千葉市の給水塔、船橋市の給水塔、そして、成田市の給水塔と、このシリーズで取上げてきた。自分では違うと思っても、立派な給水塔マニアなのかもしれない。
あ、でも本物のマニアから、そんなものでは、と叱られそうだ。すみません。
今回はかねてから行きたいと思っていた矢切の栗山浄水場の給水塔(配水塔)を掲載する。以前(2006年12月)、葛飾柴又を訪ねて、矢切の渡し(柴又側)から、遠くに私の好きなドーム型の給水塔を見つけた。それが栗山給水塔(配水塔)だった。そのときから気になっていたのだ。
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私の書いた原文では「給水塔」と記述していたが、後でネットで確認したら、どうも「配水塔」が正式な名称らしい。給水塔にしても配水塔にしても、それがどう違うのだと、というのは分からないが・・・。ま、どっちだっていいか。(笑) ←実にいいかげん。 |
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[参考]
http://www.geocities.co.jp/baytown_oretachi/zaki3/shibazaki_194.htm
(日本一有名な取水塔) ------ 2006年に柴又辺りを徘徊した記録です。
まずは矢切の渡しの矢切(松戸市)側に立ち、東の方向を見て位置確認。おお、畑の向こうの山の上に見えるのがまさしくあれだ。かなり遠いような気がする。歩くのは苦にならないけど、時間が・・・・。
右が土手の下のキャベツ畑から見た給水塔。上部だけがうっすらと見えている。
で、「野菊の墓」の文学碑まで続く野菊の小道をひたすら歩く。ちょっと早歩き。野菊の小道といっても、畑の中の畦道みたいなもんだ。吹きっさらしで、みやげ物屋も、民家さえ無い。真冬とか、真夏には歩きたくない道だ。ま、その代わり、美味しそうなキャベツや、旬の野菜(今回はほとんどなにもなかったけど)を見ることができる。
柴又から川ひとつ越えただけなのに、風景が一変するのが凄い。田舎っぽい下町とはいっても、住宅密集地の柴又から一気に畑が延々と続く風景の中に行く、その落差を楽しむのであれば、例え千葉県民であっても、一旦都内に出て、矢切の渡しの舟を柴又から乗ることをお薦めする。但し、矢切側で舟を降りても、本当に何も無いので、かなり覚悟をする必要がある。
上が2006年の12月に柴又側の船着場から見た対岸の風景。右奥に給水塔が見える。
左: |
土手から見た風景。この建物の裏手に「野菊のこみち」があり、向こうのほうに見える小高い丘へ続いている。 |
右: |
「野菊の墓」の文学碑。矢切の渡しから畑の中をおよそ2キロメートルくらい歩く。 |
江戸川の河川敷から汗をかきつつ、そして小高い丘の上に出ると、野菊の墓の文学碑がある。その裏手には江戸川河川敷を一望できる場所があり、意外にいい景色だ。夕景、夜景ともに、きれいだと思う。江戸川を挟んだ向こう側には建物がぎっしりと並んでいるのに、松戸側に殆ど建物が無く畑が広がっているのが好対照。
さて、いよいよ給水塔へ向かう。「野菊の墓」文学碑のある寺院の前に、この周辺を散策するための地図があり、その図に従って少し南下したところから給水塔が大きく見えた。いや〜、さすがに遠くから見えただけに近寄ると更に怖いくらい巨大だ。
形状は有名な大谷口の給水塔や、哲学堂公園にある野方給水塔に似ている。ちょっと違うけど、千葉大医学部に隣接した給水塔や、成田の給水塔にも類似点は多い。私はこの手のタイプの給水塔が好きなのである。
面白いのは、この給水塔のてっぺんに、いったい何の役割をしているか、あるいは飾りなのか、まるでエッシャーのだまし絵に出てくるような小さな塔がついているのだ。あたかも本体の分身のようでもある。それから、太平洋戦争の前に竣工した割りには新しくも見える。
(Wikipediaによると、上部の小さな塔は換気口らしい。やっぱ、そうだと思ったのだ。)
栗山浄水場の近辺の住宅はどれも比較的新しい。それほど古い町ではないようだ。
というより、かつては近辺に家など無かったのだろう。
北総線も無い頃、とても寂しい場所で、ぽつーんとこの栗山給水塔(配水塔)が聳え立っていたわけだ。なんとなく、新田次郎の「孤高の人」という小説を思い浮かべてしまった。山登りの話なので、直接関係ないけれど。
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栗山浄水場から、北総線の矢切駅まではすぐ。徒歩5〜6分ほどで行ける。北総線は、この矢切駅の周辺だけが地下を走っていて、駅もかまぼこ型の地下に降りる階段の入り口だけの建物である。
左の交番の形状は、駅にデザインを合わせたのだろうか。 |
右がこの近辺の地図。
地図を見ながら私が書き起こしたので、まったく正確ではない。
ま、参考程度ということで・・・。
それから、最初にたっぷり歩いて、あとでのんびり、という旅にするのであれば、北総線の矢切駅下車で、栗山浄水場→野菊の墓・文学碑→矢切の渡し→帝釈天→柴又駅、というコースになる。つまり、今回の逆コースだ。
2008/5/27
しばざ記 470 |
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