先日、松戸の仕事仲間とのひっそりした新年会を開いた。できるだけ予算をかけないようにと、外食ではなく、事務所の中での鍋パーティー。それも、男ばかりで。元々あんまり女性に縁の無さそうな人間だけが集まった感じだ。鍋の中身はてえと、鶏肉少々、白菜どっさりの鍋なのである。出汁は適当。醤油、みりん、そして花かつお。土鍋は年季が入っていて、かなり本格的。煮こぼれ、赤錆だらけのカセットコンロで加熱すること約20分。だけどこれがまた猛烈に美味なのだ。白菜本来の甘さ、そして、鶏の出汁が効いて、なんと言っていいか分からないほど旨かった。2リッターで780円の安酒も旨かった。
白菜がかなりくた〜っといい感じになってきたときには、殆ど肉は無くなっていた。しかし、肉はいい出汁をたっぷりと抽出してくれていて、はっきり言って私には用済みなのである。あとはひらすら白菜を食べるのみ。誰かが、「なんでもいいからミニストップでなんか買ってきて入れようよ。」という提案をしたが、無視。いいじゃないか白菜だけで。こんなに甘くて美味しい白菜を、じっくり味わえるなんて、とても素敵なことなのである。
だいたい腹いっぱいになってきたが、やはりでんぷん質も恋しくなったところで、若者にうどんを買ってきてもらった。彼らは頼んでもいないのに豆腐とシイタケに、何かの肉、それからビールも買ってきて、「これも経費でいいんですよね。」と不安そうに言った。彼の上司が、「そんなの勝手な判断で買ってきたのだから、認められるわけねえだろ。」と笑いながら叫んだ。ま、それはどうでもいいんだけど、とにかく、鍋がグレードアップしたのは間違いない。喜ばしいことだ。気のせいか、更に白菜がぐっと美味しくなっているのである。
しかし、鍋食べてるときはいいけど、武蔵野線で幕張に戻ってくる頃にはすっかり体が冷えて、酔いもどこかに吹っ飛んでしまうのであった。悲しい〜。
2008/1/16 しばざ記 390 |
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