「俺たち2」管理人による戯言
日記でもない、コラムでもない、単なる戯言。そんな感じ。
筆者は幕張ベイタウン在住のおやじ。結構、歳いってます。はい。
しばざ記
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マーティー・ブレイシーの「SOUL-SHOGUN」
2003年に発売されたソウルフルなアルバム

マーティー・ブレイシーという人物についてまずは簡単に説明しておくと、1980年代の前半にブレイクした「もんた&ブラザース」のドラムスが彼である。それだとあまりにも簡単な説明になるし、じゃ、それ以降は何やってんだ、みたいに思われるかもしれないので、もうちょっとだけ説明すると、それ以降も色々なアーティストのバックや、スタジオミュージシャンとして、色々なアーティストのサポートをしているのである。ただ、あまりにも「もんた&ブラザース」で目だってしまったので、その後の活動が地味に見えてしまうのかもしれない。

そう、彼を有名にしたのは確かに「もんた&ブラザース」であったし、彼自身のプロフィールで「もんた&ブラザース」のメンバーというのもある程度のセールストークにはなっているが、果たして、メリットだけであろうか。それは彼自身もまた周囲も気づいている通り、デメリットとしても大きい。何故なら、未だに「もんた&ブラザース」のマーティーだし、オーディエンスも「もんた&ブラザース」の彼を聴きにきている場合が多い。本来なら、物凄くテクニカルだし、ハートフルなドラムを叩けるのに、有名人というところで、彼の本当の才能を見ていない、または聴いていない方々が実に多いのである。ただ彼はそのことで卑屈になったりしないし、むしろそれを笑いを取るネタくらいに考えているかのようである。

さて、その彼が2003年にリリースしたアルバム「SOUL-SHOGUN」を聴いてみた。いや、実は数年前に聴いていたのだが、じっくり聴いたのは今回が初。ま、タイトルからして、ちょっと笑いを取る路線なのか、それとも、奇をてらったものなのか、という先入観を持ってしまう。マーティーを知らなければ、単なる「キワモノ」として片付けてしまうかもしれない。本当はアメリカ生まれの彼が、日本の哲学的なものを客観的に表現してみたかったのではないかと思うのだが、そのことで彼と話したことはないので、未だに謎である。

あるいは、いわゆる外人が、日本を、日本文化を、日本人を、間違った解釈をしているときの面白さを表現したかったのか。ケント・ギルバートがそういうギャグを使う。マーティーもケントも、日本に長いし、下手をすると、日本人よりも言葉をしっているし、文化を知っているからこそ、そういった遊びが出来るわけだ。今度会ったときにでも聞いてみたい。それとも聞かないほうがいいのか。ちょっと悩むところ。

曲のリストは以下である。

1.Ai-no-Tabi
2.Mito-Komon
3.Go With The Flow
4.Koibito-yo
5.Sexporation
6.Dancing All Night
7.Furusato
8.Dancing All Night

この中でおや、と思うタイトルがいくつかある。例えば2曲目。これは水戸黄門で、あの有名なテーマ曲である。それから、4曲目は五輪真弓のヒット曲「恋人よ」だし、7曲目に至ってはなんと「ふるさと」。兎追いし彼の山〜♪ってな具合である。まずは冒頭にまるで歌舞伎かなにかの口上のような語りが入るあたりから、ちょっと風変わりである。そしてとどめは、8曲目の彼自身が歌う「ダンシング・オールナイト」。もちろん、「もんた&ブラザース」の大ヒット曲である。彼はドラムだけでなく、歌もなかなかいい。6曲目にNORAさんという女性ボーカルが歌ったバージョンもある。

ひと通り聴いてみて感じたのは、コンセプトにこだわらなくても、素直に楽しめるアルバムであるということだ。だけど、やはりドラムは素晴らしいことを強調しておこう。私はリズムが苦手で、またドラムについての知識もあまり無いので、あまり多くは語れない。ただ、彼ならではのリズムや音を感じる。耳に親しんだメロディーが次々に登場してくるこのアルバムは取っ付きやすい反面、ざざっとBGM的に聴いて終わりという聴き方もできるし、じっくりとマーティーのドラムを集中しても聴ける。願わくば、「キワモノ」として捉えてしまう御仁も何かの機会に、じっくりとマーティーのドラムの良さを聴いてほしい。

そのマーティー、2月16日の「Key of Joy」のメンバーとしても参加するので、皆さん、よろしく。

http://homepage3.nifty.com/kurimo/topics/keyofjoy.htm

話は変わるが、以下(右)は、今朝のネットでのニュースの一覧。驚いたのは、「なまはげ被害・他にも7件」という項目。当然これだけ見てもなんのことだかさっぱり分からない。実は、先日、なまはげがどさくさに紛れて、入浴中の女性の体を触ったりしたという事件なのである。話だけ聞いている限り、なんかマヌケな気もしなくもない。でも、あの格好で風呂場に入ってこられたら怖いだろうな。

なんて思った次第である。さ、今日も一日頑張るぞ。


2008/1/16
しばざ記 389

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