ここ一ヶ月の間、すげえ嫌なことがいくつかあって、落ち込んだり、かなりむかついたりしている。で、その嫌なことって何かと言うと、もちろん、多少はプライベートのこともあるけど、例の秋田での近所の子どもを殺めた事件だということに行き着く。あの事件、最近の中では一番アタマに来た。子どもを持つ人の殆どはあの事件を知って憂鬱になったのではないか。
まあその他、リンチ生き埋め事件があったり、息子が放火し、親、兄弟を殺してしまった事件、不具合のあるエレベーターに挟まれて死んでしまった事件、平塚では、死体だごろごろ出てきた事件、広島の少女殺人事件、ごく最近では放火してそのことをブログに書いていたわけのわかんない女の事件など、なんでこれだけの事件が次々にあるんだ、ってくらい激動の一ヶ月だった。テポドンも発射されたしね。
表題から大きく逸れてしまった出だしで、すまぬ。
先日、習志野の茜浜(?)か、南船橋の辺り(正確な住所は不明)に新しくオープンしたスーパーに行ってきた。マルエイというスーパーで実家の木更津には時々チラシが入っていたので名前だけ聞いていた。巨大なビバホームっていうホームセンター(上の写真)と隣接していて、たまたま妻が花の苗を買いにゆくといったのでついていったのだ。
本当だったら連れていってやったと言いたいところだが、ついていった、というのが正解。
マルエイは、ヒナさん(ご近所さん)からも噂を聞いていた。なかなかグーな店だという。チラシを見てもこれまた「え〜〜っ!」ってくらいの衝撃プライスなのである。例えば、今割りと高いキャベツほぼ丸々1個が100円以下、レタスも80円とか、あと、タイムサービスで卵のパックが80円とか。めちゃ安い。ペットボトル飲料も半額以下になっていたりする。
それで、この蕎麦を見つけた。300gで80円。俗に100gで束ねてあって、1把となってるので、3把入りである。だいたい300g入りの蕎麦の相場は、ちょっと高級になると350円くらい。茂野の味川柳は、安いといわれるアームスで190円くらいか。それ以下のものもあるが、数は少ない。120円くらいで売っているのを見たことがあるけど、なんか中途半端な価格なのでやめた。安かろう、まずかろう、というのが大きな理由。
でも、80円って逆に恐ろしいほど安くて、却って、どんな味なんだろうと興味をそそられる。そこそこ食べられるじゃん、ってな答えも期待できるが、案外、思い切りまずくて、というのも、自慢のネタになるので、楽しみだった。そして、昨日、いよいよその80円の蕎麦を茹でてみた。
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閑話休題
左の写真が今回の80円で売っていたという蕎麦ではない。これは、真砂のアームスで買った茂野製麺のスタンダードな商品だ。(撮影もアームスの前で)
値段は忘れてしまったけど、確か、かなり安いし、「味川柳ざるそば」には抽選でクオカードなどが当たるクジ付きなので、お勧めだ。今、話題になっている同社の「江戸前の粋
八割」も棚に並んでいた。二八そばが手軽に食べられる。これも実は先日食べて我が家ではたいへん好評だった。 |
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ところで、こう見えても(って、見たことない人には意味ないフレーズ)、乾麺の類は色々なメーカーのもの、そして色々な価格帯を食べているので、かなり味にうるさいのだ。というのはウソ。麺類は好きだからたいていのものはおいしいという評価をつけてしまう。思い切りまずいものしかまずいって言わないように人間が出来ているのだ。ははは。
かといって、いくら私でも袋物の思い切り安いラーメン(インスタントラーメン)は駄目だね。ちゃんとしたメーカーならスープも、まあアルファ化している麺は嫌いだけど、まあまあいいじゃないのってな麺だけど、マイナーで、袋の印刷が思い切りチープか、逆に思い切り派手なメーカーのものはあんまり大した味じゃなかったりする。
だから、今回のこの80円の蕎麦も「やっぱまずいじゃん!!」ということになっても不思議ではない。先ほども言ったとおり、思い切りまずいのはネタになるので、大歓迎。ところがだ。意外や意外。うまいじゃん。私の絶妙なゆで加減もあったのか腰も適度にある。蕎麦本来の香りや味もちゃんとある。おお、すごいすごい!氷でシメて、3倍希釈のY社の出汁で食べると、高級と呼ばれるタイプの蕎麦にヒケをとらない。ほんと、騙されたと思って買ってごらんなさい。(笑)
欲を言えば、もうちょっとだけ腰があればいいかな、という気がした。おそらく茹ですぎると突然ぼつぼつ切れてしまうような感じだ。それから、かなり塩分が含まれていると見た。もちろん、茹で上がってから水洗いするので、仕上がった後はまったく気にならないものの、ゆで汁でそば湯を飲もうって気にはなれない。もっとも、ゆで汁でそば湯を作れる銘柄は、結構限られている。十割そば、二八そばなどの蕎麦の配合分配の割合が多いもの、つまり高級なタイプである。本当の十割そばは塩を使っていない。一方、安物の蕎麦(乾麺)はやらたにしょっぱい。その中でも、この80円蕎麦は特にしょっぱい。
というわけで、80円の蕎麦のリポートをお送りした。安くて、うまくて、というのを発見すると私は嬉しくなる。が、この価格で業者さんは儲かっているのかと要らぬ心配もしてしまう。地方の小さな町の全然目立たないような小さな工場に、○○製麺と書いてあるような小さな製麺屋さんがある。80円の小売じゃ、いくら作っても、作っても儲からないような気がする。かつて、500円だの、800円だのという価格帯で売っていた物が、今や100円ショップで売られている。
安くていいもの、安くてうまいものはいいことなんだけど、反面、ちょっと悲しくなってしまうのであった。
2006/7/15
[ 追加記事 ]
うーむ。侮れないぞ、日清フーズ!
マルエイ(スーパー)にその後、また行ってしまった。今度は、レジに近いダンボールで積んである特売品のコーナーではなく、通常の乾麺の売っている棚で、日清の「信州更科・信州そば」という製品を買った。確か、120〜30円くらいで買ったと思うのだが、レシートを紛失してしまったため、正確ではない。すまぬ。しかし、一般的なそばの中ではまあ安いほうだろう。同社は、もっと廉価版のナンバーワンシリーズも出していて、結構いろいろなスーパーに置いてある。以前、アームスでも特売で置いてあったので、買ったことがある。
日清フーズの主力商品は、というとなんといっても、小麦粉で、おそらくだいたいのご家庭に常備されているのではないだろうか。マ・マー・スパゲッティーも有名で、最近ではどうだかわからないけど、かつて、スパゲティーといえば、マ・マーと相場は決まっていた。但し、製造しているのは、子会社のマ・マーマカロニ(株)。日清製粉株式会社も別の組織になっている。カップヌードゥルでお馴染みの日清食品とは別会社。なんかややこしい。
さて、その日清フーズの「信州更科・信州そば」を食べてみた。蕎麦の香りよりもつなぎの山芋の風味のほうがより強く感じたが、なかなかイケるのではないか。喉越しもいい感じ。また、茹で加減を調べるときに麺を何度か食べてみたが、それほどしょっぱくないのが嬉しかった。廉価版の乾麺は何故か塩を多く含んでいる場合が多い。もっとも、この商品は日清フーズの中では高級な部類なのであろう。
[ 参考 それぞれの生い立ち ]
日清製粉・日清フーズ
1900年 (明治33年) 正田貞一郎などにより、群馬県館林町に日清製粉の前身
「館林製粉株式会社」が設立された。あの美智子様のご出身が正田家である
ことは有名。
日清製油 → 日清オイリオ
1907年(明治40年) 大倉喜八郎、松下久治郎により「日清豆粕製造(株)」
の名称で創立。社名の由来は、日本の「日」と清国(現在の中国)の「清」
をとったもの。東京に本社、大連に支店、工場をもうけ、大豆を原料とする
大豆油、大豆粕の製造加工、貿易を業務とした。
日清食品
1948年 9月 中交総社設立(資本金)500万円
1958年 8月 世界初のインスタントラーメン 「チキンラーメン」発売 (35円)
12月 日清食品に商号変更
2006/7/21
[ 追加記事 ] その80円の"そば"の写真をアップ
7月15日のリポートではうっかり写真を撮るのを忘れてしまったので、改めて、ここにアップしておく。写真右の2つ並んでいる右側のものが80円そば。左側のも実は安くて、105円だったと思う。「深大寺そば」という懐かしい名前に惹かれてつい買ってしまったのである。
深大寺といえば、私が21〜22歳くらいから好きな場所で、ちょくちょく行ってた。なにしに行ってたかといえばもちろん、そばを食べに、なのである。若いくせにすげえ風流だったのである。
深大寺へは、32歳くらいまで、月1回くらいのペースで行ってた。なんか癖になっているのもあったのだけど、料亭みたいなところで、贅沢するのが楽しみだったのだ。最近まったく行かないから、たまには訪れてみたい気もする。
あ、そうそう、この写真の「深大寺そば」のリポートであるが、まあまあ、ってところである。可も無く、不可も無く、ってところかな。コシがイマイチ。もうちょっとコシがあってもいいかな、という感じ。でも、値段の割りには大健闘。決して嫌いなそばではない。
2006/7/25 |