故あって、臨時の夏休みになった。
盆休みもまともに取ってなかったので、いい機会だ。
この際、以前からやってみたかった、缶ビールを飲みながらだらだらと電車でのひとり旅。
目的地を銚子、そして銚子電鉄の終点、外川に決めた。
ただ、欲張って、だらだら色々なところを経由したので、外川に着いたのは夜。
(夜といっても7時ちょっと過ぎた頃だ。だけど、周囲は真っ暗だし、付近には観光客はクルマで来られた方が2、3人だけだった。)
急ぐ旅でもないからいいのだ。
誰もいない駅でちょっと休み、そして乗ってきた電車に再び乗り、ひとつ戻り、誰もいない犬吠の駅で降り、犬吠埼まで行ってみた。見上げると、満天の星空。驚いたことに天の川がくっきり見える。こんなにくっきりと天の川を観たのは十五年ぶりだろうか。
犬吠からは2両編成の列車に私ひとりだけ乗り、銚子へ。
千と千尋の神隠しの、あの電車のシーンみたいだった。
そして、落ち着いた感じの地元の居酒屋にて、ビールと刺身、そして煮魚。
さいはて感の漂う銚子でひとり飲み。
さいこーっ!!
左:JR総武線のホームの東側が銚子電鉄の乗り場。
右:総武線で銚子に到着したのは午後6時半。それなのにこんなに暗い。確実に日が短くなっている。
左:外川に着いたらもう夜という感じ。
右:犬吠崎の灯台の近くまで行ってみた。誰もいない。
左:犬吠駅。煌々と明かりが灯っているのに誰もいない。セルフで撮影。
右:銚子駅で下車。これから、ちょい飲み。
最初は駅前でちょこっと飲もうと思ったのだが、チェーン店はやめといた。店を探しながらどんどん港のほうへ降りていったところにあったのが上の店。先客は一人だけ。落ち着けてよかった。
お陰でリフレッシュできた。
さて、明日からまた頑張りますです。
2012.8.22
ここに来ることをずっと考えていた 〜 銚子
銚子に行きたい理由は、ちょっとノスタルジックな独特の雰囲気と、魚が旨いということ、そして、最果ての地というか、サイハテ感。その寂寥感的なところが好き。銚子のとっぱずれ。太平洋に飛び出している地形。周りが海。千葉県では最東端。総武線の終着駅。特に夏の終わりというこの時期の寂寥感と、サイハテの寂寥感が相乗効果となり、もうそこへ行くしかないくらいの気持ちになっていた。もっとも、同じ千葉の中だから少々遠いけれど、でも日帰りで十分行ける距離である。
話はちょっと変わるが、今から18年くらい前に妻と根室に行った。女満別空港からレンタカーを借りて、道東の色々なところを巡る旅だった。そのとき立ち寄った根室の風景がよく知っている銚子に重なった。似ているところ、それはやはり最果ての地であることだ。根室の先の納沙布岬は歯舞がソビエト領になってしまっている為に、日本の最東端である。また、根室の市街地は根室駅のほぼ北に広がっていて、そしてその先は海。銚子の市街地と銚子駅の位置関係もそんな感じである。ただ、銚子の市街地の先は利根川河口である。また、駅舎の雰囲気がなんとなく似ている。街の独特の雰囲気も似ている。風景のそこかしこがなんとなく似ているだ。もちろん、根室も大好きな街だ。
あれから数えるほどしか銚子には行っていないけれど、しかし行く度に、根室に行ったときのことが蘇ってくる。寂寥感の漂う風景、そして、身のびっしり詰まった花咲ガニ、うまかったな。
そうだ、今は亡きずっきーと一緒に銚子に行ったこともあったっけ。
憧れの銚子電鉄
良く考えてみると銚子へ電車で行ったのは今回が初めて。クルマじゃないと、ウォッセ21に寄って水産物を買って帰るのもかったるいし、犬吠埼に行ったり、帰りに屏風ヶ浦に寄ったりと色々なところに寄れないからというのもある。しかし、せっかく魚の美味しい街に行くのに、飲めないというのも辛い話。その観点からも絶対に電車で銚子へ行くことは私にとっては必須であった。
銚子電鉄に乗ったのも今回が初めて。いつも、ちらりと見るくらいで乗車したことがない。一度家族と親戚で銚子観光ホテルに泊まったことがある。そのときには息子たちがじーじばーばと一駅間乗った。実はかなり羨ましかった。その後、いつか乗ってやると思いつつもあれから十数年。だから今回乗車できたことは本当に嬉しい。それから外川に行けたのも嬉しい。最果ての地のもっと最果ての地が外川なのである。
外川は、かつてNHK朝のドラマの「澪つくし」の舞台。ご覧になってた方には感慨深い場所であろう。私はその頃そういうドラマをまったく観ていなかったので、あまりよく分からない。でも、ドラマになりそうな立地であることは間違いない。つまりドラマチックなのだ。今回、夜に到着で、帰りのこともあり、あまり長居は出来なかったので、近々もう一度ゆっくり訪れたい。
それにしても銚子電鉄は凄く揺れる。それほど速く走っているわけではない。ややアンティークな車体をきしませて走る。そして、車内には生活臭ところか、魚臭いというか、海の臭いが染みついている。加えて、ヤマサの醤油工場の脇を走るので、そのせいか、醤油の香まで混じる。想像以上にユニークな路線なのだ。言葉ではうまく伝わらないけれど、このブログを読んでいる方もとにかくいっぺん乗って、その独特の空気感、いや匂いを味わってほしい。私も今度は昼間の銚子を近々訪れたい気分になっている。
右上の写真は外川駅に停車中の車両。
2012.8.22
これは便利でお得なフリーパス
夏休みの期間限定のこの切符。凄く便利である。区間内一日乗り放題。大人1,800円。タイトルは、「パワフル×スマイルちばフリーパス」という。JR海浜幕張でも販売している。8月31日までなので、是非この切符をゲットして銚子に行ってみてください。
この切符の凄いところは1,800円だから、例えば、海浜幕張から銚子へ往復すると、通常は2,900円でつまりその時点でもう1,000円以上も得なのである。しかも、銚子電鉄も乗れるし、五井から出ている小湊鉄道、そして、な、な、なんと、いすみ鉄道まで乗れるのだ。
例えば小湊鉄道は五井から終点の上総中野の通常料金が1,350円。海浜幕張から単純に上総中野まで行って帰ってくるだけでも相当なお得感があるのだ。
冒頭に、房総半周の旅と書いたのはそういうことで、せっかくなので、普段絶対に乗らない小湊鉄道、いすみ鉄道も絡めた電車の旅なのである。だからとても贅沢な旅だったのだ。おまけに乗り継ぎの度にビールを飲んでたから、結構へろへろ。(笑)
上の地図を観ていると、
絶対に小湊鉄道といすみ鉄道、そして銚子電鉄は乗らないとまずい、という気になってくる。(笑)
適当にゆくと、とんでもない乗り継ぎの所要時間。(笑)
全然急がなくてもいい旅だし、疲れたら途中で帰ってこようというくらいの適当な考えで出発したので、乗り継ぎの良し悪しなんてまったく考えてなかった。しかしだ。考えてみると、とんでもない待ち時間だった。
まずは、海浜幕張から蘇我に行き、内房線で五井まで。そこで小湊鉄道に乗るのだが、約30分待って上総牛久行き。いすみ鉄道に乗るのはその後に出発する上総中野行きが、それから更に一時間くらい後。むむむ。五井で待つか、牛久で待つか。で、まずは牛久に行くことにした。
小湊鉄道は私がライフワークのように時々写真を撮りに行っている。でも、実際に乗るのはずいぶんと久しぶり。輪行の人もいた。炎天下の熱風でゆっくりと揺れるやや黄色くなりかけた田んぼの稲を見ながらのんびり走る。なんと贅沢なんだろう。
牛久で約一時間過ごすことになる。適当にぶらぶらしたり、駅前の大衆食堂でラーメンを食べたり。
やっと来た上総中野行き。そこそこ混んでいた。そこそこといっても、でもまあスカスカの範囲かな。三両編成で全部合わせて40人くらいか。いや、50人くらいかな。養老渓谷駅で少しの人が降りた。期待外れ。殆どの人が終点上総中野まで行った。嫌な予感。そう、その人達の殆どが1輌編成のいすみ鉄道に乗った。既に同駅で待っている人もいて、たちまち車内は満員。たまたま私は座れたけれど、出発まで写真をたくさん撮っていた人は全て立ちん坊だった。途中の大多喜でもあまり降りる人がいなく、むしろ乗ってこられた人のほうが多いので、益々混雑する。平日なのに夏休みだからか。
いすみ鉄道の約50分の旅は大原で終わった。ところがここでまた乗り継ぎに時間がかかる。私の目指す上り方向の普通電車は約50分待ち。特急は上下ともすぐ来た。やはり金かよ、みたいは気持ちになる。ま、急ぐわけじゃないので、いすみ鉄道の売店でアイスを買って食べたり時間をつぶした。少し、外も歩いたけれど、ヤケドするくらいの炎天下。
右の写真は大原駅に到着後のいすみ鉄道の車両。
さて、普通電車の外房線千葉行きに乗り、大網白里で東金線に乗り換える。またここで30分待ち。待ち時間の合計だけでもかれこれ3時間近いのではないのか。驚いたね、まったく。東金線を今度は成東で乗り換え、総武線で銚子まで行くのだが、またここで30分待ち。いったいどうなっているのだ。といっても実は全然焦っているわけではない。周囲を見渡しても焦っている人は皆無だった。
そう、ここはそういう時間が流れているのだ。
2012.8.22
小湊鉄道もやっぱいいな
五井から乗ったのは一輌編成。一輌だけなのに編成というのもなんだけど、ほかに言いようが無い。乗客は私を含めて10人程だったか。観光客と分かる人は老夫婦の二人だけ。おっと、一人輪行の若者がいた。あとは高校生と、沿線に暮らすお年寄りだった。比較的大柄な車掌さんが車内を行ったり来たりしている。そのうち、老夫婦が車掌さんを呼び止めてなにやら色々話し始めた。会話の殆どがディーゼルエンジンの音に消されて聞こえないけれど、養老渓谷まで行くということだけなんとなくわかった。いいな、ゆっくりと温泉にでもつかりに来たのだろうか。
上総牛久からの列車はなんと三輌編成だった。小湊鉄道の三両編成というのはあまり見たことが無い。私は真ん中の車両に乗った。乗客はそこそこいたけれど、でも三輌合わせても40人くらいかな。こちらは小柄で美人系の車掌さんだった。一番先頭の車両に乗っていて、そこに備えてあるマイクで次の停車駅などの説明をしていた。でも、やはり行ったり来たりしていた。新しく乗ってこられた方に「切符を拝見します」とか、乗車券を持っていない方への対応など忙しく動きまわっていた。一輌だけよりも圧倒的にやることが多い。当たり前だが。
ドラマだったら、乗客の中の誰かが「どちらまで行かれるのですか?」と語りかけてくるのが定番。でも現実は誰も話しかけてはこないし、私もそれを期待していない。いちいちこちらから聞くのも必要ない。車内は誰もが寡黙だった。それでいい。上総鶴舞の辺りだろうか、段々と山の中に入る頃、いつしか夢の中。とてもいい気持ちだった。
前述の通り、上総牛久の駅で上総中野行きに乗り換える。
向こうに見える列車(といっても1輌だけ w)は反対方向の五井行き。
この写真単体で見たら、40年前の写真じゃないかとさえ思う。(近代の象徴がまったく無いのだ。)
左:五井駅構内。昔から変わらない景色だ。
(今から30年も前の同じアングルの写真があるけれど、まったく変わっていない・・・と思う。)
右:私の周囲の乗客。
左:運転席。凄くシンプル。
右:終点の上総中野駅。
2012.8.22
TALK BOX
ベイタウン夏祭りは、盆踊り、模擬店、ジャズ、それだけじゃない!!
Talk Box and ARKSTAR(Hip Hop)。
シンセサイザーから出力した音が、人間の体をエフェクターとしてファンキーなサウンドに!!
8月25日。
最高のパフォーマンスを無料でお楽しみ頂けます。
パフォーマンス・ステージで15:30より!!
http://www.baytown-mall.com/event/natsu-matsuri/2012.htm
2012.8.22
ベイタウン夏祭り 模擬店配置図
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2012/8/22
しばざ記 1230-HP版 |
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