはある意味、お店側とかご家族にとって迷惑になってしまう場合もある。でも、「250」でも書いたとおり、お婆ちゃんも若女将も非常に喜んでいた。むしろ、もっとお客さんがたくさん来てくれることを望んでいるのだ。
(ということで、当ページをご覧の皆様、興味がおありでしたら、ぜひともお出かけください。)
昔は漁師さんがお昼ご飯を食べに来てくれたので、なんとかお店が維持できた。今は大型のファミレスが近くに出来たのもあって、急に客足が途絶えたということだ。また、まさか「よろずや」がある意味で有名なお店だとは地元の人々にも殆んど知られていないようだ。ま、暖簾に店名も入れてないので、それは仕方ないのだが。
ともかく、このお店がつげ氏が訪れた昭和41年、つまりほぼ30年前から殆んどその姿を変えずに今日まで来たというのは奇跡に近い。本当は周囲とともに成長を遂げて、内外装とも新しい店構えになったり、あるいは廃業したりと、色々な可能性はあったと思うのだが、やむをえない事情がそうさせたのか、お店は古臭いまんまなのだ。
だからというわけじゃないけれど、なんとかしてこのお店を皆の力で存続させようじゃないか。って、そんな大げさなものじゃなくて、時々思い出したようにお店に行って、カツどんやラーメンを食べようじゃないか。お婆ちゃんも若女将もとても気さくだし、行くだけで忘れ物を取りに行った感覚になれる。
毎日あくせくして暮らしている中で、突然電車に乗って長浦に行く。いいんじゃないでしょうか!!
# 右上の写真は、同日、無理やり近辺を通りかかった若者に撮って頂く。有難うね。m(_ _)m
# 因みにこれはウクレレですよ。ギターじゃないっすからね。(笑)
長浦沖を航行する砂利船。その遠くに幕張新都心が浮かんでいる。
2007/6/6
しばざ記 251 |