一般のカレー南ばんは、独特のとろみがあるから、麺を持ち上げたときにぶちぶち切れることが多い。カレー南ばんの難しさは、そこにあるのだと思う。それと、アツアツだから麺が延びてしまう。
でも、神田まつやの麺はしっかりとしたコシのある手打ち麺だからカレー南ばんにしても、ぶちぶち切れたりしない。それとスープというかつゆはとろとろしているが、重くないという感じ。カレー風味を押さえ気味にして、おそらくカツオの和風の出汁や、濃い口のしょうゆの味が効いている。
特筆は、ねぎ。幅広の短冊(という状態でいいかな?)に切ってあって、十分火が通っているから甘みがあるのだが、しゃきしゃきしている。決してくたーっとしてないのだ。このネギからもいい味が出ている。どうも人気の秘密はここら辺りにありそうだ。一度食べたらクセになりそう。というか、今度いつ行こうか、なんて実は考えているのである。
ご存知かと察しますが、”なんばん”とは、ネギのことです。
つまり、カレーなんばん、鴨なんばんにとってのネギはとても重要なのだ。
2007/6/20 しばざ記 262 |