一昨日の女子、昨日の男子と、残念ながらハンドボールの韓国戦は負けてしまった。しかし、これだけハンドボールに注目が集まったのは初めてだ。ハンドボールといえば、自慢じゃないけど、私、中学時代にちょこっと、そして高校でもやってたのだ。あんなに面白いスポーツはないと思うくらい当時は思っていた。そして、マイナーなところがたまらなく魅力だった。きっと私は少数派が好きなのかもしれない。社会人になってからはまったくハンドボールなんてやっていないが、それでも、千駄ヶ谷や代々木辺りの大きな体育館の国際試合などは観戦していた。サッカーやラグビー、バレーボールに比べて、あのスカスカした雰囲気が好きだった。
自慢ついでに、何故私がハンドボールを始めたかという話をしたいと思う。これ、いつだったかどこかのネット掲示板だか、それとも何かのコンテンツとして書いたことあるけど、ま、いいか。そもそも、学校の授業がきっかけだ。バスケットとサッカーが一緒になったようなハンドボールは面白くて仕方なかった。実は、その頃の私が通っていた中学校は校庭を造成中で、野球とサッカーと、いずれも出来ない状態がほぼ3年間続いた。野球好き、サッカー好きには不運な3年間だった。物凄く野球のうまかったS澤や、強打者Kは、中学入学と同時に野球を諦めて、バレーボール部に入った。当時、バレーボールが大変な人気だったというのもあった。大古、横田、森田、猫田のあの時代である。
ま、そんなわけで、実は私も下手なくせに野球やサッカーが好きなのに、剣道部に入部した。ま、剣道も森田健作の「俺は男だ!」で人気の部であったことは間違いない。あ、私はそれが理由で入ったわけじゃないのだけど。
途中経過は省く。そして中学3年になり、卒業する数ヶ月前、いや、直前だったか、校内球技大会が開催された。前述の通りサッカーや野球は出来ない。従って、校庭を使う競技としてはハンドボール、そして、今考えれば、固いグラウンドの上なのに、何故かバレーボールも校庭に専用グラウンドがあって、そこでやることになった。体育館で行われるのはバスケットボール、それから、卓球だったか、その4種目を、たかだか校内の球技大会とは言え、物凄く熱くなってクラス対抗で競い合った。
その4種目の競技への参加の選択は早いもの勝ちだった。人気はバレーボールとバスケットボール。ハンドボールに手を挙げたのは私だけだった。あっと言う間にバレーとバスケの選手は決まり、しかも、クラスの運動能力の高い者がその2つの競技に集まった。私が挙手したハンドボールには誰も来ない。残ったのはどう見ても運動神経が無さそうな奴か、きっとシンナーでもやってそうな不良どもだけだった。
ちと、キーを打つ手が疲れてきたので、いきなり端折る。私がキャプテンになり、その運動オンチと、不良どもを率いて、球技大会の1ヶ月前辺りから、特訓を始める。当初は練習が嫌で逃げ帰った奴を、家まで行って無理やり引っ張ってきたこともある。まるで、「飛び出せ青春」みたいなドラマチックな話だ。でも、実際そうだったのだ。それで、また端折ってしまうけど、大会で優勝してしまうのだ。それは物凄く感動的な話なのである。決して他のチームが駄目駄目だったわけではない。むしろ、他チームは本来バスケなどに出ているスター選手を投入していた。
この話、やはり一度どこかで詳しく書いたので、一応終わりにしておく。でも、今でもその試合のことを考えると目頭が熱くなるくらい感動したのだ。それと時計係をやってくれた女の子(誰だったっけ?)が、2分くらい時間を誤魔化してくれたお陰での逆転勝利だったのだ。その子にも感謝、感謝なのだ。
2008/1/31 しばざ記 397 |
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