人間、長いこと生きていると、いいことも悪いこともたくさん経験していて、しかし、どうも悪いことのほうが多かったりして。いいや、後で振り返ってみると、悪いことだって、いい思い出だよ、などと言われ、そうなのかなあ、などと思っても、でも、悪いことは悪いことでしか記憶していない。
むしろ、いい思い出になっているのも、よくよく思い出してみると、結構嫌なことまで鮮明に思い出して、「なんだ、いい思い出じゃなかったじゃん。」となってしまうこともある。人生の殆どがいい思い出じゃない、という人だって絶対にいるはずで、私もよくよく考えてみれば、悪い思い出(悪い経験)が80パーセントに対して、いい思い出(いい経験)は20パーセントじゃないかなんて考えてもいる。
幸い、良いこと、悪いこと関係無しにどんどん過去のことを忘れてしまう都合の良い頭なので、結局、明日のいいことを期待して人間は生きているのである。と、いっぱしに哲学っぽい(そうでもない?)マクラで入ってみた。
先日、十年ぶりくらいに知人に会った。かつては友人だった。いや、相当仲が良い、ひょっとしたら親友と呼んでもいい人間かもしれない。しかし、今では単なる知人になっている。どうして、そういう仲になってしまったか。それは、考え方の違いなのだろう。十年前に絶交した。それまでは結構言い合いもしていたけど、最後は喧嘩らしい喧嘩もなく、「じゃあな。」と別れた。今回も会ったはいいけれど、お互いの近況を何ひとつ話さないでまた別れた。
たぶん、あいつとはもう一生会わないと思う。過去の経験からそう思う。気づいてみると、意見が合わないところで、多くの友人を失った。逆に、意見を闘わして仲良くなったケースも多いのだが、そういう場合は親友と呼べるまで発展しているケースはない。利害だの、その周囲の人々との人間関係だの、直接の要因じゃないところでの共通性で仲良くしているケースもある。
まだまだ先か、あるいは突然3日後に訪れるか、それは分からないが、私の葬式に誰も友人が来ないということもあるかもしれない。やだね、死んでからも、「あいつって、やっぱたいした奴じゃなかったな。」なんて言われるの。いや、まじで。かっこ悪いので、是非、密葬ということにしてほしい。頼むぜ、俺の遺族の方々。まあ、死んじゃえば、なんの苦痛も無いから、死んでからの評判を気にすることもないけどね。(苦笑)
でも最近、近所の方々と仲良くさせて頂いている。嬉しい。あちらからすれば、単なる近所のおっさんかもしれないが、こちらは勝手に友人だと思っている。それでいい。
ところで、上の写真、幼稚園のこどもたちが小さいプールにすし詰め状態で水浴びしている。立錐の余地もないというのはこのことである。当たり前のことだが、大人じゃ楽しくない。こどもだから、こんな状況でも楽しいのだ。
(2006/7/19)
甲斐ちえみさん
実は現役の頃はあまり知らなかったのです
話は変わるが、やはり先日のこと。仕事で習志野市大久保に行った。大久保もベイタウンからそれほど遠くない。北習志野のスタジオから帰ってくるとき大久保を通るというのを細川さんが好むために、ここ数ヶ月で何度も大久保は通っている。でも、大久保へ用事で出かけたことはあまりない。
今から20年近く前のこと、この大久保に会社の先輩が住んでいた。何度か遊びに行き、また、その先輩が引越しした際に手伝いに行き、駅近くの焼肉屋に連れていってもらったことがある。それを契機に大久保へ度々行くようになった。同じ頃、ジャズドラマーのジミー竹内が、大久保のブラック・セイントという店でライブをやるので、会社の仲間と一緒に聴きにいったこともある。今、色々と仲良くさせてもらっているピアニストの栗本修とはそれが縁になっている。(それ以前にも会っていたが・・・)
右上の写真は、その先日大久保に行った折に何気なく撮った写真である。偶然にも左隅に以前行った焼肉屋が写っていた。それから、この通り、昔は習志野警察や、習志野郵便局があった。何年か前に引っ越してしまった。習志野郵便局は、仕事で何度かお邪魔した。当時の局長さんはお元気だろうか。
さて、この道沿いに、先日亡くなった甲斐さんが勤めていた花屋さんがあったらしい。私は、甲斐さんとは一度もお会いしたことがないし、アイドルだった現役の頃も殆ど知らない。でも、最近はジャイネパールのマヤちゃんと仲がいいということで、近況は色々聞いていた。2年くらい前にはジャイネパールでライブでもやって、なんて話も出たほどだ。
あのとき、もし、ジャイネパールでライブをやっていたら、という「でも・しか」の話をしても仕方ないけれど、でも、なんか運命が変わっていたような気がしてならない。あのとき、私にも具体的な相談があった。結局、本人が「私、今、全然歌ってないから、無理。」ということをおっしゃったそうで、ライブは実現しなかった。
でも、榊原郁恵が言ってた「芸能界に復帰を希望」という話が本当だとしたら、あのとき、もっと我々でライブをやりやすいような環境を作ってあげていれば・・・、もっと後押ししていれば・・・、などと思っても、仕方の無い話なのだ。
ご覧のように大久保の街並みは今日も何事も無いように一日が始まり、一日が終わる。
(2006/7/19)
その他
今回、ちょっと長いな・・・
「極楽とんぼ」って、いったいどんなコンビだったのか、まったく分からない。ネタも当然分からないが、写真見ても、果たしてテレビで一度くらい観たことがあるのかな?ってその程度である。でも、そんな悪いことする奴が売れっ子で、レギュラーもたくさん持っていたなんて、驚きだ。もっと驚きだったのは、そういったテレビで流行っているものにまったく無関心ってこともないけれど、疎いってことに私自身が驚いているのだ。
最近の例だと、「プラズマにいらっしゃい。」ってなCFに出ていたモデル(やばい、この時点で名前忘れている)も知らなかったし、熊田曜子も「くまぇりだよ、火事だよ。怖いょ〜。」ってな事件が無かったら知らなかった。ある意味、情報を商売にしている私なのに、これゃ結構まずいことだ。
それにしてもだ、「極楽とんぼ」の山本は、まずい。もっともかっこ悪い犯罪をした。とばっちりを受けた欽ちゃん球団も可愛そうだ。最近、そういった「他人に迷惑を掛ける」ということにまったく無自覚な奴が多すぎる。困ったもんだ。
(2006/7/19) |